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■2010/07/28(水) 今は昔の事だけど、美人はウンコをしなかった、というお話。


短編まとめ
推奨スレ
【実験作】やる夫スレ短編投下所 No.49 【練習用】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1276528948/
中編 短編投下所37                   http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/12973/1280031104/
やらない夫短編投下所17                http://yy701.60.kg/test/read.cgi/yaranaio/1278251167/
やる夫系R18ストーリースレ その6           .http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1271794106/
ヒロイン短編投下スレッド6                http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/12766/1275789585/
試作やる夫作品専用スレ in 2nd板           http://yy702.60.kg/test/read.cgi/yaruo2nd/1277394422/
【一発ネタ】 やる夫のネタスレ 【短編】  その2    http://yy69.60.kg/test/read.cgi/index/1258195912/l50
【歴史ネタ】短編・コピペAAスレ【古今東西】      http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/12368/1269959376/
翠星夫短編スレ                      http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/13257/1259493753/
【初心者】やる夫自作絵投下所【歓迎】         http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/12766/1276815988/
出演 やる夫


821 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/07/25(日) 11:39:06.53 ID:shlmI8wo


では、毎度短めバカ話。
52レス予定でやらせていただきます。ってすいません、あんまり短くないです。

今回は、今は昔の事だけど、美人はウンコをしなかった、というお話。



822 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/07/25(日) 11:39:36.62 ID:shlmI8wo
 1/52
┌─────────────────────────────────────┐
│                                                        │
│ さて、今回のバカ話は夏休み中の良い子の皆さんのお手伝いをしてみたいと思う。.    │
│                                                        │
│ この話を読んでレポート作成の際の参考にでもしていただければ、                │
│                                                        │
│ 作者としてこれにまさる喜びは無い。                                  │
│                                                        │
│                                                        │
│                                                        │
│ 逆に言えば今昔物語に収録されたある説話の解説が延々と続くので、           │
│                                                        │
│ お気に召さない方はどうか読み飛ばしていただきたい。                         │
│                                                        │
│ いや、ホント。冗談抜き。マジで延々と解説が続きます。                      │
│                                                        │
└─────────────────────────────────────┘



                   _■_ ________________
                  |∵∴∵|:::ー-ーーー-ー─ーー--ーーーー-ーー-ー,||
                  |∵∴∵|::::                      i ||
                  |∵∴∵|::::         ト      今         ; ||
                  |∵∴∵|::::      イ      ハ         .:; ||
                  |∵∴∵|::::      フ      昔          | ||
                  |∵∴∵|::::       人                   ; ||
                  |===|::::.              兵          ! ||===-3
                  |∵∴∵|::::       ア      衛         ; ||
                  |∵∴∵|::::.        リ      佐         ; ||
                  |∵∴∵|::::      ケ   .  平         |  ||
                  |∵∴∵|::::.        リ      定        i  ||
                  |∵∴∵|::::.              文         ; ||
                  |∵∴∵|::::                       | ||
                  |∵∴∵|:::ーーー ーー- -ーー-ーー-ーー-ーー─ ||
                    ̄■ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄






823 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/07/25(日) 11:40:06.42 ID:shlmI8wo
 2/52


             /.:.:.         \
                /:,:.:.:  /   ヽ    \
            /.:.l:.:.:/:/   :/  ', :l   ヾ`ー
              /!:.:.|:.: l/  〃 / j } :|    ハ
          /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l  l }
           N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
            ヽム:.} c;_j    c;リ ル iレヽ
                  `ヘ:ゝ    .'    小/        今回、私が呼ばれた理由を聞きたい。
                    ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
             _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
           /| l:|   | ===|   |:l゙ヽ
            /  | l:l   l     l   l::l l
             l  ヽハ    l    l  //  |
          ハ  ヾヽ  l   l  // l l
             | ヘ  l ヾ\ ヽm/ ,/ V :|
           ノ  \|  `ト,\V/|   │ 、|
          {/ ̄>‐ァ、  j__≧i≦ !,ィ彡三>ヽ
         j  /{ `ヘ三三三ミ=彡<_/  }
         {   >ー‐'"ト-- (^ー'⌒ 〉 __ノ
         `ー‐イ      | { { {T'┬='ーく |           実はバカ話の作者が作品を投下した後、
              | |    ∨  〉〉〈( j    }|
              K_/x'⌒{\'-' ‐}>└r‐xヘ}|           こんなレスを頂いたんですお。

                                          ____
                                         /― ― \
                                       /(●)  (●) \
                                      /   (__人__)     \
                                       |    ` ⌒´      |
                                       \           /
                                         /         \
                                        |   ・    ・     )
                                         |  |         /  /
                                        |   |       /  / |
                                        |  |      /  /  |
                                       (YYYヾ  Y (YYYヽ |
                                      (___ノ-'-('___)_ノ

┌────────────────────────────────────────────────┐
│                                                                                    │
│  .744 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/19(月) 22:54:10.16 ID:XqgsAUwo   │
│                                                                                    │
│  >>ちなみに平定文はウンコ見ようとして憤死した人。                                      │
│  意味がわからないwwwwwwww                                                      │
│                                                                                    │
└────────────────────────────────────────────────┘


824 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/07/25(日) 11:40:36.31 ID:shlmI8wo
 3/52


             /.:.:.         \
                /:,:.:.:  /   ヽ    \
            /.:.l:.:.:/:/   :/  ', :l   ヾ`ー
              /!:.:.|:.: l/  〃 / j } :|    ハ
          /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l  l }
           N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
            ヽム:.} c;_j    c;リ ル iレヽ
                  `ヘ:ゝ    .'    小/        ……それで?
                    ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
             _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
           /| l:|   | ===|   |:l゙ヽ
            /  | l:l   l     l   l::l l
             l  ヽハ    l    l  //  |
          ハ  ヾヽ  l   l  // l l
             | ヘ  l ヾ\ ヽm/ ,/ V :|
           ノ  \|  `ト,\V/|   │ 、|
          {/ ̄>‐ァ、  j__≧i≦ !,ィ彡三>ヽ
         j  /{ `ヘ三三三ミ=彡<_/  }
         {   >ー‐'"ト-- (^ー'⌒ 〉 __ノ
         `ー‐イ      | { { {T'┬='ーく |           このまま投げっぱなしにするのもどうかと思うので、
              | |    ∨  〉〉〈( j    }|
              K_/x'⌒{\'-' ‐}>└r‐xヘ}|           この「ウンコ見ようとして憤死」の話の解説を

                                      お願いしたいんですお。

                                          ____
                                         /― ― \
                                       /(●)  (●) \
                                      /   (__人__)     \
                                       |    ` ⌒´      |
                                       \           /
                                         /         \
                                        |   ・    ・     )
                                         |  |         /  /
                                        |   |       /  / |
                                        |  |      /  /  |
                                       (YYYヾ  Y (YYYヽ |
                                      (___ノ-'-('___)_ノ



825 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/07/25(日) 11:41:06.41 ID:shlmI8wo
 4/52


             /.:.:.         \
                /:,:.:.:  /   ヽ    \
            /.:.l:.:.:/:/   :/  ', :l   ヾ`ー
              /!:.:.|:.: l/  〃 / j } :|    ハ
          /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l  l }
           N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j       拒否する。
            ヽム:.} c;_j    c;リ ル iレヽ
                  `ヘ:ゝ    .'    小/        解説ならば、らきなんとかの
                    ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
             _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_         巨乳眼鏡ピンクにでも頼めばいい。
           /| l:|   | ===|   |:l゙ヽ
            /  | l:l   l     l   l::l l
             l  ヽハ    l    l  //  |
          ハ  ヾヽ  l   l  // l l
             | ヘ  l ヾ\ ヽm/ ,/ V :|
           ノ  \|  `ト,\V/|   │ 、|
          {/ ̄>‐ァ、  j__≧i≦ !,ィ彡三>ヽ
         j  /{ `ヘ三三三ミ=彡<_/  }
         {   >ー‐'"ト-- (^ー'⌒ 〉 __ノ
         `ー‐イ      | { { {T'┬='ーく |
              | |    ∨  〉〉〈( j    }|
              K_/x'⌒{\'-' ‐}>└r‐xヘ}|

                                      あとでご飯おごりますお(やらない夫が)。

                                          ____
                                         /― ― \
                                       /(●)  (●) \
                                      /   (__人__)     \
                                       |    ` ⌒´      |
                                       \           /
                                         /         \
                                        |   ・    ・     )
                                         |  |         /  /
                                        |   |       /  / |
                                        |  |      /  /  |
                                       (YYYヾ  Y (YYYヽ |
                                      (___ノ-'-('___)_ノ



826 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/07/25(日) 11:41:36.34 ID:shlmI8wo
 5/52


             /.:.:.         \
                /:,:.:.:  /   ヽ    \
            /.:.l:.:.:/:/   :/  ', :l   ヾ`ー
              /!:.:.|:.: l/  〃 / j } :|    ハ
          /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l  l }
           N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
            ヽム:.} c;_j    c;リ ル iレヽ
                  `ヘ:ゝ    .'    小/        了承した。
                    ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
             _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_         では、これより解説を始める。
           /| l:|   | ===|   |:l゙ヽ
            /  | l:l   l     l   l::l l
             l  ヽハ    l    l  //  |
          ハ  ヾヽ  l   l  // l l
             | ヘ  l ヾ\ ヽm/ ,/ V :|
           ノ  \|  `ト,\V/|   │ 、|
          {/ ̄>‐ァ、  j__≧i≦ !,  | ヽ
         j  /{ `ヘ三三三三三)< \ } ぱたん
         {   >ー‐'"ト-- (^ー'⌒ 〉 __ノ
         `ー‐イ      | { { {T'┬='ーく |
              | |    ∨  〉〉〈( j    }|
              K_/x'⌒{\'-' ‐}>└r‐xヘ}|

                                      お願いしますお。

                                           ____
                                         /      \
                                        /─    ─  \
                                      / (●)  (●)   \
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827 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/07/25(日) 11:42:06.43 ID:shlmI8wo
 6/52


          まず、結論から述べる。

          これは今昔物語集の中の「平定文仮借本院侍従語」というタイトルの話。


                                       ┌──────────────┐
          この話の中で平定文は最終的に死ぬが、│ その死に方は 墳 死 ではない。. │
                                       └──────────────┘


          ゆえに「平定文は(ピー)見ようとして憤死した人」という説明は間違っている。

          念のために解説しておくが、「憤死」とは怒りのあまり死にいたる事。


                             、     ヽ.
                           \      l
                    _ --- 、  ヽ.、 /
                   ,. . : :´: : : : : : : : : : `丶}:}∠
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.          / '"7 :.:.:.:.:.:/ .:.:.::::::,:' .:.:.:./:.:.:.:.:.:/:.:.,':.:.:.:',:.:.:.:..\: \
         '´  /:.:.:.:.:, / .:::::::::::::/ .:.:// .:.:.:./':.:./:.:.:.:.:.i::: :.:.:.:.:ヽ:.:.`丶、_
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           / !:::/!!::::::/    `¨¨          う_У /:j/':/ ノ
.            {'  |::::/ヽ.__          ′   ` ,:':/:/:/
              !:;′ヽ::\.      '"'     /:.:.:/ |'
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                `    _ヽ} `  、  , </'′
             , 、、--':. :.`丶、   {こヽ、
              ,ィ;';';'`ヽ\\:. :. :. :ヽ-'´ ̄\ヽ ー 、_
          /;';';';';';';';';'\ヽヽ:.__ヽ===、`}:. :. :.} }丶
            i';';';';';';'{';';';';';'ヽУ||: : : : :. ̄ ̄ ̄ : : ¬} }:.|;ハ
            |;';';';';';';ヽ;';';';';';'|| .||: : : : : : : : : : : : : : :.:|リ:/;';';i
           {;';';';';';';';';ヽ;';';';'}! .!!: : : : : : : : : : : : : : : |:/;';';';'|




828 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/07/25(日) 11:42:36.26 ID:shlmI8wo
 7/52


                                      ウンコ見て憤死じゃないんですかお?

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                                         /      \
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                                        |  |  '、_ \ /  )
                                        |  |__\  “  /
                                        \ ___\_/


          (ピー)見て墳死ではない。

          バカ話の作者は基本的に嘘吐き。

          書き込まれた情報は一切信じてはならない。

          では、改めて「(ピー)見ようとして云々」の解説に入る。


                 __
                 ´: : : : : : : ̄ ̄  、
             / : : : : : : : : : : : : : : : : : :\
.           /   : : : : : : : : : : : :     . . .\
      、__//. /. . . . . . .    . . . . : : ! : : : : ヽ
        ̄/. : /. : : : :/ : : : : : : : : : : : \l: : : : : : :ヽ
.         l : : l : / : /. :/ : : ヽ、: : : `ヽ : !: :l: : : : : ヽ、
        l :/ l : l: : :l :∧: :ト、: lヽ、: : : :ヽ!: :l: :l: : : l  ̄
        l/!: ! : l: :/l/‐-ヽ! ヽ !  _ヽ-―!‐ !: :l: : : !
         ヽ! : l : ! rfチミ、  ヽ´ fr旡ミ! : ト、l : : ′
.           ヽ !: :l  rっソ     匕り !: : !丿/j/
.            j∧ :ト、 `¨   .      l l :l j/
              V: :lヽ、   _     /j/!/
               ヽ: ! >   __.. ィ ト、〃
                ヽ!  //j     ト!/\
                 _/ :/-―――-l : : : :ヽ、__
               /|::|: : : :! -―――-! : : : : : :/∧
                /! !::!: : : :! ̄  ̄ ̄/. : : : : :/://:!



829 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/07/25(日) 11:43:06.48 ID:shlmI8wo
 8/52
┌───────────────────────────────────────┐
│                                                            │
│ 以前のバカ話で使用された"『見つ』の二文字を紙に貼り付けて送り返す"エピソードは    │
│                                                            │
│ 今昔物語集 巻三十 本朝付雑事「平定文仮借本院侍従語」の作中に書かれている。      │
│                                                            │
│ ちなみにこの巻三十は恋愛譚などをメインにして収録された巻。                     │
│                                                            > 長門
└───────────────────────────────────────┘

                    /⌒ソ/⌒ヽ、
                 . /  //    ..\      ._,
                 /  //      .`ヽ,.._,ィ''´  `'ー- 、      /i
                 /  //                  \,.   _..ノ .|
             .   /  //                     ⌒´   .|
               /  //                                |
               /  //                           今    |
             . /  //                            .|
             /  //                   巻   昔     |
             /  //                             .|
            ./  //                        三     物     |
           /  //                               |
          ッ芝ヾシ⌒ヽ、                    十     語    |
          .ヾニジ    \      ._,.イ⌒ヽ               |
                   `ヽ,.._,ィ''´      `'ー- 、     集      |
                                  .\,.   _., 、  . .リ
                                      ⌒´   \._,ノ

┌─────────────────────────────────────────┐
│             ・ ・                                   ・ ・                │
│ 今昔物語集の「平定文仮借本院侍従語」は宇治拾遺物語 巻三にも「平貞文本院侍従事」として. │
│                                                                │
│ 類似説話が掲載されている。                                         │
│                                                                │
│ しかし"『見つ』"のエピソードは「平定文仮借本院侍従語」の方に書かれているので、        │
│                                                                │
│ 今回は今昔物語集をベースに解説する。 ちなみに漢字が違っているのはよくある事。       │
│                                                                > 長門
└─────────────────────────────────────────┘

830 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/07/25(日) 11:43:36.44 ID:shlmI8wo
 9/52

┌─┬───────────────────────────────────────────
│  │
│1 │  周囲の女にモテモテのリア充が、ある美人に手紙を出すが相手にされない。
│  │
├─┼───────────────────────────────────────────
│  │
│2 │  せめて「見つ」の二文字を書いてくれと頼んだら、その二文字を切り取って送り返してきた。
│  │  (これが以前のバカ話で使用されたエピソード)
│  │
├─┼───────────────────────────────────────────
│  │
│3 │  リア充は思い切って女を尋ねていくが、部屋に閉じ込められて一人で夜を過ごすハメになる。
│  │  泣きながら逃げ帰る。
│  │
├─┼───────────────────────────────────────────
│  │
│4 │  もういっそこの女を嫌いになってしまおう、
│  │  と、この女の排泄物を見て幻滅するために便器箱を盗む。
│  │
├─┼───────────────────────────────────────────
│  │
│5 │  中を見たら作り物の排泄物が入っていた。
│  │  どうやらリア充に便器箱を盗まれる事を想定してたみたい。
│  │
├─┼───────────────────────────────────────────
│  │
│6 │  この女SUGEEE! と更に惚れ込んでしまうが、直後に病気にかかってリア充死亡。
│  │  (以前あとがきの「ウンコ見ようとして云々」がこれ)
│  │
│  │                 _,..-‐::─:.─::─-:.、_                         めでたし めでたし。
└─┴───────,.イ´: : : : : : : : : : : : : : : : `:ー-.、__───────────────────────
               /: : : ;: : : : : ; : : : : : : i:. : : : : : : : : :`ヽ、
              /: : : : :/: : : : :/: : : : : : : |: : : :.、: : : : ::ヘ ̄`
           /: : : : : j: : : : :/: : : : : : : : |、: : : :i: : :.、:: :∧
           j: : : : : : |: : :-‐|‐-::/:i : : : :|-‐‐-:l: : : :l: : : :ハ     そして、話の大まかな粗筋はこんな感じになる。
            |: : : : : : l:: : : :/|:: :/|::|: : : :/ ∨:.:/: : : :j:: : : : :|
              |: :; : : : : :V: :/__|::/ j;ノ: : :/ ___j::/∨:: :/:.: : : : :|
          j;/|: : : ::|:: :∨テ弐オ´j:.;/ 〒弐テj:/::.: :/\::|
            |: ::("|: : :| {:k:ィ:;j ´     |:kィ:;j,'ハ::: : :/   `
               |: : ::`|: : :| `ー-"     、 `ー'" {:::|:;/  j^l
              ∨: :.:∨ :|              j:::l"  r' _ヘ、
             ヽ、::::∧:|ヽ、 ___/⌒)___,.ィ::::/   {__ヽ_,,〉
              ∨ ヽ::_,::-‐'´{' ̄ヽ〉ー-V∨   /::: ̄::}
                 r'ヽ、   |'ニニ}  / /::ヽ、,,ノ:::::::::::/
                  /:::\\   |゛ ̄| / /:::::::::::::::::::::::;/
                   {:::::::::::\\ |   | / /:::::/:::::::::::::/

831 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/07/25(日) 11:44:06.56 ID:shlmI8wo
10/52


                                   リア充ざまあwww

                                      . … .
                                      :____:
                                    :/_ノ  ー、\:
                                  :/( ●) (●)。 \:
                                 :/:::::: r(__人__) 、 :::::\:
                                 :|    { l/⌒ヽ    |:
                                 :\   /   /    /:






 /,           |      /:: , l:: i::. }::ヽヽ::.ヽ \
.//        .:! :| :    /:::/:/::/i: /: !: }i:',ヽ:|     そう、一見すると「リア充ざまあw」の話のように思える。
i,i        .::| :|: ::   !,/_ム/_ l:/::: l:: !l::! i::!
. ! l .:     : .::::| :i:.::   レ',ソ,_/`!::/i:/ i:! |       しかし、解説が終わった後でもそう思えるかは疑問。
. !.:! ::.   : .:.::/´', !:::  | ! ヾ.i´:i` !/ /  !
 i:l', :::::. :. ::. ::〈 、'_゙il::::.  |.|   j_ソ ゙、_         では物語の詳細な解説を始めよう。
 ヽヽ、:::::::::. :::.::::\ニ',::. ii::!      ノ
    ヾ、i::::l::::l::::',:|  ',::. !',!     ィ´             この、人の「 悪意 」を結晶化したような物語の解説を。
      i|ヾ:!:::i::::/ヽ  ヽ. l 丶.   /
       ノ /ii/lノ     ヽ:r‐y┬ '
      イ'"`'‐- 、    / ヽl/ '
      /      \__{ヽ、
    /_,, -‐‐‐-- ,,_  \_,ヽ‐、





                                   え? 悪意ですかお?

                                      ___
                                    /   ヽ、_ \
                                   /(● ) (● ) \
                                 /:::⌒(__人__)⌒::::: \
                                 |  l^l^lnー'´       |
                                 \ヽ   L        /
                                    ゝ  ノ
                                  /   /




832 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/07/25(日) 11:44:36.39 ID:shlmI8wo
11/52

           ,.. --- ..
       ,..-.:. ̄.:..:..:.. : : : : `丶、              タイラノサダフミ
      /:..:..:. ..: : : : : : : : : : : : :\           ……昔、 平 定 文 というリア充のイケメンがいた。
    /:ヘ=、、:._: : : : __:ヽ:_: -^,.ト、
   ノ:..:..:./:..  ̄: :7´:―― : :|‐: :´、: ヽヽ       あまりにもリア充のイケメンだったので
  ー-/:..:.i:../:. : : ,/:..:.:イ:.ハ:.. : j:.. :}:.、ヽ:. トヽ
    !:..:..:|:.{/:..ィ_jz≦ノ ' }:./_}_イ:. } |:.|||    定文は周囲の女全てに言い寄っていた。
    Vl:.:.|:. Vl´「_ 、` ノ′ _ノ:ソ:イ: リ ノ
.      }:ハ: : l f7「::`ハ   /:::7}7イ:/}/      「言い寄っていた」というのは諷喩的表現で、
     ノヘーl、: :!VZツ     ヒ:ノ/:.//
        `ィヘ:ト、 _   _   ノ:イ/          実際は「手を出していた」と言うべきかもしれない。
      rく、\` ヽ二コ:千:|K、′
      |:..:ヽヽ\: :Yニ|: :!:/j!:.l
      ト:..:..:.\ヽ\!r|┴=ミ!r ァ7
     |!::.:..:.ヽ\ヽ|!    /7 /
      j::.l::..:..:.⌒ーァ⌒}   / / /^}
      |::.:.\::..::.::.::>ー'―-L∠_¨´
      l::.::.:..:. ̄ ̄ト 、, --、―弋i
       ヽ::.:..:..:.::..∧/    ヽ  i _ .. -―
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       _. -―  ̄  ト―.:「:.:l
                 ヽ:..__:L_|
                ヽ.__)ノ







                ∨ l::::l::::l:::\ "           ヘ::::/ r--‐-、>、    `ヽ
                  \|\!\  ′          ∨   ` ‐-、 ``       `、
                   ヾ ヾ 、    ー ´    ,   ヽ、    -\         `、
                    _, r ´:`  、      , ′ 、   |  !:.:ヽ : ヽ         ヽ
                 _, r'´:.:.:.:.:.:.:.:./:.....` ー <´    ヽ  |  |::.:.:ヽ: : ヘ       `、
              _, r ´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.| .ヽ   -、ー_'/   !::.:.:.:.:ヽ: : ` 、  _______i_
             /゙: : : : : : : : : : : : ヽ:.:.:.:.:.:./i!  | ヘ i. / 入  |\.:.:.:.:.ヽ;,r'`‐´_,, ..---┴‐,
             l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\/:.:.:.:!'! /ヽ、ヽrk'´:_,r、 イ:.:.:\/ _>-‐'´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l
             !:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.l ゙'   !   !  ヘ/|:.:.:.:.:.:\/::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l
            l:.:.:.:.:.::i.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヘ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!   ヘ__/    |:.:.:.:.:.:.:./!:::::::::::..:.:.:.:.:.:.:.:.:..::.:.:.:l
            /:.:.:.:.:.:.: !.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヘ:.:.:.:.:.:.:.:.|    / ヽ    i:.:.:.:.:.:.:/ ヘ::::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヘ
                                  ______
                             │ 平 定文  │
                                   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄



833 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/07/25(日) 11:45:06.43 ID:shlmI8wo
12/52




                                        全員に、ですかお?

                                          ____
                                        /      \
                                      / ─    ─ \
                                     / -=・=-   -=・=- \
                                     |      (__人__)  U  |
                                     \     ` ⌒´     /






      /                ヽ    \  \
      ,'     /  /            l    \  ヽ
      !     /  /     /  ,'    |  l   ハ  ヘ、ヽ、_,
.     | !   l   l     /  /   ,イ !   i   ! l ヽ ',` ̄
.     l |   l   l  ,/  〃 ,/   /│ l  j   l│  ! l     全員。ちなみにその中には人妻や幼女、
    ノ | ! │   | /_// //  / ,' ∧ / |  / j   l│
     ノ l ァ|   lノ┬‐'┬ / /  / ´‐┬ ! / ,/  / リ     言うまでもなく宮仕えの女房も含まれていた。
     イ 八{´l  !|  |::::::::! '´      l::::::::!  イ  }  /
.        Vハ  l  ゝ:;;;ノ      ゝ:;;ノ ./}, '//
        ヽ ',  |              チ' /
         `ヘ lヽ              厶 ./
             ', {.代ト、          , イ | /
           \_'i| > 、 _ , イ/ V l./
            / ヽj       {`ヽ   ′
.        _ /  「´        ヽ} \
    _, -‐ ´     l‐--‐、 _ -‐ |   ` ー- 、
. r<\\        ヽ '´ ̄ ___ `ヽl|     / /ヽ
 y⌒ヽ \\      V  ̄ _ `ヽl|     / / ∧
./    ヽ. \\     ∨ ̄  `ヽ |     / / /  l
{      ヽ \\    ヽ     /    / / /  │

834 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/07/25(日) 11:45:36.26 ID:shlmI8wo
13/52



                                         死 ね お。


                                         / ̄ ̄ ̄\
                                       / _, 、_ \
                                      /  (●)  (●)  \
                                      |    (__人__)    |
                                      \    ` ⌒´    /













                  長門さんに言ったんじゃないですお!


                               (ヽ三/) ))
                            _____i)))
                            / ―   \ \
                        ./ノ  ( @)   \)
                       | ( @)   ⌒)   | 、_
                       |   (__ノ ̄|   /   >`ー―-. 、
                       |   .|_/   / /: : : : : : : : : :ヽ.
                         \_      _ノ, //.:.!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. V    ……では、話を続ける。
                     ⊂ヽ γ´ ミ {{( ̄ )-!イ.: 从:.! :.:.:.::.:.:!:八
                      i !l ノ ノ     ̄^{::::V.:.!ハ:ヾ::ヽ::::ノ:::j:ゝ
                      ⊂cノ´|       |\{:小-ヘ、:ヘ:V/:;イリ
                          |       | ヾ:!::`ー仏-=<_
                          |       |  丶::イ     ヽ\
                          |       |  xく l |:       ヽ\
                          |       |  f:::::.ヽL..-―-、___> ヽ
                                   |::::::::!\_ /⌒ト-―'´
                                   |:::::::::∨:::::::.-=ミ:L、
                                    {:::::::::Y:::::::::::::::::::::::::\
                                      j :::::::::|::::::::::::::::::::::::::::::__ヽ
                                        { ::::::::::!::::::::__.::::::-―ベ:::::}
                                  /::::::::::::{::/::::::::_>'´ ̄∨:)


835 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/07/25(日) 11:46:06.38 ID:shlmI8wo
14/52
┌────────────────────────────────┐
│                                                    │
│ ある年の二月の末の頃の事。その平定文の前に一人の美女が現れる。  │
│                                                    │
│ 大臣の邸に仕える、「侍従の君」という若い女房。                 │
│                                                    │
│ 定文は彼女と深い中になりたいと思って、恋文を侍従の君に送る。       │
│                                                   > 長門
└────────────────────────────────┘




                        l ,' 八、 /',   V             ',    ,' .!
                         l ,'  .\ヽV  ∧            〉  .ハ !
                     i/     >V  ∧           '   /  l
                     !     i  V  ハ__.. -‐ァ- 一'   /l.   l
                       i     i    入._/_,.. -‐ '   '¨ ./ li   l
                    i      i   r/    〉_> .._  ィ l  l l    l
                       i     i /〈ァ─‐< _ ⊥  i ¨  i  l l    i
                      ;   _,.iィ´::::::::}'::::::::i ̄___L.  l::\.i  l  i    i
                       ,',,.. <\:::::::::::::/:::::::::l   __,. }  ト、:::>.、..__l   l
                 /" ̄ヽ::::::::\::::/:::::::::::i  /-- '    ヽ:::::::::::i:::!.   i 、
                 , '     .V::::::::::/:::::::::::::! / l::::::└-、  (:::::::::::::l:::',   i \
                  /       V:::::;':::::::::::::::l /l l::::::::::::::::\_f:::::::::::::ヽ:゙、  ',  \
               i         V::i::::::::::::::::::i:::l.  l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:V  ',   ヽ,.、
               l         V!::::::::::::::::::l::::l  l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ ',   ,、>、\
                   !          l::::::::::::::::::::l、:l リ:::::::::`ヽ:::::::::/::::::::::::::::::::::\',  〈 \.ソ:\
               ハ        l ,l:::::::::::::::::::::l:::!/:::::::::::::::::゙V:::::::::::::::::::::::::::::::::::ハへ/ヽ/::::::/:\
              ./ ',   rヘ  冂/:l::::::::::::::::::::::i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',<  /:::::/::::::::::::::\
                                  _______
                             │ 侍 従 の 君 │
                                   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄







836 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/07/25(日) 11:46:36.65 ID:shlmI8wo
15/52
┌────────────────────────────────────────────────┐
│                                                                        │
│ しかし、何度手紙を送っても侍従の君は返事をくれない。                                       │
│                                                                        │
│ 定文は嘆いて「見つ(=この手紙を見ましたよ)」という二文字だけでもいいから、お返事をいただけないでしょうか」.│
│                                                                        │
│ と書き送ったところ、侍従の君は定文の手紙の「見つ」の二文字を切り抜いて紙に貼り付けて送り返してきた。   │
│                                                                        │
│ 結局、定文は哀しさと情けなさでふさぎこんでしまい、手紙も送らなくなる。.          ┌──────────┘
│                                                       > 長門
└─────────────────────────────────────┘





                      <:: |. 小{   _,,.. -    、-.,_  レ{: :.|ヽ:|
                       厶ヘ ハ   ( (    、  ) )  {ハ/ V
                          \_!   ) ) _ ' ( (   !
                            ヽ  ( ( /   `t ) ) /
                          ___,r| \  {    / /
                        /:/::::| \  ヽ `_⌒ ィ ´
                      /::::::/::::::|  \   ´ ∧>、
                    /:::::::::::/::::::::|    \  /  !\::`ー- 、
                    ::::::::::::::/:::::::::∧    /二\ |::::::ヽ::::::::::::\
                    ::::::::::::/::::::::::::::∧ヽ  /: : : : :}ヽ!::::::::::〉:::::::::::::::!







837 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/07/25(日) 11:47:06.38 ID:shlmI8wo
16/52

           ,.. --- ..
       ,..-.:. ̄.:..:..:.. : : : : `丶、
      /:..:..:. ..: : : : : : : : : : : : :\           それから何の連絡も取り合わないまま暦は五月になる。
    /:ヘ=、、:._: : : : __:ヽ:_: -^,.ト、
   ノ:..:..:./:..  ̄: :7´:―― : :|‐: :´、: ヽヽ       五月雨(さみだれ)という言葉があるように五月は梅雨の季節。
  ー-/:..:.i:../:. : : ,/:..:.:イ:.ハ:.. : j:.. :}:.、ヽ:. トヽ
    !:..:..:|:.{/:..ィ_jz≦ノ ' }:./_}_イ:. } |:.|||    雨が激しく降るある暗い夜、定文は突然
    Vl:.:.|:. Vl´「_ 、` ノ′ _ノ:ソ:イ: リ ノ
.      }:ハ: : l f7「::`ハ   /:::7}7イ:/}/      「こんな夜に会いにいけば、哀れんで会ってくれるかもしれない」
     ノヘーl、: :!VZツ     ヒ:ノ/:.//
        `ィヘ:ト、 _   _   ノ:イ/          と思い立って雨に濡れながら侍従の君に会いに出かけていく。
      rく、\` ヽ二コ:千:|K、′
      |:..:ヽヽ\: :Yニ|: :!:/j!:.l
      ト:..:..:.\ヽ\!r|┴=ミ!r ァ7
     |!::.:..:.ヽ\ヽ|!    /7 /
      j::.l::..:..:.⌒ーァ⌒}   / / /^}
      |::.:.\::..::.::.::>ー'―-L∠_¨´
      l::.::.:..:. ̄ ̄ト 、, --、―弋i
       ヽ::.:..:..:.::..∧/    ヽ  i _ .. -―
       ``ーニ´/ー-、   | _|
       _. -―  ̄  ト―.:「:.:l
                 ヽ:..__:L_|
                ヽ.__)ノ




/' / / ,:'/,: ' / ' / /     ,:'/,  :'/  /' /    /  ,:'/,:  ' / ' / / ,:'/,
 :'/  /' / / ,:'/    /,: ' / ' / / ,:'/,  :'/  /' / / ,:'/,: ' /
_,,.--ー''''''"゙゙ ̄~゙"'ー-、/' / / ,:'/,: ' / ' / / ,:'/,  :'/  /' / / ,:'/,:,
..'"゙~゙'ー、、 : : : :  :  `'~゙"'ー-、/' / / ,:'/,: ' / ' / / ,:'/,  :'/  /' /
  : : .: `゙ヽ.,_、:    : : : :     ゙゙̄"'''''―-、 :'/  /' / / ,:'//,: ' / ' / / ,:'
: : : : : : : : : : `'i、 ,/  /' / / ,:'/,: '/ : : `、,、    ,.ィ''''"'"~''゙''ー- :'/  /' /
: : : : : : : : : : : `ヽ:     / / ,:'' / ' / /: : `゙''‐'"゛: : : : : : : :    :~゙"'ー-'i,  :
: .`" : : : : : : : : ゙、:゙lヽ、、: : : .: : : : : : : :    `''''',,,,,、 ,:'/,  :'/  / : :,,,,-‐'゛`゙''ー-
   .``'ヽ‐.i、 _、,,.:`゙"" ゙̄'--、..ー―---、、,__: : `゙''、   : : : : : 、、、,、::;.:".:;.:'"゙:.:゙,
 .,Y、: へ,、'``" :": : 、,`'`: : : : : : `゙^'--、、---"'゙‐'"   : : : : 丶     `': :~゙"'ー
、.ー'"′``゙ン 、丶、.,,; ,:'/,: ' / ' / / ,:'/,  :'/  /' ".:;.:'"゙:.:゙,:;、,"'.:.:;,`:;,':,:;.,:;.
"、 : 、`.、'、``" ゙:: : 、`'':,、、:,,,v,、: : ::.`-ー'''--,,、: : : : : : :    : : : :
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  ''"""''''"    '''""   """/;;;;;;;ヽ'"""''   "'''''""   ''''""''"''''"   ""'''''"""''""
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    :::....::::::........ . .::::::... .... ..:ん;;;;;;;;;〉..::::::........ . .::::::... .... ..::::::::::::::::....::::::........ . .::::::... ....:::::::::
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838 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/07/25(日) 11:47:36.41 ID:shlmI8wo
17/52

                              三ヶ月近く音沙汰なしなのに、

                              いきなり雨夜に訊ねていくんですかお?

                                       ___
                                    /)/ノ ' ヽ、\
                                   / .イ '(●)  .(●)\
                                     /,'才.ミ).  (__人__)   \
                                     | ≧シ'   ´ ⌒`     |
                                    \ ヽ           /



     そう、この辺りから彼の行動に異常性が見え始める。

     ところで、この「雨に濡れながら行った」という表現に注意してもらいたい。

          , -=―=―- 、 _
       〃⌒>'´  /    丶`ニ=‐'
       ./ ,′// , ´ /  j } ヽ \
      / l  | i l / /// ,イ ハヽ ヽ
      ノ,イ八 l レ_j/∠∠///∠Ll }ヘ
    <ノ .∧ l  ムrt=k`  ィ=、ルレ′j
      / イ Vヘ. ヽVr!   jr/ムイ{
     ´ W^{ゝヘ ハ    _ ' /〈リヽ
         j八 }ヽ ヘ、   j`<ミ\
          リ朽\!`{7|:::::::::>ミ;>,
          ノ \- 厶]::::::::f }::/:/
       r=<    V三|:::::::::| |/:/
       /‐-、 \   ∨メ、::::ノ V、
      ./_j   , X \   ヽ {´   /
       〈  ´  \\  >ヘ、___,イヽ
       `、   ヽ \.>j    ハ│             まあ、確かに雨に降られながら

                                   夜道を行くのは大変ですお。

                                   でも何か特別な意味があるんですかお?

                                      ___
                                    /   ヽ、_ \
                                   /(● ) (● ) \
                                 /:::⌒(__人__)⌒::::: \
                                 |  l^l^lnー'´       |
                                 \ヽ   L        /
                                    ゝ  ノ
                                  /   /


839 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/07/25(日) 11:48:06.36 ID:shlmI8wo
18/52
┌────────────────────────────────┐
│                                                    │
│ まず、邸の近くまでは牛車で行けるとしても、それはあくまで近くまでの事。 │
│                                                    │
│ いきなり門の前に乗り付けるわけにもいかないので、                  │
│                                                    │
│ 必然的に近所まで来たら徒歩に切り替える事になる。                 │
│                                                   > 長門
└────────────────────────────────┘

               ______    /〉
          .<´,  ´ .::::::::::::::::::::::::::::::::>、//
      .<  ,  ´.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/.:::`::::..
   ィ ´   ,  ´ . ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/.:::::::::::::::::::::: 、
    } ,  ´.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/.::::::::::::::::::::::::::::\
  ノ´ .::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,、
   ̄ ̄ ̄` <:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::, 丶
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             ` <::::::::::::::::::::::/.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,::∧
                   \::::::::::::::/.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,:::∧
                  丶:::::::/.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,::::∧
                   ヽ厶 -――- .:::::::::::::::::::::::::::::::::::::,::::∧
                     /′       ` <::::::::::::::::::::::::::,:::::∧
                       /′               ` <:::::::::::::::,:::::∧
                   /′                   ` <::::::;/⌒ヽ
                     /′                       `ヽ{
                  /〉
                    //
┌─────── . ((_ノ/ ───────────────────────────┐
│            `¨´                                              │
│ そして、防水性を持った傘が登場するのは室町時代以降の事。                 │
│                                                          │
│ だから当時(平安時代)は雨に濡れるという事は文字通り全身びしょ濡れになるのと同じ。 │
│                                                          │
│ それゆえか、基本コスチュームが何枚も衣を重ねた装束の平安貴族にとって         │
│                                                          │
│ 雨天行動は予想以上に辛いものだったはず。                                │
│                                                          > 長門
└──────────────────────────────────────┘

840 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/07/25(日) 11:48:36.90 ID:shlmI8wo
19/52
┌─────────────────────────────────────┐
│                                                        │
│ 辛いものだったからこそ、雨をものともせずに女に会いに行く男の評価が高くなる、   │
│                                                        │
│ という風潮が当時には有った。                                     │
│                                                        │
│ 定文がこういう状況で会いに行こうと思ったのにも、確かに一定の理由がある。.      > 長門
│                            ┌───────────────────┴─
└─────────────────┤
              //       l l    l、  │
            ./,'   |  j, -|‐!―‐-.l、ヽ │
            / j |  l |. ´|  |ハ    l::::::\|
          ./ノN!  l |  |、 ィォ===ミjヽ:::::: |
              |  l∧ .l!ハ{ イ三ヨ '':::::::::: |
              ',   ! /V l:::: 、`ニ",..:::::::::::::|
              ∧ レヽ|  !:::::::::::::::::: :   ;::|  アナタニ アイニキタ
              l ∧.j! .! 小.         |   ナカニ イレテホシイ
             レ l∧ .|  | l\     -=|
                   ヽ!  | |ハ .> .    ¨|
                     ヽ N∧j\l、l≧  -!
                        /  ̄|     |
                   ,.  '   l ノ    |
               _ .. <      l__   |
               ム :::::::      ハ   ` l, -― 、
             /;;ハ ::::::::       ∨  ̄ /  , ― '
            .{;;;;;;;;∧ :::::::       ∨ ̄.|  | ./ ̄ ̄)
             l;;;;;;;;;ハ :::::::         ∨ |  |/ / ̄ ̄)
             l;;;;;;;;;;;;;ハ :::::::        ∨.|   〃 /¨_
             ∨;;;;;;;;;;;ヽ ::::::::        ヽ|  ::   '´ , )
           !、;;;;;;;;;;;;;;;;\ ::::::::       |      /
             .|;;∨;;;;;;;;;;;;;;;;;\ ::::::::    l
              !;;;;∨;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`;; 、 :::::r‐/       /
┌─────────────────┤
│                            └──────────────────────┬─
│ しかし、その現場を想像して欲しい。                                     │
│                                                              │
│ しつこく手紙を送ってきたけど、その気が無いので無視していたら 急に手紙が来なくなった。   │
│                                                              │
│ なにもないまま三ヵ月後、激しく雨の降る暗い夜に全身ずぶ濡れになったその男が        │
│                                                              │
│ アポも取らずにいきなり尋ねて来たら女はどう思うだろうか。                     │
│                                                             > 長門
└────────────────────────────────────────┘

841 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/07/25(日) 11:49:06.41 ID:shlmI8wo
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     もちろん、時代が違うという事は常識が違うという事。

     当時の行動の合理性を現代の考えで判断するのは危険。

     だけど、前述の手紙の件を考えれば、ここで会ってもらえると考えるのは安易に過ぎる。

     そして定文も三ヶ月に渡って一切手紙を出していない。文通が基本の当時、これは絶交関係といって良い。

     普通に考えれば、侍従の君は定文に会うのを拒否する。

                    ・ ・ ・ ・ ・
                  だ か ら こ そ、彼女は彼に会った。


            ´  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄く
        / : : : : : : : : : : : : : : : : : :\
.      /   : : : : : : : : : : : :     . . .\
 、__//. /. . . . . . .    . . . . : : ! : : : : ヽ
   ̄/. : /. : : : :/ : : : : : : : : : : : \l: : : : : : :ヽ
.    l : : l : / : /. :/ : : ヽ、: : : `ヽ : !: :l: : : : : ヽ、
   l :/ l : l: : :l :∧: :ト、: lヽ、: : : :ヽ!: :l: :l: : : l  ̄
   l/!: ! : l: :/l/‐-ヽ! ヽ !  _ヽ-―!‐ !: :l: : : !
    ヽ! : l : ! rfチミ、  ヽ´ fr旡ミ! : ト、l : : ′
.      ヽ !: :l  rっソ     匕り !: : !丿/j/
.       j∧ :ト、 `¨   .      l l :l j/
         V: :lヽ、   _     /j/!/
          ヽ: ! >   __.. ィ
       rヾ  ̄ ||   lr‐ 'フ, '/ |ヾ| !  |  !
      ,',ヘ ヾヽ||  /   ∠- ァ! \|  !__ヽ
    /!  ヽ | |||/     r--'ヽヽ `ー、ヽ ¨ァ
    ,' 〉  ヽ !_/    ,、┬、二ゝニ \   ヽ!/│
    ! /   / |   ィ´ ! !    | \_   |_ !
   | !  ,,.イヾ \ 」〉  |│    ! /| / ハ|
    ! | /  ヽヾ ´/  | ! ,、,、 |〈 ヽイ//ヽ
                                   …………?

                                   会ったんですかお?

                                      ___
                                    /   ヽ、_ \
                                   /(● ) (● ) \
                                 /:::⌒(__人__)⌒::::: \
                                 |  l^l^lnー'´       |
                                 \ヽ   L        /
                                    ゝ  ノ
                                  /   /

842 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/07/25(日) 11:49:39.46 ID:shlmI8wo
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     定文としても戸板越しに短い立ち話でもできればラッキー、程度の考えだったかもしれない。

     だが侍従の君は、暖かく、親しげに、彼を自分の部屋に迎え入れた。

          , -=―=―- 、 _
       〃⌒>'´  /    丶`ニ=‐'
       ./ ,′// , ´ /  j } ヽ \
      / l  | i l / /// ,イ ハヽ ヽ
      ノ,イ八 l レ_j/∠∠///∠Ll }ヘ
    <ノ .∧ l  ムrt=k`  ィ=、ルレ′j
      / イ Vヘ. ヽVr!   jr/ムイ{
     ´ W^{ゝヘ ハ    _ ' /〈リヽ
         j八 }ヽ ヘ、   j`<ミ\
          リ朽\!`{7|:::::::::>ミ;>,
          ノ \- 厶]::::::::f }::/:/
       r=<    V三|:::::::::| |/:/
       /‐-、 \   ∨メ、::::ノ V、
      ./_j   , X \   ヽ {´   /
       〈  ´  \\  >ヘ、___,イヽ
       `、   ヽ \.>j    ハ│             いきなり自分の部屋!?

                                     ___
                                   /(●)^ ヽ\
                                  /  (_  (●) \
                                 /    Y ヾ__)⌒:::  ヾ
                                 i     ヾ⌒ノ     ノ
                                 \   ー     /




843 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/07/25(日) 11:50:07.43 ID:shlmI8wo
22/52


      そう、いきなり自分の部屋。

      そして嬉しさに体を震わせながら入っていくと、中には侍従の君が寝床に横になっている。

      童貞のやる夫にもわかると思うが、どう見てもこれはOKのサイン。


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 |:! |::::::l;:;:|::::::::::;H::!ー- _l;;|   ヽ!、ヽ__;;}-‐'''ヽ~゙\::|:::::::::::|::|:::l:::::i::::|
 |! l:::::|l;:;:l::::::::::| l;|  、.|!`   ヾ ´ >! ,;z==ュ、 `l:::::::::;l:::l:::::l::∧::l
   ヽ;:l l;:l、::::::::l     ヽ       /゙K)::iii::::! j !::::::::;l:::l^i::|:| レ゙
    ヽ ヽ|i、::::l:|             b:::lll::::l  ,!:::::::;!:: l ∧|l
          l::ヘN, ゞ=r'''"゙       ヾ:;;;;;;ノ ,!::::::/::::;レ゙ .|!
        l;:::::::lヽ      、         /::::::/::::/
        l;::::::|::ト、.   r 、 _ _       ,イ:::;イ::::/
         .!::::l::|. ゙' 、 .|  !      ,.::':/::;/ .|::/
           ヾ;:|:|.   ゙l  !   ,,..: '" /:;イ  j/
          ヽ!  _,,ィ!  ,!゙''' ", -=、 /'゙ .ト.、_
           ,,r'''::::/  .,!.  /  /   l:::::::゙'''::.、



                                   どどどどど童貞ちゃうお! え、OK!? 何がOK!?

                                   せkkす!? sくろすOK!?

                                            ,,  、、 ,
                                           、、 ゛  __  ' ,
                                          ,'   /^ ≡^\  丶
                                           ;  /(@)≡(@ ) \  ;
                                          ; /::⌒(__人__)⌒:::\ ;
                                     ,'  | u  |r┬-|    u | _
                                        ;  /´ ̄``゛)- .‐    /  '、,
                                         ;  |   ̄ ̄        ̄)  、
                                      ; |            | ̄ ̄    ;


844 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/07/25(日) 11:50:36.41 ID:shlmI8wo
23/52

           ,.. --- ..
       ,..-.:. ̄.:..:..:.. : : : : `丶、
      /:..:..:. ..: : : : : : : : : : : : :\           だが、ここで侍従の君は障子の掛け金を忘れたと言って、
    /:ヘ=、、:._: : : : __:ヽ:_: -^,.ト、
   ノ:..:..:./:..  ̄: :7´:―― : :|‐: :´、: ヽヽ       単衣と袴だけを着た姿で床を離れる。
  ー-/:..:.i:../:. : : ,/:..:.:イ:.ハ:.. : j:.. :}:.、ヽ:. トヽ
    !:..:..:|:.{/:..ィ_jz≦ノ ' }:./_}_イ:. } |:.|||    現代の感覚で言えば
    Vl:.:.|:. Vl´「_ 、` ノ′ _ノ:ソ:イ: リ ノ
.      }:ハ: : l f7「::`ハ   /:::7}7イ:/}/      「ブラとショーツだけの格好で部屋の鍵を閉じにベッドを離れた」
     ノヘーl、: :!VZツ     ヒ:ノ/:.//
        `ィヘ:ト、 _   _   ノ:イ/          程度の行動になるだろうか。
      rく、\` ヽ二コ:千:|K、′
      |:..:ヽヽ\: :Yニ|: :!:/j!:.l               これは通常ならば人前には出られない格好。
      ト:..:..:.\ヽ\!r|┴=ミ!r ァ7
     |!::.:..:.ヽ\ヽ|!    /7 /         だから定文も彼女はすぐに戻ってくるだろう、と油断した。
      j::.l::..:..:.⌒ーァ⌒}   / / /^}
      |::.:.\::..::.::.::>ー'―-L∠_¨´
      l::.::.:..:. ̄ ̄ト 、, --、―弋i
       ヽ::.:..:..:.::..∧/    ヽ  i
    ┌─ .``ーニ´/ー-、   | _|..───┐
    │           ト―.:「:.:l.     │
    │           ヽ:..__:L_|.      │
┌─┘                ヽ.__)ノ.     └────────────────────────┐
│                                                                │
│                                                                │
│ しかし、侍従の君はそのまま帰ってこない。                                     │
│                                                                │
│ そして定文が不審に思って障子のところに行って確認すると、掛け金が外から掛けてある。    │
│                                                                │
│ 閉じ込められたと気付いた定文は、そのまま悔し涙を流す事しかできなかった。             │
│                                                               > 長門
└─────────────────────────────────────────┘


                      <:: |. 小{   _,,.. -    、-.,_  レ{: :.|ヽ:|
                       厶ヘ ハ   ( (    、  ) )  {ハ/ V
                          \_!   ) ) _ ' ( (   !
                            ヽ  ( ( /   `t ) ) /
                          ___,r| \  {    / /
                        /:/::::| \  ヽ `_⌒ ィ ´
                      /::::::/::::::|  \   ´ ∧>、
                    /:::::::::::/::::::::|    \  /  !\::`ー- 、
                    ::::::::::::::/:::::::::∧    /二\ |::::::ヽ::::::::::::\
                    ::::::::::::/::::::::::::::∧ヽ  /: : : : :}ヽ!::::::::::〉:::::::::::::::!



845 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/07/25(日) 11:51:12.73 ID:shlmI8wo
24/52




                         障子なんだから、簡単にブチ破れそうなもんですお?


                                        ┏━┓
                                          ┏┛
                                          .・
                                        ____
                                       / _ノ   \ ( ;;;;(
                                     / (●)   ヽ_\) ;;;;)
                                       /   γ   (● /;;/
                                    |    `ー'、_,ノ   l;;,´
                                    /     ∩ ノ)━・'/
                                   (  \ / _ノ´.|  |
                                      \  "  /__|  |
                                     \ /____/





     障子と言っても現代の軽くて薄い「 明障子 」ではなく、間仕切り用の「 襖障子 」。

     それは障子というにはあまりにも大きすぎた。

     大きく、ぶ厚く、重く、そして骨組みが多すぎた。それはまさに頑丈な木の板だった


.     l |   l   l  ,/  〃 ,/   /│ l  j   l│  ! l  ココハ キンエン
    ノ | ! │   | /_// //  /::::,' ∧ / |  / j   l│               _ ,,, - '''
     ノ l ァ|   |尢/‐=乞t/ /::::/∠ニ「厂! / ,/  / リ           _ ,,, - '''   _ ..-
     イ 八{´l  !レ<f{矛:下 'ヽ::::::〃イ孑代勹 イ } /        _ ,,, - '''   _ ..-:.:.'':.:.:.:.:.:
.        Vハ  |::::: r';;_zj :::::::::::::::::::: r';;zリ::::/ , '//   ,,,,,,,- ''''     _ ..-:.'':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
        ヽ ',  |         、     /  /     |     _ ..-.:'':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
         `ヘ lヽ       _      厶 ./       |,,..-:.'':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
             ', {.代ト、          , イ | /       :i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
           \_'i| > 、 _ , イ/ V l./        .|:l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
            / ヽj       {`ヽ   ′        |:|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
.        _ /  「´       _ _\     _ _ ._|;」:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:_:.:;;:.:.- '''
    _, -‐ ´     l   ,,<´-i'' 丶\ ∠ー^i `i ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:_:.,,:.:.-丶''
. r<\\       ,r-/ ̄ i  l.  ヾ ̄--´  l l  |:.:.:.:._:. - ''.
 y⌒ヽ \\     l-=|,,-=ト-==|===|      |,,」,,- ''\
 |     \\   |,;,;,t,;,;,;,ト、;,;,;ト、;,;,;,;ネ ,,,, - '''      ヽ



846 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/07/25(日) 11:51:39.58 ID:shlmI8wo
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┌─────────────────────────────────────────┐
│                                                                │
│ 一度は「明るくなってもこのまま居座って彼女に恥をかかせてやろう」と考えた定文だったが、   │
│                                                                │
│ やはり自分が恥ずかしくなって部屋から出て人目を避けて帰っていった。                │
│                                                                │
│ 結局、侍従の君は雨夜にずぶ濡れになってやって来た煩わしい男を                  │
│                                                                │
│ 無人の部屋に閉じ込めてやり過ごした事になる。                                 │
│                                                                │
│              ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・                                         │
│ 彼女は、彼に一度 期待を持たせた後、完全に拒否する意思を示したのだ。                  │
│                                                               > 長門
└─────────────────────────────────────────┘





        /  / / /  /    ヽ  / .イ//リ
       /  ./ / i  .ハ      `   /
     ,. -―- 、 /  i  /  \    ,. イ 〉 y´ 〉
    /      ヘヽi  i    ヽ イ〈∨{ / イィ' i
   /         |:.i  ト、   / / / | ヽ ´  /
  /         /:|  i:.:.ト,  ! i / /!  /  /
  /         /:.|  i:.:.:.:.:ト, ト、 / ハ  .i   i
 /       / 〉:|  ハi:.:.:.:.:.トvト、i_/ ハー-‐〈
r 7,r‐z_ 、  /  /:.:.|:  i:.:.ii:.:.:.:ヘ:.:.:.:.:.:i  ハ:::.:.:.:ヘ
ムLi_// 〉/  /:.:.:.:|  i:.:::i }:.:.:.:ヘ:.:.:.:.:|  iヽ i::.:.:.:.:ヘ
:.:.:.:.:.:.:`く/y::::::::::::::::| i::::://::::::.:.:}:.:.:.:.| iヽ.  i::.:.:.:.:.ヘ
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:.:.:.:.:.:/  |:::::::::::::::::::i/::i !::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:::::| i::::::::::::ノ!:.:.:.:.:.:.:.ヘ
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847 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/07/25(日) 11:52:07.62 ID:shlmI8wo
26/52

                              会うのを拒否すれば良いだけのところを、

                              暖かく迎え入れてフリをして閉じ込めたんですかお……。

                              ところで、掛け金がかかっているのに、朝には出られたんですかお?
                                       ___
                                    /)/ノ ' ヽ、\
                                   / .イ '(●)  .(●)\
                                     /,'才.ミ).  (__人__)   \
                                     | ≧シ'   ´ ⌒`     |
                                    \ ヽ           /



     これは想像だが、明け方に舎人などが各々の部屋の掛け金を開けて回っていたのかもしれない。

     それを屏風の陰にでも隠れてやり過ごし、暗闇に紛れて逃げ帰ったのだろう。

     同時代のスーパーベストセラー、源氏物語でも「屏風に陰に~」という表現は多い。

     更に梅雨の季節でもあり、夜に激しい雨が降っていた事も考えれば、

     明け方といってもまだ暗かった可能性がある。

           ,.. --- ..
       ,..-.:. ̄.:..:..:.. : : : : `丶、
      /:..:..:. ..: : : : : : : : : : : : :\
    /:ヘ=、、:._: : : : __:ヽ:_: -^,.ト、
   ノ:..:..:./:..  ̄: :7´:―― : :|‐: :´、: ヽヽ
  ー-/:..:.i:../:. : : ,/:..:.:イ:.ハ:.. : j:.. :}:.、ヽ:. トヽ
    !:..:..:|:.{/:..ィ_jz≦ノ ' }:./_}_イ:. } |:.|||
    Vl:.:.|:. Vl´「_ 、` ノ′ _ノ:ソ:イ: リ ノ
.      }:ハ: : l f7「::`ハ   /:::7}7イ:/}/
     ノヘーl、: :!VZツ     ヒ:ノ/:.//
        `ィヘ:ト、 _   _   ノ:イ/
      rく、\` ヽ二コ:千:|K、′
      |:..:ヽヽ\: :Yニ|: :!:/j!:.l
      ト:..:..:.\ヽ\!r|┴=ミ!r ァ7
     |!::.:..:.ヽ\ヽ|!    /7 /
      j::.l::..:..:.⌒ーァ⌒}   / / /^}
      |::.:.\::..::.::.::>ー'―-L∠_¨´
      l::.::.:..:. ̄ ̄ト 、, --、―弋i
       ヽ::.:..:..:.::..∧/    ヽ  i _ .. -―
       ``ーニ´/ー-、   | _|
       _. -―  ̄  ト―.:「:.:l
                 ヽ:..__:L_|
                ヽ.__)ノ

848 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/07/25(日) 11:52:36.50 ID:shlmI8wo
27/52


     その後、定文はもう侍従の君を嫌いになってしまおうと考えた。

     そして彼は侍従の君の排泄物を強奪する事を思いつく。

           , " ̄ ̄ 丶、
          /        \
        ノ゙!  / , { / { / } ヽヽハ/^ーァ
    r='  \j |イ/⌒Vヽハ⌒lヽ} j} /´
      ̄\ イ j :|fト  fハ/ノリ/                        ここでいきなり ウンコ!?
         7レヘ { ゞ''  _ `‐' {/ベ
       く/ /V>  __  イ∧ヽ/                                    ,,  、、 ,
         \{ { l::lVミVl::l / ∨                             、、 ゛ ____  ' ,
           Y\ヾ ∀ シ/ r'´                                 ,'  /⌒ 三⌒\  丶
              |   ≧f}≦  |                                 ;  /(@)三(@ )\  ;
           `ァー∨=∨‐く                               ; /:::::⌒(__人__)⌒::::::\ ;
                                              ; |  u  |r┬-|   u  |
                                              ; /´ ̄``゛'- ._‐´ u  /
                                             ,' |   ___)    \   _
                                                ;  |                \  '、,
     正確に言うと、いきなりではない。                    ;  |                 ̄) 、
                                              ; |               | ̄ ̄ ̄   ;
     悪い噂でも聞けば心が離れる、と思って待っていたのだが

     彼女の悪評などまったく届いてこない。

     最終的に、彼女の排泄物を見て嫌いになってしまおう、という考えに至った。

     そして彼女の仕える邸のそばで張り込みを始める。

          , -=―=―- 、 _
       〃⌒>'´  /    丶`ニ=‐'
       ./ ,′// , ´ /  j } ヽ \
      / l  | i l / /// ,イ ハヽ ヽ
      ノ,イ八 l レ_j/∠∠///∠Ll }ヘ
    <ノ .∧ l  ムrt=k`  ィ=、ルレ′j
      / イ Vヘ. ヽVr!   jr/ムイ{
     ´ W^{ゝヘ ハ    _ ' /〈リヽ
         j八 }ヽ ヘ、   j`<ミ\
          リ朽\!`{7|:::::::::>ミ;>,
          ノ \- 厶]::::::::f }::/:/
       r=<    V三|:::::::::| |/:/
       /‐-、 \   ∨メ、::::ノ V、
      ./_j   , X \   ヽ {´   /
       〈  ´  \\  >ヘ、___,イヽ
       `、   ヽ \.>j    ハ│

849 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/07/25(日) 11:53:06.49 ID:shlmI8wo
28/52



                                        もはやストーカーですお。

                                          ____
                                        /      \
                                      / ─    ─ \
                                     / -=・=-   -=・=- \
                                     |      (__人__)  U  |
                                     \     ` ⌒´     /



     否定はしない。

     ところで、余談になってしまうかもしれないが、平安時代のトイレ事情を簡単に説明したいと思う。

     当時はトイレに相当する特定の排泄場所は存在しなかった。

     貴族階級は部屋の一部を簾(すだれ)で仕切り、畳を一帖敷いた樋殿(ひどの)と呼ばれるスペースを

     その場に応じて作り、樋洗(ひすまし)の箱や筥(しのはこ)と呼ばれる便器箱に排泄していた。

     現代の「おまる」に似ているが、この便器箱には体を固定するハンドルなどは付いていない。

             ___________________
            /|            _                l!
        / |       _,..-'⌒  ' ̄` ‐ 、          | ',
        /   |       /   / .:  ::. ::::::::..ヽ       |  ',
        /'   |.  _,/    ハ     ::..ヽ::::::::.ヽ      |.  ',
       /     |   ̄フ   / { 人  ト、 :::::l:::::::::::ヘ     .|   ',
      /    |   | l  l  i八iゝ、 l ヽト |:::|i::ゝ    |     ',
      /      j  ̄ ̄{ハ| { i__レ__ゝ ヽj __j_Vl ::::::!::レト!─ l.     ',
     /     i    ノ ト{ ィfァッ    ィfテ、i::::::|/:/      i       ',
     /       !    ヘ{ iトi. 辷ソ  .  辷ノ|::::/ヘ{       i      ',
     /      i       i ト、   _   ノi::/        i     ',
    /      i          !ト! ゝ、 .._ ,.. ィ'´ j!           i     ',
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    {.───┴─────゙‐ヽ::::j───‐{:::::/‐'─────┴───}
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850 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/07/25(日) 11:53:36.50 ID:shlmI8wo
29/52
┌────────────────────────────────────────────┐
│                                                                │
│ 十二単衣を着た身分の比較的高い女性の場合、手軽に脱がせられる上着は全て取り払い、          │
│                                                                │
│ 袴を脱ぎ、.髪を前に回して帯に挟み、後方に設置された丁字型の支えに.残った十二単衣の裾を載せ、 │
│                                                                │
│ 側面を衣装で隠して便器箱の上にしゃがみこんで排泄を行った。                         │
│                                                                │
│ 少なくとも介添人が一人以上はいないと用は足せなかったらしい。                          │
│                                                                     > 長門
└────────────────────────────────────────────┘






            __                                            クソベラ
          (0)’ー’)  < 平安時代、庶民がトイレットペーパーの代わりに使っていた糞箆は
            |  ̄ |      地方によっては戦前まで使われてました。
            ~~~~





                               ヘラで拭くなんて痔になったらエライ事になるお。

                                       / ̄ ̄ ̄\
                                    γ⌒)      (⌒ヽ
                                    / _ノ ノ    \  \ `、
                                   (  < (○)  (○)   |  )
                                   \ ヽ (__人__)   / /




┌──────────────────────────────┐
│                                                │
│ ちなみに庶民は適当な路上で排泄を行っていた。                │
│                                                │
│ 人口がある程度多い場所では公共の排泄場所が決まっていたが、.  │
│                                                │
│ それでもトイレと呼べるほどの設備は整っていなかっただろう。     │
│                                               > 長門
└──────────────────────────────┘

851 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/07/25(日) 11:54:07.33 ID:shlmI8wo
30/52





           ,.. --- ..
       ,..-.:. ̄.:..:..:.. : : : : `丶、
      /:..:..:. ..: : : : : : : : : : : : :\
    /:ヘ=、、:._: : : : __:ヽ:_: -^,.ト、
   ノ:..:..:./:..  ̄: :7´:―― : :|‐: :´、: ヽヽ       さて、侍従の君の仕える邸のそばで張り込みを始めた定文は
  ー-/:..:.i:../:. : : ,/:..:.:イ:.ハ:.. : j:.. :}:.、ヽ:. トヽ
    !:..:..:|:.{/:..ィ_jz≦ノ ' }:./_}_イ:. } |:.|||    洗うために便器箱持って出かけた侍従の君の下女の後をつけ、
    Vl:.:.|:. Vl´「_ 、` ノ′ _ノ:ソ:イ: リ ノ
.      }:ハ: : l f7「::`ハ   /:::7}7イ:/}/      人気の無い場所でそれを強奪する。
     ノヘーl、: :!VZツ     ヒ:ノ/:.//
        `ィヘ:ト、 _   _   ノ:イ/
      rく、\` ヽ二コ:千:|K、′
      |:..:ヽヽ\: :Yニ|: :!:/j!:.l
      ト:..:..:.\ヽ\!r|┴=ミ!r ァ7
     |!::.:..:.ヽ\ヽ|!    /7 /
      j::.l::..:..:.⌒ーァ⌒}   / / /^}
      |::.:.\::..::.::.::>ー'―-L∠_¨´
      l::.::.:..:. ̄ ̄ト 、, --、―弋i
       ヽ::.:..:..:.::..∧/    ヽ  i _ .. -―
       ``ーニ´/ー-、   | _|
       _. -―  ̄  ト―.:「:.:l
                 ヽ:..__:L_|
                ヽ.__)ノ


                                   ストーカーから強盗に華麗なる転身!

                                             ___ _
                                              /  >‐-、\
                                            /~ヾ, j|  。 } \
                                         /|_ ゚ .,.〉 .ゞー≠  ...\,
                                           / ヾ≦'(_人__)      .\
                                    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

852 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/07/25(日) 11:54:36.46 ID:shlmI8wo
31/52


     そのまま手近の小屋に立てこもり、

     小屋の外で下女の少女がが泣き喚くのも構わずに金漆を塗った便器箱の豪華さに見蕩れる。

     と、このように見事に便器強奪に成功した定文だったが、

                      ・ ・
     ここで侍従の君の凄まじい 悪 意 が露見する。



 Ⅵ:.:.:|:.: i:.:.:.:.:. l:.i:.:.:./|:.:.:.:.:i:.:. |:.: /:.:./    !: :./ //  /'
  |:.i:.|:.: |:.:.: : /:,:|: / !:.:.:.:.l:.:.:.|:.:.i/       <   /  /
  |:.!:.|:.: |:.:.:.:/:/ l:.|  l:.:.:.:.|:.:.: !:. l            '
  |ハ|: ,:|:.: /:/  !:!  l:.:.:.:.|:.:.:.ll: l      ,...:´i
  '  l:/ |:.∧′ ||   !:.:.:.:|:.:.:l l l    ‐,-':.ハ: l
.――く′|:′   !  :. :.:.:l:. l !:!    /´:.: / } !
: : : : : : : : : 、       〉:.:.!: |` ll   /l:.:.:./  j/
: : : : : : : : : : : : 、    / :. :.:. |  ! `´ !:.:,'  /'
: : : : : : : : : : : : : :\  i   :. : |      l:.i
: : : : : : : : : : : : :. :. :.\!   :. |        !l
: : : : : : : : : : :. :. :. :. :. :.\  :|      !
三≧=- 、: : : : : : :. :. :. :. :.ヽ  _
三三三三≧ 、: : : : : : : : : : :<i:i:i:iヽ
三三三三三\≧: 、: : : : : : :.Ⅹi:i:i:ヘ
三三三三三三\三\: : : : :. :.Ⅹi:i:∧
三三三三三三三ヽ:三:\: : : : : :Ⅹ:i:∧
:三三三三三三三∧三三\: : : : :.Ⅹ:i:l
:三:三:三三三三三∧三三ニ\: : : : :Ⅵ


                                   ……「 悪意 」ですかお?

                                      ___
                                    /   ヽ、_ \
                                   /(● ) (● ) \
                                 /:::⌒(__人__)⌒::::: \
                                 |  l^l^lnー'´       |
                                 \ヽ   L        /
                                    ゝ  ノ
                                  /   /




853 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/07/25(日) 11:55:06.77 ID:shlmI8wo
32/52

           ,.. --- ..
       ,..-.:. ̄.:..:..:.. : : : : `丶、
      /:..:..:. ..: : : : : : : : : : : : :\           そう、「 悪意 」。
    /:ヘ=、、:._: : : : __:ヽ:_: -^,.ト、                         ウスコウ
   ノ:..:..:./:..  ̄: :7´:―― : :|‐: :´、: ヽヽ       豪華な便器箱の中には 薄香 の色の水と、
  ー-/:..:.i:../:. : : ,/:..:.:イ:.ハ:.. : j:.. :}:.、ヽ:. トヽ
    !:..:..:|:.{/:..ィ_jz≦ノ ' }:./_}_イ:. } |:.|||    大指ほどの太さで長さが二三寸ほどの黄黒っぽい物体が入っていた。
    Vl:.:.|:. Vl´「_ 、` ノ′ _ノ:ソ:イ: リ ノ
.      }:ハ: : l f7「::`ハ   /:::7}7イ:/}/      ちなみに「薄香」とは白に近い薄茶色の事。RGBの近似値は"#F2DFBB"。
     ノヘーl、: :!VZツ     ヒ:ノ/:.//
        `ィヘ:ト、 _   _   ノ:イ/          そして定文はそれが排泄物などでは無く、
      rく、\` ヽ二コ:千:|K、′
      |:..:ヽヽ\: :Yニ|: :!:/j!:.l               丁字を煮出した汁と野老に甘葛で味付けしたものだと気付く。
      ト:..:..:.\ヽ\!r|┴=ミ!r ァ7
     |!::.:..:.ヽ\ヽ|!    /7 /
      j::.l::..:..:.⌒ーァ⌒}   / / /^}
      |::.:.\::..::.::.::>ー'―-L∠_¨´
      l::.::.:..:. ̄ ̄ト 、, --、―弋i
       ヽ::.:..:..:.::..∧/    ヽ  i _ .. -―
       ``ーニ´/ー-、   | _|
       _. -―  ̄  ト―.:「:.:l
                 ヽ:..__:L_|
                ヽ.__)ノ

                                      …………?

                                           ____     ━┓
                                         /      \    ┏┛
                                        / \   ,_  \  ・
                                      / (●)゛ (●)   \
                                      |    (__人__)   ∪  |
                                      \   ⊂ ヽ∩     <
                                        |  |  '、_ \ /  )
                                        |  |__\  “  /
                                        \ ___\_/



854 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/07/25(日) 11:55:36.52 ID:shlmI8wo
33/52
┌────────────────────────────────────────┐
│                                                              │
│ 丁字(ちょうじ)はクローブとも呼ばれ、ウスターソースの香りのベースになっているスパイス。   │
│                                                              │
│ 野老(ところ)は山芋の一種。根茎をアク抜きして食用にするが、苦味が強い。             │
│                                                              │
│ 甘葛(あまずら)は切り口から出る汁を煮詰めるとシロップ状の甘味液になる。              │
│                                                             > 長門
└────────────────────────────────────────┘



          ∧,,∧
      ,,,.  (・ω・; ) カキ氷に甘葛シロップかけるとおいしいよ!
     ,;'"'゙';,/ と   )
 .   ̄ヽ、 ノ ̄ ̄ ̄ ̄
      ┴



                                      …………??

                                           ____     ━┓
                                         /      \    ┏┛
                                        / \   ,_  \  ・
                                      / (●)゛ (●)   \
                                      |    (__人__)   ∪  |
                                      \   ⊂ ヽ∩     <
                                        |  |  '、_ \ /  )
                                        |  |__\  “  /
                                        \ ___\_/




855 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/07/25(日) 11:56:06.41 ID:shlmI8wo
34/52
┌───────────────────────────────────────┐
│                                                            │
│ 要約すると、ソースっぽい香りの液と苦甘いペーストを固めたモノが入っていた事になる。.  │
│                                                            │
│ ちなみに作中の言葉では「黒方」と呼ばれる燻物の香りがした、とある。                │
│                                                            │
│ 「燻物(たきもの)」とは加熱して香りを楽しむペースト状混合物の事。                │
│                                                            > 長門
└───────────────────────────────────────┘



                                      …………????

                                           ____     ━┓
                                         /      \    ┏┛
                                        / \   ,_∪ \  ・
                                      / (●)゛ (●)   \
                                      |    (__人__)   ∪  |
                                      \   ⊂ ヽ∩ ∪   <
                                        |  |  '、_ \ /  )
                                        |  |__\  “  /
                                        \ ___\_/


          どうかした?


             / :. ィ.;:.:.:.:.:.:.:ヽ
          イ:.:.:.:/-|/|∧:;、:.:.〈
          リ:.:./ ●    く!:,:.:..、
           l:.:.l    ●/:./ ̄
           vヘ  -   ノ:./
            _,-+ 匸ヘ/V
          ,《 ヒ⌒j 》、
          l::\ l /∥::l
          |:::::::ト,Vイ:::::|
            |:::::::l介l:::::::|
              l::::::|人|:::::::l


856 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/07/25(日) 11:56:36.52 ID:shlmI8wo
35/52


                                      まるで実際に食べてみたような言い方ですお?

                                           ____
                                         /      \
                                        / \   /  \
                                      / (●)゛ (●)   \
                                      |    (__人__)       |
                                      \   ⊂ ヽ∩     <
                                        |  |  '、_ \ /  )
                                        |  |__\  “  /
                                        \ ___\_/


          , -=―=―- 、 _
       〃⌒>'´  /    丶`ニ=‐'
       ./ ,′// , ´ /  j } ヽ \
      / l  | i l / /// ,イ ハヽ ヽ     作中では良い香りがしたので鼻に近づけて匂いを嗅ぎ、
      ノ,イ八 l レ_j/∠∠///∠Ll }ヘ
    <ノ .∧ l  ムrt=k`  ィ=、ルレ′j     ついには液体を飲み、ペーストを味わった、とある。
      / イ Vヘ. ヽVr!   jr/ムイ{
     ´ W^{ゝヘ ハ    _ ' /〈リヽ      しかも、それが「いかでこの人に馴れ睦びむ」、
         j八 }ヽ ヘ、   j`<ミ\
          リ朽\!`{7|:::::::::>ミ;>,     つまり「何とかしてこの人とお近づきになりたい」という理由。
          ノ \- 厶]::::::::f }::/:/
       r=<    V三|:::::::::| |/:/
       /‐-、 \   ∨メ、::::ノ V、
      ./_j   , X \   ヽ {´   /
       〈  ´  \\  >ヘ、___,イヽ
       `、   ヽ \.>j    ハ│

                                      ……そんな理由で……食ったんですかお。

                                          ____
                                        /      \
                                       /         \
                                     / U  _ノ    ヽ_  \
                                     |     (一)|lil|(ー)  |
                                     /     ∩ノ ⊃_) /
                                     (  \ / _ノ |  |
                                        \ “  /__|  |
                                       \ /___ /



857 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/07/25(日) 11:57:06.42 ID:shlmI8wo
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           ,.. --- ..
       ,..-.:. ̄.:..:..:.. : : : : `丶、
      /:..:..:. ..: : : : : : : : : : : : :\
    /:ヘ=、、:._: : : : __:ヽ:_: -^,.ト、
   ノ:..:..:./:..  ̄: :7´:―― : :|‐: :´、: ヽヽ       結果的にそれが排泄物では無かったとしても、
  ー-/:..:.i:../:. : : ,/:..:.:イ:.ハ:.. : j:.. :}:.、ヽ:. トヽ
    !:..:..:|:.{/:..ィ_jz≦ノ ' }:./_}_イ:. } |:.|||    先ほどの便器を強奪する行動といい、この食糞行動といい、
    Vl:.:.|:. Vl´「_ 、` ノ′ _ノ:ソ:イ: リ ノ
.      }:ハ: : l f7「::`ハ   /:::7}7イ:/}/      もうこの時点で定文は精神的なバランスを崩していたと言っても良い。
     ノヘーl、: :!VZツ     ヒ:ノ/:.//
        `ィヘ:ト、 _   _   ノ:イ/
      rく、\` ヽ二コ:千:|K、′
      |:..:ヽヽ\: :Yニ|: :!:/j!:.l
      ト:..:..:.\ヽ\!r|┴=ミ!r ァ7
     |!::.:..:.ヽ\ヽ|!    /7 /
      j::.l::..:..:.⌒ーァ⌒}   / / /^}
      |::.:.\::..::.::.::>ー'―-L∠_¨´
      l::.::.:..:. ̄ ̄ト 、, --、―弋i
       ヽ::.:..:..:.::..∧/    ヽ  i _ .. -―
       ``ーニ´/ー-、   | _|
       _. -―  ̄  ト―.:「:.:l
                 ヽ:..__:L_|
                ヽ.__)ノ
                                      …………。

                                          ____
                                        /      \
                                       /         \
                                     / U  _ノ    ヽ_  \
                                     |     (一)|lil|(ー)  |
                                     /     ∩ノ ⊃_) /
                                     (  \ / _ノ |  |
                                        \ “  /__|  |
                                       \ /___ /





┌────────────────────────────────────┐
│                                                      │
│ 結局、侍従の君は定文が自分の便器を強奪するのを先読みしていた事になる。.    │
│                                                      │
│ しかも手間をかけて人工糞尿を仕込み、更にそれが飲食可能であったあたり、    │
│                                                      │
│ 定文がそれを味わう事すら読んでいたという事。                         │
│                                                      > 長門
└────────────────────────────────────┘

858 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/07/25(日) 11:57:36.50 ID:shlmI8wo
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     実はこの便器を持っていた下女の娘も「仕込み」であった可能性が高い。

     作中では

     「年十七八ばかりの姿様体をかしくて、髪は衵丈ニ三寸ばかり足らぬ、
      なでしこ重ねの薄物の衵濃き袴しどけなげに引き上げて」

     (十代後半の美少女、髪は衵の丈から10センチ弱足りない長さ。
      薄物を着て紫の袴を無造作に引き上げて)

     とある。
                 _,..:.:-:.:―:-:....、
                ,.r:':./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::`丶、
             /:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ、
                /:.:.:.:/:.:.:.:,r:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ト:.:.:.:.:.\
           /:.:.:.:.!:.:.:./:.:/:.:.:.:. /:.:.:.:.:.:l:.:.:.:.:!:.ヽ:.ヽ:.:.;ヽ
           /:.:.:.:.:l:.:.:/:./l:.://:,:イ:.:/l:.:.:.:ハ:.jl:.:.:i:.:l:.、ヽ
            /:.:.:.:.:.:l:.:.:l:/:.レ_/'´/シ !:.ツ′.V ';.:.l.:.!:.:l:.:',
         /:.ィ:.:.:.:.:i:.:.:':.:.:.:!__```¬ ' ´  , --l:.、/:/:l:.:l
         ´ l;';.:.:.:.',:.:.:.:.<7:::::::`ヽ     _ レ/:':ノ!/
               ';l:.:f ';.:.:.:.:.l::::::::r'′    r'::::::lヽ// '´/'
             Vヽ ',:.:.:.:lー- '     l::::::メ /:;'!
              ヾl、',:.:.:.!        ` ´ /::/
                ';ハ:.:ト,、   -    ノ;.:.;'
                 >:〈/丶、 _ -v' ´V l:,'
                / ヾ、  _ヽヽ、   l;'
              イヽ   ヽ'´ `',  `l:ヽ、
              l:.:.ヽ\   _ヽ___',  リr ´_二ュ _
             ,':.:.:.:.:ヽ .Y´,........---..ミ二y::´::::::::::::::;'
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                /:.:.:.:.:.:.:.l:.;'-、::::::::::::::::::;'::::::;':::::::::::::/  7
            /:.:.:.:.:.:/Y 〈::::::::::::::::::;'::::::;'::::::::::::ヽ.._ノ!
              l:.:.r:.:.:.:.:.:.:.l  f:::::::::::::::::;'::::::;':::::::::::::::::;':.:.:.!          何かおかしいんですかお?

                                                ___
                                              /   ヽ、_ \
                                             /(● ) (● ) \
                                           /:::⌒(__人__)⌒::::: \
                                           |  l^l^lnー'´       |
                                           \ヽ   L        /
                                              ゝ  ノ
                                            /   /



859 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/07/25(日) 11:58:06.51 ID:shlmI8wo
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┌─────────────────────────────────────────────┐
│                                                                  │
│ 当時の女性用の衵(あこめ)の裾は引きずるほど長い。                               │
│                                                                  │
│ たぶん男である今昔物語集の編者自信の衵を基準にしても、                             │
│                                                                  │
│ もしくはこの少女が 自分の手で衵を引き上げた状態を基準にしても、下働きとしては凄まじく髪が長い。.   │
│                                                                  │
│ 「この髪はカツラである」と仄めかす描写かもしれない。                                 │
│                                                                  │
│ 少年の変装、もしくは少女だったとしても「わけあり」であった可能性があるだろう。                   │
│                                                                  │
│ でなければこんな脇役の外見を細かく描写する必要性に乏しくなる。                         │
│                                                                       > 長門
└─────────────────────────────────────────────┘



   `\               、  /イ    / i//      :// ./ :i.i ',. ヽ \
       ´下、       ヽ /  //   |:/ i/     ./:/ / l  :| ! l.i ヘ
         \v、         /イ   /i/:/   :/ :/:/  :/  l  | | :i:.l  i
|i          ` 、`ー _       /  / ///  // :/:/  i  i  l :| :|i |  l
`\           ` -マ`     /  / / i/  .i/  :i-i‐= 7 ̄/ヽ i :i  :i :i  |
          ー 、_        / / / :/,イ | i| :i :|´ ̄  ̄ ` -∨/  //  l i
、                   / //  .;// |i:i|i :i:| ハi ィ' て_)`ヽ、ヽ ` v/_,./ :/
                  / イ//  :ハ,i 'ヘ|.i:.i|.i |   `ト、:::::ソ `    =`ヽ∧/
                 /  //   .:/ ヽ く:iハ:.i: i|     `´     .ィ=ミ、 `.ヘ´
     `  _       / i:イ /    //  :ハ、_ ヘ',            、トイハ /
`\    ./  - _ イ // |/    .://  /  .i:i|  ヘ    ヘ、      〈 ` く '/´/
   \ :/   /ィ /|イ./  /     :/  /  /ハ      ` v 、   ´  /イ /
    r` 入、///  /´  /    /   /  i:.i  ゝ       ` 、ン    ,.イ | /
    /ヌく l:\      /    /   /   ki   :\      ヽ    / i |/
    /:i:ト;:ヘ,l:.:.\  _ -、   /   /  ,. イ Vヘ  .:\      ,. イ   :i /
   /::i::|i|::iヘ:::.:.:.\/.:.:.:.:.:.\ /   :/.:/´  ト、  ∨i   ` .r.-‐ ´  :i   :i/
   /:.:i::.| |::.i:ヘ:::.::.:.:.\、.:.:.:.:.:.:\、 r‐ ´    ト、:\  `´V.i  //ハ:.:.:i  :i   /   r 、
\ /:.:.i|:.:|: |:.:.i:.ヘ::::.:.:.:.:\\.:.:.:.::::::|       | \::\   ∨,.イ \! :i  /  r、ゝ
                  ____________
             │ 「わけあり」 少年 少女  │(AAはイメージです)
                   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄






860 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/07/25(日) 11:58:36.50 ID:shlmI8wo
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                            ┌────────────────────────────┐
   厶ヘ ハ         、     {ハ./ V   │                                            │
      \_!      _ '     !.       │ ちなみに、                                         │
        ヽ    /   `t   /        │                                            │
      ___,r| \  {    / /        │ 主人公である平定文の外見描写はこんな感じ。           │
    /:/::::| \  ヽ `_⌒ ィ ´          │                                            │
  /::::::/::::::|  \   ´ ∧>、         │                                            │
/:::::::::::/::::::::|    \  /  !\::`ー- 、      │     「品もいやしからず、形有様もうるはしかりけり」          │
::::::::::::::/:::::::::∧    /二\ |::::::ヽ::::::::::::.\.  │                                            │
::::::::::::/::::::::::::::∧ヽ  /: : : : :}ヽ!::::::::::〉:::::::::::::::!  │       (身分が良く、容貌も姿も美しかった)             │
                            │                                            │
                             長門 <                                            │
                            └────────────────────────────┘



861 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/07/25(日) 11:59:06.46 ID:shlmI8wo
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┌─────────────────────────┐
│                                     > 長門
│ ヒロインである侍従の君に至っては たったこれだけ。     │
│                                      │
│                                      │       | .ハ.     /!        l   l´ l   l
│           「形有様めでたくて」               │.      l.! ヘ.    ヽ!         !   .l  l   l
│                                      │.       l.l  丶.    _       /l  .l.  l   l
│            (容貌も姿もすばらしくて)               │      l l  l  \ ´ー`   ,イi  l   i  l    l
│                                      │       l l  l  l l. iヽ _ ,.イ  l  l   l.  l    !
│                                      │        l l  l  l l .l         l l   i l l l    l
└─────────────────────────┘.       l l  l  l l l       ヽl   ! l l. l    l
                                                l l  l  l ,.ィ"      ,r'´:!  iヽ、l l. l    l
                                                  i l  l_..ノ::〉、    ,. -ァ':::::::l  l://::`:::7`¨ヽl
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862 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/07/25(日) 11:59:36.36 ID:shlmI8wo
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     なのに、下女の娘は年齢、髪の長さ、装束など事細かな記述がある。

     つまり主役二人に比べると、この脇役の少女の外見が異常に細かく描写されている事がわかる。

     もちろん編者に物語を伝えた人間が貴族の風俗にあまり詳しくない人間だった故に

     平定文と侍従の君の描写がシンプルになった、という可能性は否定できない。

     しかし、同時にそれが便器箱を持っていた娘の外見描写の細かさにつながる必要性も低い。

     描写が細い、という事は、細かくする必要があった、という可能性がある。

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     |!::.:..:.ヽ\ヽ|!    /7 /
      j::.l::..:..:.⌒ーァ⌒}   / / /^}
      |::.:.\::..::.::.::>ー'―-L∠_¨´
      l::.::.:..:. ̄ ̄ト 、, --、―弋i
       ヽ::.:..:..:.::..∧/    ヽ  i _ .. -―
       ``ーニ´/ー-、   | _|                  なるほど。
       _. -―  ̄  ト―.:「:.:l
                 ヽ:..__:L_|                  でも、それのどこが侍従の君の「 悪 意 」なんですかお?
                ヽ.__)ノ
                                                ___
                                              /   ヽ、_ \
                                             /(● ) (● ) \
                                           /:::⌒(__人__)⌒::::: \
                                           |  l^l^lnー'´       |
                                           \ヽ   L        /
                                              ゝ  ノ
                                            /   /

863 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/07/25(日) 12:00:06.71 ID:shlmI8wo
42/52


     相手の行動を予測し、小道具を作り、人を配する。

     つまり執拗なまでに入念な準備をして、精神のバランスを崩しかけた人間を嫐った、と言ってよい。

     そこには残酷で無慈悲で、そして積極的に相手を弄ぼうとする意思を感じる事ができる。

     これほどの推測能力があるのなら、「相手に奪われても良い」ではなく「奪われない」ようにする事もできたはず。

     極端ではあるが、これが善意なのか悪意なのか、を量ろうとすれば

     「 悪 意 」の方に天秤が傾くのではないだろうか。



 Ⅵ:.:.:|:.: i:.:.:.:.:. l:.i:.:.:./|:.:.:.:.:i:.:. |:.: /:.:./    !: :./ //  /'
  |:.i:.|:.: |:.:.: : /:,:|: / !:.:.:.:.l:.:.:.|:.:.i/       <   /  /
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  |ハ|: ,:|:.: /:/  !:!  l:.:.:.:.|:.:.:.ll: l      ,...:´i
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.――く′|:′   !  :. :.:.:l:. l !:!    /´:.: / } !
: : : : : : : : : 、       〉:.:.!: |` ll   /l:.:.:./  j/
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三≧=- 、: : : : : : :. :. :. :. :.ヽ  _
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三三三三三\≧: 、: : : : : : :.Ⅹi:i:i:ヘ
三三三三三三\三\: : : : :. :.Ⅹi:i:∧
三三三三三三三ヽ:三:\: : : : : :Ⅹ:i:∧
:三三三三三三三∧三三\: : : : :.Ⅹ:i:l
:三:三:三三三三三∧三三ニ\: : : : :Ⅵ
                                             …………。

                                                ___
                                              /   ヽ、_ \
                                             /(● ) (● ) \
                                           /:::⌒(__人__)⌒::::: \
                                           |  l^l^lnー'´       |
                                           \ヽ   L        /
                                              ゝ  ノ
                                            /   /



864 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/07/25(日) 12:00:36.40 ID:shlmI8wo
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     もちろん、仏教説話として色欲に囚われた人間は酷い目に合う、

     という描写をする必要があったかもしれない。

     そして物語の趣旨の一つとして、こういったリア充の貴族が

     酷い目に合う場面を読者が楽しむ目的があったかもしれない。

     だが……、



           ,.. --- ..
       ,..-.:. ̄.:..:..:.. : : : : `丶、
      /:..:..:. ..: : : : : : : : : : : : :\
    /:ヘ=、、:._: : : : __:ヽ:_: -^,.ト、
   ノ:..:..:./:..  ̄: :7´:―― : :|‐: :´、: ヽヽ
  ー-/:..:.i:../:. : : ,/:..:.:イ:.ハ:.. : j:.. :}:.、ヽ:. トヽ
    !:..:..:|:.{/:..ィ_jz≦ノ ' }:./_}_イ:. } |:.|||
    Vl:.:.|:. Vl´「_ 、` ノ′ _ノ:ソ:イ: リ ノ
.      }:ハ: : l f7「::`ハ   /:::7}7イ:/}/
     ノヘーl、: :!VZツ     ヒ:ノ/:.//
        `ィヘ:ト、 _   _   ノ:イ/
      rく、\` ヽ二コ:千:|K、′
      |:..:ヽヽ\: :Yニ|: :!:/j!:.l
      ト:..:..:.\ヽ\!r|┴=ミ!r ァ7
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      j::.l::..:..:.⌒ーァ⌒}   / / /^}
      |::.:.\::..::.::.::>ー'―-L∠_¨´
      l::.::.:..:. ̄ ̄ト 、, --、―弋i
       ヽ::.:..:..:.::..∧/    ヽ  i _ .. -―
       ``ーニ´/ー-、   | _|
       _. -―  ̄  ト―.:「:.:l
                 ヽ:..__:L_|
                ヽ.__)ノ




865 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/07/25(日) 12:01:06.41 ID:shlmI8wo
44/52
┌─────────────────────────────────────────────┐
│                                                                  │
│ だが、この侍従の君の行動には「ただ目障りである」というだけの理由で                          │
│                                                                  │
│ 過剰なまでに対象を痛めつけ、更にはそれを見て喜ぶサディズムが見え隠れするのは否定できない。.   │
│                                                                  │
│ いや、「見て」すらいないのかもしれない。                                            │
│                                                                  │
│ 作中の彼女の神算鬼謀ぶりを見れば、確認などせずとも相手の精神状態がどうなっているか、         │
│                                                                  │
│ そして自身の行動がどのような結果をもたらすのかは容易に推測できただろう。                  │
│                                                                  > 長門
└─────────────────────────────────────────────┘





       l l  i l Vi          !             l   l,ノ   i
       ! l  l l. Vi            ゙ヽ             l   l     l
.      l. l.  l  ト、           __,,.. ィ/        ,.!    l    l
..     l .l    i   lヘ.       、-v' ¨  `ノ       / .!    l    l
      l  !∨   i  l、ヘ         ` ー ニ¨         /l. l   l.    l
.      i  l V  ', .ト.-\        ヽ-'       ./ l.  l   l    i
      i  l.  V  Vヘ   丶、             , 'i l   l   l.     i
.      i.  l.  V  V.ヘ l  l > .._         / l l l l   l.    i
      i   l   V  Vヘ l  l   l ¨ - .._   /   .! l l l.    l     i
    i  i.    V   ヽヘ  i    l     ` ¨      l l l  l   l     i
.    i _l     V    ヾ i     !           l  l l  l.   i     i
 , '"´    ̄¨ く:ヽ    \_,、ノ              l  l l.  i.   i     i
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            ';::::ヽ     ヽ'、              l\ l l  i.   i.     i







866 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/07/25(日) 12:01:36.48 ID:shlmI8wo
45/52


     だから、相手の苦しんだ結果を見る必要すら無い。

     ただ、ただ、痛めつけるだけ。

     まるで蟲の翅を毟り取って遊び、家に帰れば自分が蟲の翅を毟り取った事など

     瑣末な事として忘れてしまう無垢な子供のよう。


.  / / /       l    ヽ     \ \   \      \ \
  / / /           l     ヽ     \ \ _  +-ヽ  ヽ  ヽ
. / / l          l ヽ    \  \   x ´ヽ ヽ\ ヽ ヽ l、  \
/ // |      l    !  l、 ト、  \ 、  く ヽ\、ヽト、ヽ l  l l\ ヽ
_ //  |     l    L -┼、 \  \`‐-ミx〉 _」,. -ヽ \  !! ヽ ミ、
∠l    |     _+ 「, ! l ! \ `ー-ヘ  / ,ニ,.-‐':ヽヽ l\ ! l  ヽlヽ
/ :l l   |     l l l l V _           クf;::::::;:::::.::l | !   ! l トヾ
_ィ | l  l     l l ハ/ __`          つ.:.:::::.::j | |   l!l
 /l |  ト l ヽ lハ/ ,rニ--:::::ミ、           ヾ_ - ′l l  .! トN
../ | ハi  ハ l  V/〈〈 ら::::':::::.::l                 //!  ト、|
/ | / ll  | ヽ l  ト ヽ. ゛う:.:.:.:.:::j                  //ll   ! l |
.  l/ リ  | f、ヽ \ ヽ. ヽ-‐´        ′       /j   ハ N
    l∧リ, 〉ヽヽ  \\           _      ///  / ,リ ′
       V ヽヽ\  \ミ、、         ´    / /l l /
         ヽlヽ ヽ、  \` 、 _         イ /i ////
           ヽ:、\  \ト\「 ¬‐--‐ '´ l l/ リ/ツ′
        __ ヽ `へ \、-j         l \
        /l  l::::l  ヽ ̄ ̄`丶ミヽ         l、 ヽ

                                        そう考えると、結構怖い話ですお。

                                              _-─―─- 、._
                                            ,-"´     ゝ   \
                                           /              ヽ
                                            /       ::::/::::::::\::ヽ
                                          |       / ヽ `::::´ /`ヽ
                                           l       ( ○ノ::::::::::ヽ○.;l
                                          ` 、        (__人_)  .;/
                                            `ー,、_         /゚
                                            /  `''ー─‐─''"´\o



867 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/07/25(日) 12:02:06.43 ID:shlmI8wo
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┌─────────────────────────────────────────┐
│                                                                │
│ その後、便器強奪は成功したものの、排泄物拝見には失敗した定文は                  │
│                                                                │
│ 侍従の君の才知に感嘆して、思慕の気持ちがさらに高まる。                          │
│                                                                │
│ そして、どうしてももう一度会いたいと願うようになるが、その後すぐに病を得て死んでしまう。.    │
│                                                                > 長門
└─────────────────────────────────────────┘


               ヽi;;i:vィ',r'
                |,|,i:i;,/
                i;;,:;;;i|
                |::;..;ii|
                i;;'ii;i:i|
                |,i;;:i;;i|
                |:::i;:;ii|
                i;;iiii;i:i|
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    M 从 MwMmw  . |,i;,.:',:i;;i| /,:.:.、;:..,:.:,:l  (      ,,,,
       M 从 MwM  |::;.....;i:;ii| l,:.:.;:...:,:.:..:,:) ")""'''''""    ゙ .  ∧ ∧/
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                              (*  ,)       と  |)
         从 MwM 从 MwMmw         (   ヽ       /|  ~
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                             ''"'"~''':::::       ''"'"~''':::::::::
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868 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/07/25(日) 12:02:36.45 ID:shlmI8wo
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     「極めて益なきことなり。男も女もいかに罪深かりけむ。
      されば、『女には強ちに心を染むまじきなり』とぞ、世の人謗りけるとなむ、語り伝へたるとや」


     (極めてつまらない事だ。この男女はどちらも罪深い。
      だから「女には強く執着してはならない」と世の人は非難した、と伝えられている)




     このように「色欲に溺れるなかれ」と、いかにも仏教説話のような風体で最後を結んでいる。

     しかし、この物語は今まで説明してきたように、

     ただ邪魔であるという理由で他人の心を嫐り尽くしながら、なお平然としている人間を描いた

     ノワール小説としての側面を持つ事は否定できない。



    -==二´....::::::::::::::::::::::::::::::i' ,     ヾ、 ._-―'´ヽ
       /::::::::::::::::::::::::::::::::::::!:::"     _i-― ̄ヽ___ ヽ
     ノ´::::::::::::::::::::::::::::::::::::i'_|_,-| ̄ |.-―:'| ̄     ヾゝ、
   -‐'::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i--¬―‐ i::| ̄:|::::::.::::::|  l、 |    `ヽ、
     ̄|:::::::/:::::::::::::::::::::i' i:::::: |  i::::|  |::::::::::::::|  |::ヽ |   |^ヽヽ、
    |::/::::::::::::::::::::::i' i:::::::::::/|  |:::::|ヽ、,ゝ-:i‐!::::|  |::::ヽ|i::!   ヽ、
    |::/:::::i !:::::::::::::i' !:::''i::::/| !::.::l  |::ヽ、i:|__!」:::|  |::::| |::|   |ヽj
   l´/:::ノ| !:::::::::::i::::| -i::/― | |::::|   |:::ャ'。=='ァi::| |::::|、| |ヽ|
 /--'´ |!:::::::::::i!|   i!ェ=ェ、 |i::l    i:! |゚_::: i |!::::| |::::|| |  i|
       | !:iヽ::::::|  {´゚。:::゛!`i|     |  ヽ'ニィ'|:::::| |:::|iノ:::l、 |
       |i! |::::::::ヽ゛ヽれニ'ノ          |::::::::| |::| i::::lヽゝ
       |i |::::::::::::i.ヽ.      '       |::::::::::|i:::|i:::::|
        i| |::::::::::::::`::ヘ、     ‐-     |:::::::::::|!:!i:::::|
        i  |::i ヾ:::i::::::::ヽ、         ィ'|::::::::::::i:!!:::|
        | ̄`'ゝー-L_::::::::::`i:‐- 、_  _,ィ' ´::;;:|:::::::i_:i:-‐' ̄i
        ヽ       ̄ヽ、|:::iヽi|;;;;;;;;::::::::::i 」-‐' ,-―'  ̄`ヽ、
      r――`ー――-- 、 ヽ、i'i!|;;;;:::::::::,ィ"´ ニ二-―――ニ二二l、
     /_______  `ヽ、ヽ、,r-‐'  ̄_,-‐' ̄ ̄ ̄    | ヽ
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869 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/07/25(日) 12:03:06.35 ID:shlmI8wo
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     ただし、蛇足として付け加えるならば、

     今昔物語の中でこの話だけが特別に残酷な話なのでは無い。

     他にも「僧侶が鬼になって皇后を犯す話」や「腹を割いて取り出した胎児を薬にする話」など

     人間の業の恐ろしさを語った話は多数収録されている。

     興味があれば読んでみて欲しい。

     ちなみに○波文庫版は収録作が削られているダイジェスト版なのでゲフンゲフン

           ,.. --- ..
       ,..-.:. ̄.:..:..:.. : : : : `丶、
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   ノ:..:..:./:..  ̄: :7´:―― : :|‐: :´、: ヽヽ
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    !:..:..:|:.{/:..ィ_jz≦ノ ' }:./_}_イ:. } |:.|||
    Vl:.:.|:. Vl´「_ 、` ノ′ _ノ:ソ:イ: リ ノ
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     ノヘーl、: :!VZツ     ヒ:ノ/:.//
        `ィヘ:ト、 _   _   ノ:イ/
      rく、\` ヽ二コ:千:|K、′
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      ト:..:..:.\ヽ\!r|┴=ミ!r ァ7
     |!::.:..:.ヽ\ヽ|!    /7 /
      j::.l::..:..:.⌒ーァ⌒}   / / /^}
      |::.:.\::..::.::.::>ー'―-L∠_¨´
      l::.::.:..:. ̄ ̄ト 、, --、―弋i
       ヽ::.:..:..:.::..∧/    ヽ  i _ .. -―
       ``ーニ´/ー-、   | _|
       _. -―  ̄  ト―.:「:.:l
                 ヽ:..__:L_|
                ヽ.__)ノ




870 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/07/25(日) 12:03:36.34 ID:shlmI8wo
49/52

     では長々と解説を行ってきたが、そろそろ結論に入る。


     1.バカ話の作者は嘘吐き。

     2.平定文は憤死などしていない。精神のバランスを崩し、その後病死した。

     3.だから墳死ではなく、「気分障害を原因とした精神的衰弱死である可能性が高い病死」と呼称するべき。



     以上で説明を終了する。

                 ,/´  ̄´`  \ 、_ _
              , - ´: : : ::::::::::::::::::::::::::::::::: : : : : : `ヽ、
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   |:/ |: ::::::::::: ::::::::| :: :  ヽ:::、::::::::::| rー\ヽ ヾ::l:::::::::::::::|:::::|::::: :::il: `、
   |;  |: : ::::l:::: ::::::::|r===三 \ \:::::i ,====`‐、):::::::::::::::/:::ハ:: :ト:: r-`
   |l  ヾ :::::|::::::::::::::|イ ::゚。:::|    \:i´"f:::゚;;;;;::リア/::::::::::::/:::/  |/ |l:|
      ヽ: : :::::::|::::::::| 弋_ノ      `  ヒ_ニソ ノ:::::::::::::// ) | | |l
       `、ハ:::|::::::::ヾ     ,          /:::::::::::::::/ / i
        i l:i il::::::::ト     ´          /イ:::::::::/ ノ:::::::::|  ヤットオワッタ
          ` |:::::::`、     _ _       / i|:::::::/::::::::::ハ:/  ココマデヨンダヒト オツカレサマ
           |:ト::::::ヽ             イ:::::/|::::://
            ilヽ::::::::|\        /  /::/ |::/
            |l `、::::|  `ヽ、 _, - ´   //ノ=レ´ ̄i
            ` ヽ:|      i:ト     / /;;;;;;;;;;;;;;;;;;i、
                      iハ    ´/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;\
                      /` /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;\
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871 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/07/25(日) 12:04:06.46 ID:shlmI8wo
50/52



     なるほど。大体わかりましたお。

     でも、やる夫にはやっぱり この死に方は「 憤死 」だと思いますお。

               ____
             /     \
             /       \
           / /) ノ '  ヽ、 \
        | / .イ '(ー) (ー) u|
            /,'才.ミ). (__人__)  /
            | ≧シ'  ` ⌒´   \
       /\ ヽ          ヽ





                              ユニークな意見。ぜひ、理由を教えて欲しい。


                                   ,, r一-- 、 ,,
                                 /´         ``ヽ、
                               /'               \
                              ,;'                  ヽ
                                ノ ,  i      /    ,,   / |ヽ ゙ヽ
                             イ i  |   i ,'`メ //  /i  .ト ヽ ヽ
                             レ| {   i   |//'´ `メ / / /|  } ト 1
                              ',イ   i   r+テ=ミメイ   //'"|´/ / ハ|
                               `、ヽ r'メ,  {。;;;;'ソ `   ' ,rz;,y'ノi〃イ .'
                                `ハヾ ヘ   i'ー''-    /。シ゚ク /'"
                                  レ',`'';  i     , `'' / /
                                   ' i∧ト i,   -   ,イ{ ./
                                      ,y}`ヽ |ゝ, _, r '´ リ |/
                                  ,ノ.:.:.ヽ `', {;;ヽ、.   |i
                                ,;<、.:.:.:.:.:.:.`v'" ^,ヽミ、,
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872 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/07/25(日) 12:04:36.49 ID:shlmI8wo
51/52















                                      ・ ・
                    ウ ン コ だ け に 、「 フ ン 死 」 ! な ん つ っ て !


                                 ____
                                /⌒  ⌒\
                              。o(゜>)  (<゜)o 。
                             /::::::⌒(__人__)⌒::::: \
                              |     |r┬-|     |   て
                             \      `ー'´     /( `´) そ
                            /           \ノ ノミ
                            |\ \・      ・ \____ノ

















873 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/07/25(日) 12:05:06.72 ID:shlmI8wo
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                         _____
                         / ―   \
                     ./ノ  (○ )   \
                    | (○ )   ⌒)   | 、_
                    |   (__ノ ̄|   /   >`ー―-. 、
                    |   .|_/   / /: : : : : : : : : :ヽ.
                      \_ ┃   _ノ, //.:.!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. V┛┗
                          .´   {{( ̄ )-!イ.: 从:.! :.:.:.::.:.:!:八┓┏
                          .|.     ̄^{::::V.:.!ハ:ヾ::ヽ::::ノ:::j:ゝ
                       |       |\{:小-ヘ、:ヘ:V/:;イリ
                       |       | ヾ:!::`ー仏-=<_
                       |       |  丶::イ     ヽ\
                       |       |  xく l |:       ヽ\
                       |       |  f:::::.ヽL..-―-、___> ヽ
                                |::::::::!\_ /⌒ト-―'´
                                |:::::::::∨:::::::.-=ミ:L、
                                 {:::::::::Y:::::::::::::::::::::::::\
                                   j :::::::::|::::::::::::::::::::::::::::::__ヽ
                                     { ::::::::::!::::::::__.::::::-―ベ:::::}
                               /::::::::::::{::/::::::::_>'´ ̄∨:)

┌────────────────────────────────────────┐
│                   ・ ・                                              │
│  「 ウンコだけに、『 フン死 』 」。                                          │
│                                                              │
│  つまり、このように最後にダジャレを入れれば、よりフレンドリーさが増すのである。       │
│                                                              │
│  夏休み中の良い子の皆さんは、レポートを作成する際にでも.ぜひ参考にしていただきたい。 │
│                                                              │
│                                                              │
│                                                              │
│  ちなみに、それ以外の物語の解説などはすべて作者の妄想なので、                     │
│                                                              │
│  この内容でレポートを作成して笑いものになっても作者は一切感知しない。              │
│                                                              │
└────────────────────────────────────────┘

                                ┌┴┐  ─   ──┐  .,--t-、   イ     _|_    ─
                                    /    │    │  i /   |   -┼─     |  |  ──┐
                                  /   __/  ──┘  V  ノ   __/       |  |     _/

874 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/07/25(日) 12:05:36.44 ID:shlmI8wo

うん、お察しの通り 口からでまかせダラダラ並べて ダジャレ言いたかっただけ。
ヽ( ・∀・)ノ -=≡● ウンコ ドゾー


875 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/25(日) 12:24:32.31 ID:J01Jx9Ao

おいちょっと待てどこからどこまで本当なんだ。

乙。



876 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/25(日) 13:06:16.30 ID:SbOUTqAo

乙ンコ



877 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/25(日) 13:26:34.92 ID:nNFzFd2o

ハウス食品に謝れwwwwww



878 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/25(日) 13:39:41.16 ID:Kxf6Uc6o

>>825-826
そういえばこいつ、喰いしんぼキャラでもあったんだよな。
セイバーや弥子に隠れて霞んでるけど。
説明キャラではピンクに負けて
喰いしんぼでも負け、眼鏡としては真希波にも負け
貧乳としてはこなたやtype-moonのペッタンコヒロイン'sにも負けた
そんな長門を癒すのは俺しか居ないのか……



879 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/25(日) 20:24:49.45 ID:wq0sJWAo

乙wwww



880 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/25(日) 20:49:42.16 ID:47Q/SHYo

おつです! 昔の人はどんな気持ちでこの話を読んだんだろう



881 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/26(月) 05:31:22.65 ID:fIKu.6M0

話は知ってたけど独自解説がまた面白い
乙っしたぁ!


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| 00:00 |コメント(12)
カテゴリータグ:作者別短編集 毎度短めバカ話。 落語・ジョーク・ネットコピペ系

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■御感想or寝言

13101 名前:無関係な名無しさん [] 投稿日:2010/07/27(火) 17:31:27 ID:MkSG96Cg

水木しげるか誰かが漫画にしてなかったけか
当時小学生ですげードキドキしながら読んだ覚えがある


13120 名前:無関係な名無しさん [] 投稿日:2010/07/27(火) 20:32:13 ID:-

芥川龍之介がこの話を元にして「好色」という小説を書いてるけど、
この小説では排泄物が偽者だと悟った定文は憤死しちゃうんだよね。
(怒りとはちょっと違うかもしれないけど。)


13132 名前:無関係な名無しさん [] 投稿日:2010/07/27(火) 23:55:44 ID:-

わしは古典に詳しいわけでもなんでもないけど
今昔物語というのは善悪正邪を問わず「一芸に秀でた者」を称揚する傾向があった気がするので
ここでも覗き趣味的に色男の狼狽を楽しみつつ
彼を翻弄する侍従の君の手並みに感嘆してるのではないかと思う。


13139 名前:名無しさん@ニュース2ちゃん [] 投稿日:2010/07/28(水) 01:42:08 ID:-

現在だと機転の効いたストーカー撃退術とも読めるな


13150 名前:無関係な名無しさん [] 投稿日:2010/07/28(水) 11:08:27 ID:koCIqGuQ

ヤンデレ誠とは新鮮だなw

……野郎じゃ単に怖ぇだけじゃねぇかよorz


13179 名前:無関係な名無しさん [] 投稿日:2010/07/28(水) 20:32:39 ID:qRE2mams

※1
スカトロからNTRまで、もうあれはエロ本でいいよ


13183 名前:無関係な名無しさん [] 投稿日:2010/07/28(水) 21:40:51 ID:-

最高の死に方だと思うんだけどな…



13241 名前:無関係な名無しさん [] 投稿日:2010/08/01(日) 22:40:08 ID:-

この男を他人が評するくだりが好きだったな


13285 名前:無関係な名無しさん [] 投稿日:2010/08/03(火) 21:35:45 ID:-

これとこれの前の話はなんで馬鹿話カテゴリーじゃないのかな


14855 名前:無関係な名無しさん [] 投稿日:2010/09/25(土) 15:35:24 ID:-

芥川のあれの原作だよな


36382 名前:無関係な名無しさん [] 投稿日:2013/07/30(火) 05:20:24 ID:JalddpaA

奪われるための準備してる辺りで「与えてやろう」
スパイスで香り付けしてる点で「さあ食べるがいい」
甘汁まで使って味付けして「美味であろう」
それがウンコを模してれば「この卑しい奴め」
というメッセージに思えるわ

平定文の側もそれを拒絶することなくしっかり受けている
これってイジメというよりSMなんじゃね?


36391 名前:無関係な名無しさん [] 投稿日:2013/07/30(火) 19:40:24 ID:-

凄い話だな


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