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■2022/03/07(月) 名作ショートショートをAA化しよう 「友情の杯」

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649 名前:( ´∀)・∀),,゚Д)さん [sage] 投稿日:05/01/29(土) 20:20:54 ID:m2I2bcJR

「マイ国家」より   星新一

   友 情 の 杯

650 名前:1/29 [sage] 投稿日:05/01/29(土) 20:21:32 ID:m2I2bcJR
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
ある病院の一室。ひとりの老人がベッドに横たわっていた。
彼は大きな薬品会社の会長で、これまで順調で満足すべき人生を送ってきていた。
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
                       _____
     _ 気分はどう         / ∩_∩  ヽ
    [∧∧  ですか?       | (´ー`) __|
    (*゚ー゚)             /⌒⌒⌒ヽ_./|
     |∪V|⊃          ./ "    " //|
   ~ノ______|          /  ⌒⌒  // ~
 ( ((  し'´J          l⌒'l⌒'l⌒'l⌒'l/
                  |_| ̄ ̄ ̄ ̄|_|

:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
そのためか、彼は死期の近いことを自分でも知ってはいたが、
べつに未練がましいことも口にせず、落ち着いていた。
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::


651 名前:2/29 [sage] 投稿日:05/01/29(土) 20:22:08 ID:m2I2bcJR
  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  | 看護師さん、ひとつ、私の最後の頼みを聞いてはくれまいか。
  \
     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
         _   _____
        [∧∧. / ∩_∩  ヽ
        ( *゚ー)| (´ー`) __|
      \,,ノ  ⊃⌒⌒⌒ヽ_./|
        ノ____/ "    " //|
       し/  ⌒⌒  // ~
        l⌒'l⌒'l⌒'l⌒'l/
        |_| ̄ ̄ ̄ ̄|_|
     Λ
/ ̄ ̄   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| もちろん、何でもしますよ。
| だけど、最後だなんておっしゃっては駄目ですよ。
\_____________________

652 名前:3/29 [sage] 投稿日:05/01/29(土) 20:22:50 ID:m2I2bcJR
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| ありがとう。
| 入院する時に持ってきた品の中に、西洋の古い
| ビンがあったはずだ。探してもらいたい。

   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                 _____
     _          / ∩_∩  ヽ
    ∧∧]  彡     | (´ー`) __|
    (゚ー゚ *)       /⌒⌒⌒ヽ_./|
    OV ⊃ノ    / "    " //|
    ノ______,ゝ   /  ⌒⌒  // ~
     `/_ノ    l⌒'l⌒'l⌒'l⌒'l/
            |_| ̄ ̄ ̄ ̄|_|
      |\
/ ̄ ̄ ̄   ̄ ̄
| わかりました。
\______

653 名前:4/29 [sage] 投稿日:05/01/29(土) 20:23:22 ID:m2I2bcJR

     { *        ..::}
     ヽ    r‐,   ...:::ノ
      `,ー‐-----‐一 ',"
     / \:..:.ヽノ:.:.:.:/_ .\    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    /    \/oヽ/,/,;;i ..:ヽ, <  あの、これですか?
   /   .    o /;;;;;;;i ..:: i,  \_________
   i:.   l     /ヽ;;;;;/⌒ヽ,::: i,
   l:.   l:..    / ;: :/;;{   / ` .l
   |:..  ヽ、:... /;; : /;;;;/ヽ,ノ  ..:}
   ヽ:..  /⌒ヽ,_/;;;/ ..::ヽ__;ノ
    ヽ;;/   };;;;;;;;;/ ..:::: 〉
      ゝー-‐'ー─' ....::::: ヽ |\
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| ずいぶん古く、ラベルもすっかり変色してますけど・・・
\______________________

654 名前:5/29 [sage] 投稿日:05/01/29(土) 20:23:53 ID:m2I2bcJR
  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  | そう、それだ。
  | 一口でいいから、それを飲ませてもらいたいのだ。
  | それが最後の望みだ・・・
  \
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄
| だけど、お酒は体によくありませんよ。

   ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
        _       _____
       [∧∧    / ∩_∩  ヽ
       ( ;゚o゚) ,、   | (´ー` ) __|
        |  ⊃|;;| ./⌒⌒⌒ヽ_./|
      ~ノ______| / "    " //|
        し'J/  ⌒⌒  // ~
          l⌒'l⌒'l⌒'l⌒'l/
          |_| ̄ ̄ ̄ ̄|_|
                     |\
   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
   | 飲まなかったとして、ずっと生きられるというわけでもあるまい。
   \_________________________


655 名前:6/29 [sage] 投稿日:05/01/29(土) 20:25:03 ID:m2I2bcJR
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| ・・・では、一杯だけですよ。

   ̄\| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
      ハイ ドウゾ
     _        アリガトウ
     [∧∧   _.∩_∩_
   .,、 ( ;゚-゚)  / (´ー`) `ヽ
   |;;|⊂ .V |⊃∀と   |___.|
   ~ノ______|/⌒⌒⌒∪ヽ/|
      し'/   ⌒⌒  //|
      /       ,// ~  |\
      l⌒'l⌒'l⌒'l⌒'l/ / ̄ ̄   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
      |_| ̄ ̄ ̄ ̄|_|   | では、残りの酒を捨て
                | ビンの中を洗ってくれ。
                \__________

656 名前:7/29 [sage] 投稿日:05/01/29(土) 20:25:46 ID:m2I2bcJR
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
看護師は不思議がりながらも、それに従った。
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| はい、きれいに洗ってきましたよ。
| なんだか、他の人には一滴も飲まれたくない、
| といった感じですね。

   ̄ ̄|/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     _          _∩_∩__
    [∧∧       / (´ー`)  ヽ
    (*゚ー゚) +,、     |  つ∀ |___.|
     |∪V⊃|;;| +  /⌒⌒⌒∪ヽ/|
   ~ノ______|    /  ⌒⌒  //|
     し'´J   /       ,// ~ |\
          l⌒'l⌒'l⌒'l⌒'l/ / ̄   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
          |_| ̄ ̄ ̄ ̄|_|   | そうなのだ。これは、私の結婚を祝って、
                     | 友人から贈られた酒なのだ。
                     | その話をしよう。
                     \________________


アクセスカウンター



657 名前:8/29 [sage] 投稿日:05/01/29(土) 20:26:21 ID:m2I2bcJR
─────────────────────
ずっと昔のことなのだが・・・・・・
入社して以来、私には一人のライバルがあった。
才能の点でも、私と優劣がつけがたい男だった。
あるいは、むこうが優れていたかもしれない。
─────────────────────


      ∩_∩       ∩_∩
      ( ´∀`)      (・∀・ )
      (::::::V::::)     (;;;;V;;;;;;)
      |;;;;;;|;;;;;|      |;;;;;|;;;;;;|
      (__)__)     (__(__)

658 名前:9/29 [sage] 投稿日:05/01/29(土) 20:26:52 ID:m2I2bcJR
───────────────────────────
若さのためもあり、お互いに意識し、ことごとに争いあったものだ。
───────────────────────────

        c ∩_∩       ∩_∩ っ
       c  (;´∀`)     (・∀・;) っ
       _φ::::V○)___φV;;;○)___
      / /三/   /  /三/  /|
    /    ̄ ̄   /    ̄ ̄  / .|
    | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|    |
    |             |            |  /
    |_______|______|/


────────────────────────
仕事に関してだけでなく、会社の創立者の娘との交際も、
火花を散らさんばかりに争ったものだ・・・
────────────────────────

              ∧_∧ やめてー!私の為に争そ(ry
             (;゚O゚ )
              |∩ つ
             ノ   ゝ
     ∩_∩       从      ∩_∩
    (;´Д`)‐ ‐ ‐ ‐≪;:;:≫‐ ‐ ‐ ‐(・∀・;)
    (:::::∽::)      W      (;;;;∽;;;;)
    /;;;;/〉;;;;〉             .|;;;;;;|;;;;|
    (__)_)             (_)__)

659 名前:10/29 [sage] 投稿日:05/01/29(土) 20:28:45 ID:m2I2bcJR
───────────────────
・・・創立者は彼のほうを買っていたようだが、
娘は私のほうに好意を寄せてくれた。
───────────────────

                     ∩_∩
                    (・д・ )
    ∩_∩   ∧_∧        (;;;V;;;;;)
   ( ´∀`) (^ー^)        .|;;;;|;;;;;|
   (::::V::::つとl : l⊃      (__(_):::.....
    Y;;;;;人  i__,ゝ        ..:::::::::::.....
    (__)J::.. し' `':::...
    ...:::::::::...... ...::::::::::.....
─────────────────────
それが決め手になったのだろう、勝利者となれた。
─────────────────────

660 名前:11/29 [sage] 投稿日:05/01/29(土) 20:29:25 ID:m2I2bcJR
────────────────────────
しばらく彼は、気が抜けたような思いつめたような様子で、
目つきもおかしいほどだった。
会社をやめるのではないかと、思ったね。
────────────────────────

                   ∧_∧ …
                   (..::::: )
                   /;;;;;;;;;∪
     ∩_∩ …        .〉;;;〉;;;;〉
    ( ´д)        ...::(__(_)
    (:::::V::)       ...::::::::::::::::::...
     |;;;;;|;;;;|
    (_)__)

──────────────────────────────
他の会社に移っても、いくらでも活躍できる実力の持ち主だったのだから。
私だったら、そうしただろう。  だが、彼はやめなかった。
──────────────────────────────

661 名前:12/29 [sage] 投稿日:05/01/29(土) 20:30:42 ID:m2I2bcJR
─────────────────────────
それどころかある日、私の家を訪れ、婚約の成立を祝って
この酒を置いていった。
すべてを水に流そうといった態度だったな。
─────────────────────────

                   ケコーン オメデトウ

         ∩_∩          ∩_∩
        ( ´д`)      .,、 (∀・ )
        (    )      |;;|と  O)
     / ̄旦 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄./l   |  | |
     /________//|  (_)__)
     |_,───────、_l' ~


662 名前:13/29 [sage] 投稿日:05/01/29(土) 20:31:32 ID:m2I2bcJR
──────────────────────────
それからは、彼は人が変わったようになった。
創立者の娘との結婚で私の方が昇進が早くなったわけだが、
彼はいつも私を従順に私を立て、実によく努力してくれた。
──────────────────────────

          ∩_∩       ∩_∩
         ( ´д`)     (∀・ )
       _φ::::V○)___φV;;;;;;つ___
      / /三/ 旦 /旦/三/  /|
    /    ̄ ̄   /    ̄ ̄  / .|
    | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|    |
    |             |            |  /
    |_______|______|/

──────────────────────────
会社が発展を続け、これまでになったのも、彼によるところが
非常に大きい。
──────────────────────────

663 名前:14/29 [sage] 投稿日:05/01/29(土) 20:32:05 ID:m2I2bcJR
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| へぇ・・・いいお話ですね。
| 男の人の友情って、さっぱりとしていて強くて・・・

   ̄ ̄|/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
              | そう言えるかどうかが、問題なのだよ。
              \____  __________
     _      _∩_∩__   |/
    [∧∧    / (´ー` )  ヽ
    ( *゚ー゚)    |  つ∨ |___|
     | つC  /⌒⌒⌒∪ヽ/|
   ~ノ______|/  ⌒⌒  //|
     し'/       ,// ~
      l⌒'l⌒'l⌒'l⌒'l/
      |_| ̄ ̄ ̄ ̄|_|
                 |\
  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  | 彼の性格が、あまりにも急に変わりすぎたとは思わないかね。
  | また、その酒を私がすぐには飲まず、今まで取っておいた。
  | 何故だろうかと不審には思わないかね。
  \_________________________


664 名前:15/29 [sage] 投稿日:05/01/29(土) 20:32:39 ID:m2I2bcJR
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
看護師はあることに気が付いた。
しかしその時には、すでに老人は酒を飲み干していた。
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| ま、まさか・・・毒・・・?

   ̄ ̄ ̄|/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
      _      _∩_∩__
     [∧∧    / (´ー`)  ヽ
     ( ;゚o)    |  つ∨ |___|
      |∩ヽ|⊃/⌒⌒⌒∪ヽ/|
    ~ノ______|/  ⌒⌒  //|
      し'/       ,// ~
       l⌒'l⌒'l⌒'l⌒'l/
       |_| ̄ ̄ ̄ ̄|_|
                  |\
   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
   | そう。ということも考えられるわけだよ。
   | 薬品会社という商売柄、毒薬について調べることも、
   | それを入手することも簡単にできたのだからな。
   \_____________________


665 名前:16/29 [sage] 投稿日:05/01/29(土) 20:33:18 ID:m2I2bcJR
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| しかし、私の方も、その気になれば、
| モルモットに与えてみることもできた。
| また、試薬をそろえて分析することもできる。

   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
        _     _∩_∩__
       [∧∧   / (´ー`)  ヽ
       ( ;゚o)   ∨と   |___|
       / ⊃.|⊃/⌒⌒⌒∪ヽ/|
     ~ノ______|/  ⌒⌒  //|
       し'/       ,// ~
        l⌒'l⌒'l⌒'l⌒'l/
        |_| ̄ ̄ ̄ ̄|_|
    /|
 / ̄   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | それで、毒はどうでした?
 \__________


666 名前:17/29 [sage] 投稿日:05/01/29(土) 20:33:51 ID:m2I2bcJR
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| 私が分析をして酒を飲まなかった場合、
| 毒を入れた当人はどんな気持ちになるだろうか。

   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

       _      _∩_∩__
      [∧∧    / (´ー`)  ヽ
      ( *゚o゚)    |  つ∨ |___|
       |∩ ∩ /⌒⌒⌒∪ヽ/|
     ~ノ______|/  ⌒⌒  //|
       し'/       ,// ~
        l⌒'l⌒'l⌒'l⌒'l/
        |_| ̄ ̄ ̄ ̄|_|
    /|
 / ̄   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | もう、話をずらさないで下さいよ。 エット・・・
 | 死ななかったのだから、計画が発覚したらしいと
 | 気がつきますよね。
 | そうなると、どんな目にあわされるかとビクビクしつづけ・・・
 \________________________

667 名前:18/29 [sage] 投稿日:05/01/29(土) 20:35:30 ID:m2I2bcJR
──────────────────────
そんなところだろう。
殺人計画の証拠を相手に渡してしまった形なのだ。
私に大変な弱味を握られたことになる。
──────────────────────

                 多すぎるよー
   断るとどうなるか
       わかってる?  三     っ
          ∩_∩    三 ∩_∩ っ
         (:.´∀`)   三 (T∀T)
       _φ::V:○)__三φ;;V;;○)___
      / /三/ 旦 /三/三/  /|
    /    ̄ ̄   /    ̄ ̄  / .|
    | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|    |
    |             |            |  /
    |_______|______|/

──────────────────
私から逃げることはできず、一生の間
私の為に必死に働くことになる。
──────────────────

668 名前:19/29 [sage] 投稿日:05/01/29(土) 20:36:18 ID:m2I2bcJR
 从人_人从_人从_人_人从_人从_人从人
≫                             ≪
≫ 本当にそれをやったの!?           ≪
≫ やったのね!そうなのね!           ≪
≫ 事業で成功するにはそれぐらいのことは・・・ ≪
≫                             ≪
 Y⌒Y⌒YY⌒YY⌒| /⌒Y⌒Y⌒YY⌒Y⌒Y⌒YY⌒Y
            .|/
              ユッサ
           _       ユッサ
           [_]∧ ∩_∩)) __
           ( ; )´д`li))) <オチツケ
         \/  ⊃ ⊂)))_|
          ノ___,O´⌒⌒⌒ヽ/|
          し  ⌒⌒  .//|
        /       ,// ~
        l⌒'l⌒'l⌒'l⌒'l/
        |_| ̄ ̄ ̄ ̄|_|
                  |\
     / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄   ̄ ̄ ̄ ̄
     | そ、そう決めつけられては困る。
     | 私は分析をしたとは言ってない。
     \______________

669 名前:20/29 [sage] 投稿日:05/01/29(土) 20:36:55 ID:m2I2bcJR
─────────────────────
実は、調べてみなかったのだ。
このことに関する会話を、彼としたこともなかった。
その彼も、数年前に死んでしまった。
─────────────────────

       ⊂⊃  ゲンキデナー
    /⌒ヽ∩_∩
   /ノ~ヾ( '・ー・)ノシ
  丿川川(    )        オ、オマエモナー…
       ノ ノ ノ
       し' し'       ∩ ∩_∩
                 ヽ(д..::::)
                  ( ...:::::)
                   | | .:::|  .,、
                  (_(,,;;;;;) |;;|

─────────────────────────
つまり、今日まで毒の有無について、私は知らなかったのだ。
─────────────────────────

670 名前:21/29 [sage] 投稿日:05/01/29(土) 20:37:32 ID:m2I2bcJR
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| 調べてみる気には・・・

   ̄ ̄\| ̄ ̄ ̄ ̄/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
            | それは大変な賭けだよ。
            \
        _     ̄ ̄ ̄|/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
        [_]∧∩_∩___
        ( ;゚o)´ー`;)  ヽ
      \/  ⊃ ⊂)__|
       ノ___,O´⌒⌒⌒ヽ/|
       し  ⌒⌒  .//|
     /       ,// ~
     l⌒'l⌒'l⌒'l⌒'l/
     |_| ̄ ̄ ̄ ̄|_|
                |\
 / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | 彼が真の友情の持ち主なのか、私への憎悪に燃えた人間なのか。
 | すぐに答えが出てしまう。やってみる勇気がなかった。
 \___________________________

671 名前:22/29 [sage] 投稿日:05/01/29(土) 20:38:30 ID:m2I2bcJR
──────────────────────
前者の場合には、私は彼の崇高な人格の前に
恥じ続けねばならず、とても一緒に仕事はやれない。
──────────────────────

      ∩_∩
      ( ;・∀)          っ
      (;;;;;;;V;)       ∩_∩_
      |;;;;;;;|;;|      (д`; ):::ヽ
      (__)_)      と::ノ(;;;;;;;;;;;つ

────────────────────────
後者の場合には、私は復讐のために、彼を限りなく
こきつかっただろう。 彼が死んでも許す気にはならない。
────────────────────────

                      三
   ∩_∩                三
  (#´Д`)         c ∩_∩ 三
  (:::::V::::つ        c (;・∀・)三
   |;;;;;|;;;;;〉           /;;;;;;;つつ
  (_)__)          ノ;;;;ノ`(^)
                 し'

672 名前:23/29 [sage] 投稿日:05/01/29(土) 20:39:09 ID:m2I2bcJR
 / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | あなただったら、どうする?
 \
    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| さ、さあ・・・

   ̄\| ̄ ̄_     _∩_∩__
       [∧∧   / (´ー`)  ヽ
       ( ;゚-)   |  つ∨ |___|
       / ∩./⊃/⌒⌒⌒∪ヽ/|
     ~ノ______i/  ⌒⌒  //|
       し'/       ,// ~
        l⌒'l⌒'l⌒'l⌒'l/
        |_| ̄ ̄ ̄ ̄|_|
                 /|
 / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | 私も迷った。
 | 迷い続けでわからないまま、いや、わからないからこそ、
 | 親しい友として一生つきあってこられたのではないだろうか。
 \_________________________


673 名前:24/29 [sage] 投稿日:05/01/29(土) 20:39:53 ID:m2I2bcJR
──────────────────────
ある時は彼を尊敬し、ある時は彼をあざ笑いたくなり、
その交錯の中で別れることなくつきあい続けてきた。
──────────────────────

         \ / /    \ | /

         ∩_∩       ∩_∩
        (*´∀`)     (∀・* )
      _φ::::V:::つ___φV;;;○)___
     / /三/ 旦 /  /三/旦 /|
   /    ̄ ̄   /    ̄ ̄  / .|
   | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|    |
   |             |            |  /
   |_______|______|/

674 名前:25/29 [sage] 投稿日:05/01/29(土) 20:41:10 ID:m2I2bcJR
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| でも、わからずじまいというのも・・・

   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
        _       _∩_∩__
       [∧∧    / (´ー`)  ヽ
       ( ;゚o゚)     |∨と   |____|
        |∩V⊃  /⌒⌒⌒∪ヽ/|
      ~ノ______| /  ⌒⌒  //|
        し' J/       ,// ~
          l⌒'l⌒'l⌒'l⌒'l/
          |_| ̄ ̄ ̄ ̄|_|
                   |\
    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄   ̄ ̄ ̄ ̄
    | 何を言う。
    | その酒を、今私が口にした。
    | 間もなく答えがわかるだろう・・・・・・
    \______________

675 名前:26/29 [sage] 投稿日:05/01/29(土) 20:41:52 ID:m2I2bcJR
             |
             |
             |  | |
             |  | |
        /|   |  | |  |
       /  |   |  | |  |
       ̄"\\    |    |
          \\       |
           \,`ー─---、,,
            /   ;:.   \,,
       <\   / ;:く ..:ゝ ;:;:;  ゝ
         ̄   {;:.;  ヽ/..:   /
_________ \..;;ヽl  |\/ _ そ _____
        <>   \/\|       て
                  /^>    そ
            <ゝ     ̄
     /
   ─/─、 ヽヽ   \          \
    /  |     \  /   _l__       /
    /  」      、_/     | '    、_/


676 名前:27/29 [sage] 投稿日:05/01/29(土) 20:42:30 ID:m2I2bcJR
 从人_人从_人
≫         ≪
≫ ウッ・・・   ≪
≫      人_人从_人从_人_人从_人从
 Y⌒Y⌒Y≫                       ≪
      ≫ たっ、大変!!大丈夫ですか!! ≪
      ≫                       ≪
       Y⌒Y⌒YY⌒YY⌒Y⌒Y⌒YY⌒Y⌒YY
        _
        [∧∧ __∩_∩__
       ( ;゚O) (´Д`il) ヽ
     \ノ  ⊃ |つと |___|
      ノ____/⌒⌒⌒⌒ヽ/|
      し./  ⌒⌒  //|
      /       ,// ~
     l⌒'l⌒'l⌒'l⌒'l/
     |_| ̄ ̄ ̄ ̄|_|


677 名前:28/29 [sage] 投稿日:05/01/29(土) 20:43:10 ID:m2I2bcJR
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
病気の発作なのだろうか。
酒のアルコール分がやはりいけなかったのか。
謎の解答を知ったことのショックなのか。
それとも、酒に含まれていた成分のためなのか。
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
 从人_人从_人从
≫           ≪
≫ 先生、早く!  ≪
≫          ≪
 Y⌒Y⌒YY⌒YY/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
          | どうなんですか?ご気分は。
          \
             ̄ ̄ ̄|/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                   _____
  _         ∧∧  / ∩_∩  ヽ
  [∧∧       (;゚Д)  | (´д`li) ___|
  (;゚O゚)    三 \| ⊃|⊃ ⌒⌒⌒ヽ_./|
  |∩ ∩    三 ノ__人/ "    " //| |\
~ノ______|       し/  ⌒⌒  /// ̄   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  し'´J        l⌒'l⌒'l⌒'l⌒'l/ | もう何も聞かないでくれ。
             |_| ̄ ̄ ̄ ̄|_|   \_________

678 名前:29/29 [sage] 投稿日:05/01/29(土) 20:43:43 ID:m2I2bcJR
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
看護師は顔を近づけ、老人の表情から何かを読みとろうとした。
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

   |       /⌒ヽ    /⌒ヽ       |
   |       |   |   |   |      |
   |      /     ̄ ̄  u ヽ      |
   |      /  -‐ ..::::::::... ‐-   l     |
   |      | u           |     |
   |      ヽ    ー─'  u /      |
   |       >          <      |
   |  /⌒ー'⌒ー'⌒ー'⌒ー'⌒ー'⌒ヽ  |
   |  ノ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ |
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
だがそれはあまりに複雑で、まだ若い彼女の手に余るものだった。
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

679 名前:( ´∀)・∀),,゚Д)さん [sage] 投稿日:05/01/29(土) 20:45:09 ID:A/HavZz5

乙。



680 名前:( ´∀)・∀),,゚Д)さん [sage] 投稿日:05/01/29(土) 20:57:26 ID:AmAvDxl0

うわぁ…。すげぇ話。
毒は入っていたのか入っていなかったのか…。
マジGJ。



681 名前:( ´∀)・∀),,゚Д)さん [sage] 投稿日:05/01/29(土) 20:57:48 ID:kHWcS3wH

いい話だ・・・乙



682 名前:( ´∀)・∀),,゚Д)さん [sage] 投稿日:05/01/29(土) 21:03:38 ID:zj0IGrId

すごいな
深い 震えたよ



683 名前:( ´∀)・∀),,゚Д)さん [sage] 投稿日:05/01/29(土) 21:28:28 ID:XSph6SjO

結局毒が入っていたかどうかは分からず終いなのね・・・
乙です



684 名前:( ´∀)・∀),,゚Д)さん [sage] 投稿日:05/01/29(土) 22:13:05 ID:VD5SYZK1

深く難しい話だったけど、原作以上に見事にAAで表現できてた。

GJ!



685 名前:( ´∀)・∀),,゚Д)さん [sage] 投稿日:05/01/29(土) 23:50:25 ID:aMhzGkmM

これすごい話だな。俺の今まで見てきた中で一番だよ。AAもね。



686 名前:( ´∀)・∀),,゚Д)さん [sage] 投稿日:05/01/30(日) 01:12:44 ID:xkwQebog

GJ!
なんていうか、大人の世界だね。

最後の一文
「だがそれはあまりに複雑で、まだ若い彼女の手に余るものだった。 」
はシビれるね!




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