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■2010/08/13(金) 京極夏彦 「手負蛇」


短編まとめ
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出演 やる夫 翠星石


385 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2010/08/14(土) 06:36:37 ID:w1Q8bHlc

20レスほどお借りします。



386 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2010/08/14(土) 06:37:47 ID:w1Q8bHlc






 ──────────その昔。



.

387 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2010/08/14(土) 06:38:28 ID:w1Q8bHlc

 ある村に、年老いた夫婦と

        _, -' ´___\
      , '´ _,-'´, -――- ゝ、                   /ヽ⌒∧-‐-、
    /  ./ /      l ト、\                 /' : :,、: y',、 :Vヽ::l,:ヘ
    \__/ /l / /  , /l'| ト、l ',        .       //   /ヽヽ/ ヽ: ,'; ';,' ; ハ
     l | / l/|7ニイ´/〃| -L.l !     .   .     /:   ;/ゝヽv wヘ',  ;   ::::l
     l | l |  (-) / (●) .」 |              /, ,'; ; ;'....,,,  ,,,,....l., ;'; ; ;:::l
    彡彡彡   ⌒(__人__)⌒.ミミ . . . . . .      リ: ; ;':::ハ、_,.  .,__,,.|; : ,:, : ;'::::l
      \     ` ⌒´   ,/   ( ::)          ';::ハ:::::;ヘ`     w l::','; :::::::::::l
      /      ー‐   ヽ ( ::)   . .  .     `! ';::ル:\  - ,...イ::::: ';::' ;::::l
     /      /^ー r ̄ ̄ ̄i                ヾ{ >::::::`っi´ .|;:ハ : l:  ;::l
     |   i   /    ノ、___ノ                _>/' / )  ,、ト'|::|\,.:::l
     |   l /  r‐´    ̄ |      . .      /1 } / ::´ノ| ノ、/ヘ λ:l  /,'ハ

                        , -―‐-- 、_
                     ,.ィ'´,ィ'´ ̄ ̄ ̄`ー、`ヽ、
                    / / __, -――- 、  \ `ヽ
        .            / / ./: : : : : : l:: : : :.`ヽ、 '、 `ー、__
                   / ! ./: : :/: : : l:l: :ト、: : : :ヽ: ヘ ',   /
                 /  l //: :/: :_:.:/l!l:.;' -ヽ‐: : :ヽ\. /
                ヽ  .l,'/!: :l: '´// l/   _,__`l: l:.ト、!`
                  `'ーl/ l: :.l/ィュ、 /   イ::::カl: l: l. `:l
                      l l!: :',弋__ノ   ゞ‐'//:/  l:',
                    l ト、:、ヽ'''''   '_  ""/'´ゝ、 |:ヘ
                   /: l  l:.〉`ヽ>‐- .ィ´/´:::::::l ヽ:ヘ
              _,.ィ':´`7´:./  l/::::::::ゝ / l!l ll〈::::::::::::::::ヘ ヽ:ヘ  , ---、__
            ,ィ´: :/: __/_l;/   l::::::::::::`!〈 .ノli l l.';/::::::::::::::', ノ:.ヘ´: : :―、-`=ミ.、
          /:/: :./: 〈_    ノ::::::::::::::〉ヽ/ llV/::::::::::::::::::l l: : : \_: : : :.`:ヽ、 ヾ、
         /: : :l: :/l: ヽ: : : `ー:'´ヽ:::::::::::〈  ヾ l! 〈::::::::::::::::::::! l: `ー‐----―'´:`ヽ、
        .〈: : : :.l/: :ヽ: :`ー―:':´: :.〉ー、:::::j    リヘ::::::::_,.ィ´ ヽ: : : : :_ : : : : : : : : ハ
         `¨¨´l: : : : `ー‐: : : : /:::/ij:`ト、rヘ_ノ、/:::/ヾ´:::::::ヽ-、 \: : : `:ー―:--:ノ
            ヽ: : : : : : : : /:::::::/:::ij:::l ヽ:::::// .l:::::::::::::::::ヽ `ー'´: : : : : : : :_, -'′

 ひとりの娘が住んでおりました。

388 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2010/08/14(土) 06:39:20 ID:w1Q8bHlc

 暮らし向きは大層 貧しかったのですが

                  , -,二ニ-―- 、_ `ヽ、
          .       //    ※   \ \
              // ※  ___      \ \
          .    //  , -‐:'´: : : ト、: `ー-、※ ヽ  \
          .  // /: : : : : :.l: l: l ヽ: : : :.\  ヘ/`
            \,'/: :l: : : : : :.!l:.l: l _ ヽ: : : :: l  ',: l     . 娘も慎ましく
              l: : : :.l: : :l: : :.!l:/l/'´ __ヽ: : :l   l: l
              !: :l: :.l: : ll: : // / イい::i `'; : :! ※ l: l
              l:l:.l: : l: : l,ィ示    ゞ-' //l   l:.:l      不平一つ言わずに
             '!';ト、: l: : l`弋:) ,  ""/l://   /: :!
          .     |ヘヽ\:.ヽ ''''  - '  /,ィl.l   l.:.:..l
          .      l  l: ̄:`' ー― '´イ / ※./、_:.:l    . .それは勤勉に働いておりましたので
          .      l  l: : rヘ_,.ィ´xzュ、. /  /rヘノ_ゝノ〉
          .      /※/: :/〉〈 ,ィケ"ijiト、/  /ノr‐'::::`ゝ〉
               /  /: :/〈 .ノ《__ノノijヾl   l'ノ´:::::::::::::::ヽ

      \  /   __
        X    /___` '- ,⌒_
      / ∩  ,.ゝ -――- ,`'-,_ `' ,
    / ( ⊂/ ,.イ l      \ \ \
       | ,' l、イ |'l゙i ,  \ ', l'i '|_/
       トニ! l.L- |゙ッ|`イニ7|',l '| | l             /:_:::`'´:_:::ヽ
       |    | (○) ` (●) | l | l   ..        ./:/::_ヽ::/::::ヽ;:',
       \ ミミ.  (__人__)    ミミミ           l:::l::::/ヽ/\゙:i:::i  ,ヘ  ))
        \ \  |r┬-|   ゚ /`    ..  (( ,ヘ,   i!:::|:/-t  .r- !::|::|../ /
           ン  `ー´ / ー、_     ..     '、 '.、. l|::::! ○   ○ !:l:::i/ /
          / イ( /  /   \   ....     ヽ ヽ.∨l""r-‐¬"",!リ' ./
          /  | Y  |  / 入  \         ヾ.. l!:|ゝヽ、__,ノィノ:i.__/
          (   | :、 |  / /  ヽ、 l           .r_!::i. ヽ__V__イ .リ ,ィ'
           j  | :   | / ィ    |  |  .           l:::ゝ_ 、 。 / _,/::l
          くV ヽヘ_ ヽ  \  仁 」            .!::::::::弋  。   !::::::i
            ー 〕   \  〉(⌒ノ            .ゝ从从___。____λリノ

 決して不幸では御座いませんでした。

389 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2010/08/14(土) 06:40:07 ID:w1Q8bHlc

 ある日――娘は、山に芝を刈りに行ったので御座います。

           、   ノヾ     '
           )ヽ/  ヽ、ノ|ノ´゚
            `r      r'
          。 )     (
          , '´⌒`Y´⌒`

 それは一心不乱に、懸命に刈ったものですから、汗をかきました。
                   o

 その汗で鎌が滑って、手許が少しだけ狂うてしまったので御座います。
   o

     ゝ;:ヽ-‐―r;;,               。
 ,,_____冫;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:\      ,,,,,,,, o  /
 "`ヽ;:;:;;;:::;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:从    (;:;:;:;:ヾ-r
    〈;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:) 0  ソ;:;:;:;:;:;:;:}
   ,,__);:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ノ     ゞイ"ヾ,:;:,ソ         さくり
   (;:;:ノr-´^~;;r-ー⌒`    ,.、
   "  ,,,,      _;:;:⌒ゝソ;:/
     (;:;:丿    (;:;:;:;:;:;:;:;:;:)
             ヾ;;;;;;;;;;;;/; \
             ´  /;:ノ 。  。
 と、音がいたしました。

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390 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2010/08/14(土) 06:40:44 ID:w1Q8bHlc

 慌てて芝を掻き分けますと
            :,:
            /⌒''⌒) :,,゜      '         ,,,,,,,
           (:::::::::::::::!'                 (::::::)
           ヽ::::::::';'''                 ''``   。
           τ'::/ .;:
            )/
 一匹の蛇が

 血塗れでのたうちまわっていたので御座います。
         。            '  、       ;: 。
                               `'''`~''・    ' `
     f''`⌒(     ,,,,               !:(',,,,、              ::,,,,,、...
     ,!,,,、(     /::τ             ノ:::::::::::::::::)          。  !::::::::::`! 、
 :.、          !:::(     ノ::`!   o   (::::::::::::::::::τ            (:::,,;,;,、; 。
       ゜     (/      ⌒・ .   ・、;::::::::::::;;.;`` ''
     ,,、..   //   ノ'          //'''`'`'` `       ..,,.. _,,,.、 ・         ,, ...:・..
  π /;::::::::(,.,.(;;;::::(   ,,.,  ・っ                    ;,;;( ):::::;.    c::── '`'''::::::::::;''
   ):::::::::::::::::::::::::::/  '''''`   `        '`                     ⌒ ` !.:::τ'' ``
 τ !::::::::::::::::::::::::::::)/,,,,, γ               :'`'``:!
   (::::::::::::::::::::::::::::冫 `'`'    、,:'::::::`:::,,,,        !:::::ノ         ・
 :::':'::::::::::::::::::::::::::::;(,,,,,,,、:::::::-ー''''`'`''''''''"

 娘は――俄かに怖気づき、家に逃げ帰ってしまったのです。

 _________________________
 ________________________________

391 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2010/08/14(土) 06:41:24 ID:w1Q8bHlc

  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 その次の夜。

 娘の家の前に、怪我をした若者が倒れておりました。

           , -─‐──‐-、
            /        ゚    \
         / ;  ゜      °  \
        l  U      ; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; l⌒ '"⌒ ヽ、
         |;;;;;;;;;;;;;;;;;;    u.    ;   |ー       \
  .      ! u. _ノ′ヽ、__   ∪           ,;   \ ,rー、
          ゝ。((-‐)  ;;;;;;;;;;;)::。 i'′⌒ ̄ ̄` ̄ ̄ ̄ヾ`ヽ ヽ
         (  ヽ'"(__人___)"'__ ,ノ ヽ、____"___,、___ソノ__ノ
    ´ ´ `゚~゜´^" ´~`゚゜`⌒ ´"´´゚^゚^ ~゜゚`´^゙^ ^´'゜´^゚´ '゚^´゙ ^ ゚゜

 かなり弱っている様子でしたが、身形のよい若者でありましたので

 老夫婦と娘は男を家に招き入れ、介抱したので御座います。


393 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2010/08/14(土) 06:44:32 ID:w1Q8bHlc

 手厚い介護の甲斐あって、若者はやがて快方に向かいました。
                                 __  _____           __
                                 | |/─  ─ \======| |
                                 |/ (ー) (ー)  \        | |
                                /  (__人__)     ヽ      | |
                              _rーー‐‐- 、_        / ̄ヽ___| |
                            __ノ ̄ ̄ ̄ ̄` ヽ__`-ー´⌒ヽ_ノ   ./| |
                         / ̄     ヽ_ _  ーー ヽ__ ヽ、.../  | |
                        ノ                    `ヽ/|  /| |
                       /                      ) |/  |_|
                                             / |  |
 |レ仁\::=ニ二:: ̄::_:_}XXXXXX||
 |l欠メミ__>:‐―:::‐=::.::.::\XXXXXV
 ||(^rJ》ミー=:ニ:二:_:_彡:/:Y XXX,′
 |ドー' ″` ー=ヱ二ィ:/:::/::|XXXイ
 ||   ー― '′ ∨/:/ /:,::」 XX/|  ))
 ||      ァうx ハ::/::/://XX丿 |
 |l´\  _ 〈::.::r、》Yl::/:/ Xxイ\/
 || _ノ   ‐..`゙^, ィ:l:l:|:/xX//:!
 |l>-. . .‐<:://:: :l:l:|XX/:;':::|
 ||^Yヽ : : : |://::/::川X7::/::! |
                                 ____
                               /⌒  ⌒\
                              /(●)  (● )\
                            ////.(__人__) /// \
                            |     |r┬-|       |
                            \     `ー'´    /

 すっかり良くなる頃には、娘と若者は恋に落ちていたので御座います。

394 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2010/08/14(土) 06:45:19 ID:w1Q8bHlc

 本復した若者は、その家の婿になりました。

 ┏                        /l/  _ / //    \                ┓
                      /_,ムlr‐'´zミヘ-二ゝ、__ー--、ヽ
                   / //ノハヘノゞノノYゞノノy-、ヽ.  \ヽ
                   _lーゝゞYノy-―'´`ー-'、 ゞィ ノ〉_   ヽ
                 ノr'´ッヽゝ'´: : : : /: l: : : :`ヽ¨rュュヽ  `ヽヽ
                 ゝ_`二ノ: :/: :/:./://ヽ‐-: : {`ゞ-ノ´    `ー-、
                   /rュ、ヽ: : l:‐//'// ,ィェュ、:l: `!¨´i \      `ー-、_
                  / ゝY´ノl: : l:/示 / ´辷::リ/:/、x.l  \        `
                /  `/´ ヽ: ヽゞ'′,    ̄/ィ': :〈xX.〉、  `ヽ、__
            _,.ィ'´    /Xxノ: :.`ーゝ、 ー ' /!: : : : ゝXxヽ`ー‐'´ ̄〉
        .ノ ̄ヽ、__//Xxノ: : /: : :_: : `jY'´rヘハ: :_: :.ゝ__X\    〈ヽ
        |   / _,.ィ'´X/: ://´ヽヽ`ゝ_rヘノゝ'`、l ハ: : : ヘー、x`ー、 l ヽ
        l / /X/ ̄: : :/:.ノー、 ヽ |       l l/ヽ: : : ヽ `ー、X`ー、 \
        '´ /X/: : : : :/: : :ゝr-、\./_r‐、,ハノヽrヘー!ーi´: : : : : ヽ  lXxXヽ  \
        . /Xx/: :―: ':´: : : : : :/   `/´   ,ィクi=rt=ミ、ヘー!: : :\: : \`ー、X`ヽ
        /xXxl: : : : :/: : : : : <二ゝ_ノ)   《 ノ/xヘヽ》´ 〈: : : : :\: : \ 〈XxXl
        lxXx/: : : :/: : : : : :/   /´:∧   ゞ'//X.ヘ∨.  ヘ: : : : : :\: : \ゝ‐'′
        `ー '´: : /: : : : /ー、 /    ',.   //l><l ヾ,ヘ ーヘ: : : : : :..:\: : \
        : : :., -―-、_ /   /r‐'`ー-/  // l.><l l ヘ   ヽ: : : : : : : : : : :.\
        /   /  ヽ   /ー〈´ ̄_二-\ `/^^\/ ̄ヘ   ∨: : : : : : : : : : : :
          / /    ヽ'´、___.`>'゜ゝ_  _,`´ ノ_ ,ハ_  __r'_ヘ   ∨r‐ '`ー、_,、: : :
        . / / l      \__ __  ̄/`'´ ゝ‐'´ l `ー' l   r‐、_r'´`ィz、ヽハノl: : :
        / /   !      /Xxヽ   /     l  l    r'Y⌒ヽゝ‐ゞ彳ノィ⌒ヽ
        ../  /   , ィ´Xr-ィXx〉/         ! l   `j 〈yヽイ´,、ー、ヽィzy、j l
        __/ -‐ '´、_Xx/ /x/          l !    /ゝ、¨∧ヽゞ彳〉 〉`´ノ
        、XxXxXxノ ̄ ̄  ̄               ! l   ∨´/,zヽ二ー'´_ノヽ ̄ヽ
        / ̄ ̄ ̄  l  ヽ  ヽ             l/     〈 ゞ彳ノ 〉イ zyヽ ヽ¨´
          /     l    \ ヽ         l     l`ー--イゝ_ゞ彳ノ´
        . /       l     `ー`-、        l       l  l    ゝ‐'´
 ┗                                                  ┛

 それから―――

395 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2010/08/14(土) 06:46:03 ID:w1Q8bHlc

 その家は大いに栄えたので御座います。
            __
        _, -' ´___\
      , '´ _,-'´, -――- ゝ、
    /  ./ /      l ト、\
    \__/ /l / /  , /l'| ト、l ',                     ,. ‐- .. _
     l | / l/|7ニイ´/〃| -L.l !                      /  __  `` ー- 、
     l | l |  (○) / (●) .」 |                , ィ/   ゝヽ ̄ヽ ー- '
    彡彡彡    (__人__)   .ミミ            _ / { {ヽ、_   ヽ' ノ_,.〉
        \    `⌒´  / ァー- 、_ ... -‐ '    ヽヽ、 `>、..ノ=┘
        ノ'j >-‐ ' ´/ /   /    /   _ノ      \ `ー '!
    , -‐ 7´/{⌒|  / _/   j                  >‐'
   / / //| 〉‐f/ \'    !                ,  ' ´
  / ,' > .|/ レ   ゚ノ    |           ,.. -‐ '"
 /  {  ヽ |  〉  /__  t     ,. -‐ ' ´
   |   ヽ| / /  '   `  ヽ、  /
   |   `!//           /

 一年と経たぬ間に、次から次へと福徳が舞い込んで

 それこそあっという間に、老夫婦は長者になってしまいました。

                                 /r、ヽヽ、|////⌒ヽ: : : : : : :ヽ
                                l: :l 、\`Y////∧: : : : : : : : :ヘ
                                l: :l  ` ` ´´/  `; : : : : : : : :ハ
                                l: :l          __亅; : : : : : : : :',
                                l: :l,.-‐'      ,__;`: : : : : : : :',
                                l: :l,.ァ示ュ     イt示ュゞ: : : : : : : ',
                                l: :代辷リ    弋辷リ ,': : : : : : : ;',
                                    l: : :',´〃 、   〃 _,、ヘヘ: : : : : : ',
                                   l: : :`、   r ーッ  ィ_'ヽ ヽ` ): : : : : ',
                                  l: : : :へ   ''''´ ,.:リ }    /: : : : : : :',
                                 l: : : : : : `丶-,ッ´  r'    ,´⌒ヽ; : : : `,
                                    l: : : : : : リゝ"l }  {  ,.ノ´'"、   '; : : : ',
 なに不自由ない暮らしは愉しゅう御座いました。

396 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2010/08/14(土) 06:46:45 ID:w1Q8bHlc

 老夫婦も、娘も、それは面白可笑しく暮らすことが出来るようになったのです。
                    ___
               , 二¨-―-- 、`丶、
               /_ ..-――-.. 、十ヽ\
            //::.::,:.:.:./::/::.::.l::.::`ヽ、\ヽ
               〃::/:::/:.:.:/::/::.:/::|::.:、:.::.::ヽ ハ `、
           l::.:::l:: ,':l:::/::/::.:/::;小:::l::ト、::.:V l ヽ
            {::.:::|:::l::|::l::/::.:/::/:/:_j⊥l::ヽ:!}  \
.           ハ::.::l:::|┼く:/::/ /'´ノ ヽ:∨::.:l |  /
           〈 l::.:|:::l::|∠、ノ   , =≡V::.::/|/
           ヽヘ::ヽ::V⌒゙  ,   "゙ / :::,'  l〔
           /rヘ::\ ゛゛ rーヘ  彡: /  /:::Y⌒i
            l冫/ }`ヽミヽ、ヽ、ノ, イ:`7十/::.::.:l |
           // /:::_rヘ_`二√ __〉/  レヘ::}  |
             //  ,'/夕r==、∨---/、/ f==ミフ  厂ト、
.        //  〃r7,イ|   >トマ ̄〉 7ヽ厶ィ {ヽ 」__/ / 〉
     , -‐'7/ /:.rク/ {ニ=彳/ ハ ∨,  / ̄:{八_‐-┴勹
   /   /  /: :/7/  /,イ/ / /、/_ /: : : :|:厶 `^´ 人
   ヽ冫< /   {: : :Y〈__ //〃 ,' / 7ヽ ,仆、: : :|| : :`¨¨´: :冫

                                         ____
                                       /⌒  ⌒\
                                     /( ―)  (―)\
                                    /::::::⌒(__人__)⌒::::: \ ー 3
                                    |              |
                                  ( ⌒-ィ⌒ヽ、   /⌒` '⌒ )
                                   `ー-ゝィソノー‐ヾy_ノー"

 でも。

398 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2010/08/14(土) 06:48:23 ID:w1Q8bHlc

 裕福になると欲が出て参ります。
           __
      _, -' ´___\
    , '´ _,-'´, -――- ゝ、
  /  ./ /      l ト、\
  \__/ /l / /  , /l'| ト、l ',
   l | / l/|7ニイ´/〃| -L.l !
   l | l | ( ○)三(●).」 |
   彡彡彡:⌒(__人__)⌒ .ミミ
     |     |r┬-|    |
     \      `ー'´    /


      ノ L   __
      _⌒, -' ´___\
    , '´ _,-'´, -――- ゝ、
  /  ./ /      l ト、\
  \__/ /l / /  , /l'| ト、l ',
   l | / l/|7ニイ´/〃| -L.l !
   l | l |  (○) / (●) .」 |
  彡彡彡    (__人__)   .ミミ
     |       |::::::|     |
     \       l;;;;;;l    /l!| !
     /     `ー'    \ |i
   /          ヽ !l ヽi
  (   丶- 、       しE |そ
   `ー、_ノ       ∑ l、E ノ <
              レY^V^ヽl

 欲が出ると悪念も湧きます。

399 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2010/08/14(土) 06:48:58 ID:w1Q8bHlc

 悪念が湧けば心も乱れ
                      _,,,.. -───へ‐‐- .._
                    ,ィ´      >´ }ヽヽ   `>.、 _
              /   _,,.. ィ''´   ,'∧ヽ、::::::::>''´ ハ
            :,'    ,'         /::::ヽ::..:::::::::::::::::/  ハ
                ,'   , /    /  /:::::::::::\:::::::::::::::i   ∧
               {  ,ィ´ ,'    ,'::::::/` ̄ ゙̄`゙''"─--|    ∧
             ,'=---::l   .i:::::/             i    ∧
              ,'-'    :i   i:シ'        ,      i:.     ∧
             ,'::,'    :::   i‐─‐--、_, ノ i,    V.  i:  ハ
           ,' i    ::i::   :i,イ≧ェ、ヽ`' l  >ー=- _ }::. i   ii}
          { ,i     :::i:  i i゙ {i::::::i} `    '乞=tェ、.i::::::::i ,' i}
         ,' ,'i    :::::i::  :i i `‐-'      {i:::::l} イi::::::::i 〃i}
          ,' ,' i    ::::::i::: :::i.i         i   ̄` /:i ::::,':/ 〃
          ,' , i    :::::::、::::::i i       '"     /: :i ::,'/ /
         ,' ,' i    ::::::::i::i、:::i、      -     ./: : ,' :': i
        ,' ,'  i    ::::::::;;i Vi .>、      ,..::<: : : :,' /i: i
       ,' ,'  i   ::::::::;:,'  ヽ、  ` >..._. <´::::/ : : ,'/}:::i:i
       ,' ,'   i   :::::::〃、  i  /i:::::::::::::::::,:': : :/ /::::i:i
      ,' / i  i   ::::::/: : : :`>、ヽ  i≧、: :/: :/  /:::::::i}
      ,'./  i :::i   >‐-.._: : : : :`>、 iー、:ヽ: /  >':::::::::リ
     ,'/i  i :::i>''´     >、: : : : :`>、'''Vハ、-‐''::::::::::://
   .,'/:,'  i :>'         >、: : : : : }-'、: ヽ>、=='
    ./::,イ  :i イ          、  >、: : : i: :/ヽ‐≧,∧
 >/::/ {i  : i           ヽ  ヽ: :,':/: : :ヽ `'ヽヽ

 心乱れれば幸もまた逃げて行くもので御座います。

400 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2010/08/14(土) 06:49:30 ID:w1Q8bHlc

 そのうち

 嫉妬と羨望と疑念と軽蔑とが湧き。

   /:/:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./:.:l:.:.:.:l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.',:.:.:.:.:.:.ヽ
  ./:/:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:/:.:.:.::!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:',:.:.:.:.:.:.:.:',
  ':.:!:.:.:.:.:.:.:.:!:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:///,:.:./:.l:.:',:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!:.:.:.:.:.:.:.:.l
  :.:l:.:.:.:.:.:.:.:.!:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./// ,:.:/:./:.:.:.',:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.:!
  /|:.|:.:.:.:.:.:.l:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::/イ/ /:/:./ト、:.:.:.ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:!|:、
  :.:!:.!:.:.:.:.:.:.l:`l丶、:.:.:.:.:.://., ' ./:/:./ !l ヽ:.:.:.:ヽ:_..- ':.:!:.:l:.:.:.:.:.l:.!:.ヽ
  :.:.!:.!:.:.:.:.',:.',:.!:.:.:.:.:>'<、/ //,:./  !l _><\:.:.:.l:./:.:.:.:.://:.:.:.:
  :.:.:',:',:.:.:.:.ヽV`ヾ〒_==ミー7/// ーrィ== 〒ア、/:':.:.:.:..://:.:.:.:.:
  -、,.ヘヽ:.:.:.:ヽヽ ヾ、_ー'_ノ /'´〃    弋_ー'.ノ '  /:.:.:.:.:.//、:.:r‐‐
   ヽ.-l \:.:.:\、     /´        ヽ   /':.:.:.// ,.-J
  ./  .!   ヽ、:.ヽヽ、      i        ‐,.'ィ":./   !/  `
  ヽ、  ,!   l l`ヾ.=-    _._ _._   -‐"‐/l !   l )  / 〉
  ) .! へ!  //  `丶、      ...     ,. '´   l !  !< ,   く
    ヽ_ ̄l   l !       `丶、   _.. '"       !l   !  / -,.、ノ:
  ヽ-、 ', !  !l      /::,二 `"´二、:\     ,イl  l  '  /: : : :
  : :!: :} l  ! !l     /::/ //:「ト、\ \::\  / l.! l    〉: : : :
                                              __
                                            /..::::::::::::::..\
                                          /..:::::::::::::::::::::::::.\
                                         /..::::::::::::::::::::::::::::::::::::.\
                                         | :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: |
                                         \:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
                                        ,. -‐'´..:::::::::::::::::::::...`丶、
                                        ノ .:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::....ヽ
 諍いと蔑みと罵りと嘲りとが蔓延り。

401 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2010/08/14(土) 06:50:11 ID:w1Q8bHlc

 気がついた時、娘と老夫婦は―――

 金だけはあるものの、すっかり不幸になっておりました。

                  _, -――- 、_
            _, -'_, -'´ ̄´`ー-、`ー、
            /_r'´,r '´ ̄´' ̄´ ヽ¨ヽ \
           \//, / / l| ヽ \}/
             」/ / / /´ 」 l'、 ',  lヽ!
            /! / / ///|l| ヽ l|  ! |'、
           //| l| j__{_. ィ 〃ト、._、_|_|l ',
        / / l l| Nl__,ヽ /' /__/ /l | ヘ
         / l ヽト、lし ̄:::::::;:::::: ̄ゝ)/ /}.  ヘ
      /      | 丶ト _ ‐_‐ _ イ|/ |   ヘ
       /    zヵ   }:ー≧≦ー―{.  lz、   ヘ
     /     l: : ヘ  |/ .八. \   { |: !   ヽ
   /      |: : : :l |_/!{i}ト _〉 l}|  !: :|     \
   /       l: : : :l\|  /'{i}|   l} |  ∨!     ヽ
  /       ト、:_:_ゞzzzz!z{i}|zzzzj}: {_」/         ',
  !          L:_:_:_;ォt':\、_{i}_//ーtj、_/           |
 ./        / /l' | \:',:::::::::://「l\〕           ',


 そして娘は、ようやく気づいたのです。

                                         ____
                                       /     \
                                      ‐   ─     \
                                      (  ( ○)     \
                                     (人__)         |
                                      `⌒´         /
                                      `l          \
                                       l           \


 男はあの時の
.

402 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2010/08/14(土) 06:50:57 ID:w1Q8bHlc

 ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:__;:;:;:;:────ー;:;:、、 _;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:
 ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:,-                   \;:;:;:;:;:;:;:;:
 ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:、ー´           : :           ヾ;:;:;:;:;:;:;:
 ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:/               : :          : : ヽ;:;:;:;:;:;:;:
 ;:;:;:;:;:;:;:;:;:/               , : : :            ゝ;::;:;:;:;:;:;:;:
 ;:;:;:;:;:;:;:;:/      ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:,;::;::;::;::;:;:;:;:;:;:;:ヾ____       ヾ;:;:;:;:;:;:;:
 ;:;:;:;:;:;:;:/     ノ彡;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;::;::;::;::;::;::;::;:;:;:;:;:;:` ̄ ̄ ̄"ー 、,,     ヾ;:;:;:;:;:;:;:;:
 ;:;:;:;:;:;:川     ノ彡  ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::  : ノ≡二ゝ ヾ、    ヾ;:;:;:;:;:;:;:
 ;:;:;:;:;:|,    ィ=イ彡´;    :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∥ ∥彡三三ミ、lil    ヾ;:;:;:;:;:;:;:
 ;:;:;:;:;:l'   ̄  ,-=ゝ、_ ゞi、::::::::::::::::::::::::::::::::::::  ll  l/ソ 〟`゙川 lil      ヾ;:;:;:;:;:;:
 ;:;:;:;:.l'  ∥ ソノ´三三ミ、 `ll :::::::::::::':::::::::::::::::: 'll、 'l;; ヽ〝 ,ノ;ソ  ll       ,,;;ヽ;:;:;:;:;:
 .;:;:;:;:l,  ||  i::i ;;;/ 〟ヾ;ミ ll::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヾヾ、 ヾ三ニ;ソ' il'         iil;:;:;:;:;:
 .;:;:;:;:li,  ||  リ ;;;ヽ 〝 ノソ ll:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ヾ, : : : : : : :  :        ::ii|;:;:;:;:;:
 .;:;:;:;:l|  ヾi  ヾ三二ソ" ; ;゙      ii: :        :::::::'::'::'::::::::::         : |;:;:;:;:;:
 ;:;:;:;:リ   ::::::::::::::::::: : : : :: :       ll: :          ),:::::::::::::         : l;:;:;:;:;:;:;:
 ;:;:;:;:ソ    :::::::::::: ll             ll: :       ;:;:;:ノ''             : :l;:;:;:;:;:
 ;:;:;:,リ      ::::::::ヽ、;:;:;:;:       lil  ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:,ソ     _        : :l;:;:;:;:;:;:;:
 ;:;:;:;:|,       ゙、;`,:ヽ、,;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ノ \,, -── ク´               ソ;:;:;:;:;:;:;:
 ;:;:;:;:ヾ       ヾ::::::;; ;;ヾー、==二''''' ̄;: ̄ ̄mリ´:::::::     . .       :ノ;:;:;:;:;:;:;:
 ;:;:;:;:;:ヾ       ヽ:::::::;;ヽ;;ヾ ̄´;;;:,;:;:'';;:、;:;:;:;:,/,ワ:::::::::            . . : :/;:;:;:;:;:;:;:;:
 ;:;:;:;:;:;:;:;:;:ヾ,.      ヽ:::;; ヽ;;ヾl ;:,,_;:_;:,_/,ワ´:::::::             ; ;/;:;:;:;:;:;:;:;:
 ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ヾ;;;      ヽ ::;;; ` ミ三三三彡"";; ;

 手負いの蛇でした。

403 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2010/08/14(土) 06:51:24 ID:w1Q8bHlc














     ____
    / ノ  ヽ_\
  /  ○   ○ \     「きゃーっ!」
  | ⊂||(_,、_,)||⊂|
  ヽ   (_.ノ   ィ‘

404 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2010/08/14(土) 06:51:53 ID:w1Q8bHlc

 蛇は仕返しのために金気を呼びこんで――娘から幸福を奪ったので御座います。

                                            ___
                                          /      \
                                        /⌒   ⌒   \
                   「ハイおしまい、だお」      /(● ) (● )   ヽ
                                         | ⌒(__人__)⌒      |
                                      \   `⌒ ´     /
                                          /             \

     ____
    / ヽ  ノ \
  /   ○::::::::::○ \      「や、やる夫おじちゃん
  | ⊂⊃ (_,、_,) ⊂|       顔をジチョーするおっ!」
  ヽ     ⌒  ィ‘

                                         / ̄ ̄\
                                        /ノ  ヽ、_  \
                                      . ( ●)( ●)   |
                   「顔芸は卑怯だろ…         |(人__)       |
                                        | ⌒ ´      |
                       ま、それはともかく          |        |
                       この怪談には           .  ヽ      /
                       興味深い点があるな」        ヽ     /
                                         .>    <

405 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2010/08/14(土) 06:52:37 ID:w1Q8bHlc

       ____
     /      \
    /  ─    ─\
  /    (●)  (●) \
  |       (__人__)    |   「ほほう、それでそれで?」
  ./     ∩ノ ⊃  /
  (  \ / _ノ |  |
  .\ “  /__|  |
    \ /___ /
                                         . __
                                        ./::::::. \
                                        /::::::ヽ;;:   \ ウゼエ
                                      . (:::::(::::冫    |
                                      . (:人;;;) .    |
                                      r‐-;::::::. .     |
                                      (三)):::::.. .   |
                                      >::::ノ:::::::::.    /
                                     /::: / ヽ;:::::::::   /
                                     /::::/ ⌒ヾ:::::::::::.〈
                                     (;;;;__ゝ:;;:::::\/:::::)
                                       . |\::::::::::::;;:1

                   「つまりだな、この男が偶然倒れていただけの
                       ただの人間だったとしても
                       あるいは、実は蛇だったが本気で娘に惚れていたとしても

                      丶丶丶丶丶丶丶丶丶丶丶丶丶
                      娘がこれは復讐だと思うだけで

                       結末も、それに経過も、変わらず成立するということだろ」

406 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2010/08/14(土) 06:53:33 ID:w1Q8bHlc

                   「これが教訓を含めた寓話だとしたら
                        何より怖いのは、人の業じゃないかと考えさせら」


       ___
      /―  ―\
    /  ●   ● \      「やる太、よくわかんないおっ」
  /⌒ヽ⊂⊃ (_,、_,) ⊂|/⌒i
  ヽ  ヽ         ィ‘  /


      / ̄ ̄ ̄\
    /        \
   /    ─   ─ ヽ     「男が本当に蛇なら…
   |    (●)  (●) |
   \  ∩(__人/777/ フム
   /  (丶_//// \


           |
       \  __  /
       _ (m) _
          |ミ|
        /  `´  \
         ____
       /⌒  ⌒\
     /( ●)  (●)\      この話は獣姦…いや虫姦だお!」
    /::::::⌒(__人__)⌒::::: \
    |     |r┬-|     |
    \      `ー'´     /

407 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2010/08/14(土) 06:54:28 ID:w1Q8bHlc

  「子供の前で何ほざいてやがる!!」             「素朴な感想だお!!!」

         / ̄ ̄\
     /ノ(  ゝ 、_,ノヽ        r'´ ゙ヽ      /`ヽ          ____
     | ⌒(( ●)(●)        ヽ   ヽ从从/   /        \   /\
 .    |     (__人__) /⌒l     \  \/  /て       (●)liil(●) ノ( \
      |     ` ⌒´ノ |`'''|    ∑ ヽ/  /  そ     / (__人__)  ⌒   \
     / ⌒ヽ     }  |  |      ,)/  / \ く     |   |!!il|!|!l|         |
    /  へ  \   }__/ /      /   /\  \      \i⌒ヽェェ|      /
  / / |      ノ   ノ    /   / YYY\   \     \ \  /⌒,/´
 ( _ ノ    |      \´    /   /       \   \     / \ \/  /l
        |       \_,/   /         \   \_/    \__ノ |\
        .|            /            \             |) )
        ヽ          /               \           ,r' /
          \      , '´                   `' ,        /ー'′
           \     (                     )     /
             \    \                  /    /

       ____
      /―  ―\
    /  ●   ● \      「おじちゃん、おじちゃん!
  /⌒ヽ⊂⊃ (_,、_,) ⊂|/⌒i
  ヽ  ll|l    (_ノ    ll|l /    それより次の話ききたいおっ」
  从l||l           |l||l从
   ( ⌒ )        ( ⌒ )

408 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2010/08/14(土) 06:55:11 ID:w1Q8bHlc

                                        / ̄ ̄\ ( ;;;;(
                                      / ._ノ  ヽ、\) ;;;;)
                                      |  (●)(●)/;;/
                                      |  (__人__)l;;,´|
                「よし、次は俺が話す番だな」     | ./´ニト━・' .l
                                      | .l _ニソ    }
                                       /ヽ、_ノ    /
                                      __/  /    ノ__
                                    / /  /       `ヽ.
                                    /´  ./       ,.  ヽ.
                                    ト、_,/.       |、  ヽ
                                     |         |/  /
       ____
      /      \
     / ⌒  ⌒   \
   /  (ー) (ー) /^ヽ    「百物語なんて、いつ終わるんだお…」
  |   (__人__)( /   〉|
  \   ` ⌒´  〈 / ⌒^ヽ
―――――――― \ _ _ _ )


                 「始めたからには最後までやるだろ…」

409 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2010/08/14(土) 06:55:45 ID:w1Q8bHlc

 「昔、昔――――


               ._
                \ヽ, ,、
                 `''|/ノ
                  .|
              _   |
              \`ヽ、|
               \, V
                  `L,,_
                  |ヽ、)  ,、
                 /    ヽYノ
                /    r''ヽ、.|
               |     `ー-ヽ|ヮ   一  -|r‐、 ー‐〃
               |       `|     __ ./| ι  (
               |.        |
               ヽ、      |     ┼ヽ  -|r‐、. レ |
                 ヽ____ノ.     d⌒) ./| _ノ  __ノ

410 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2010/08/14(土) 06:57:12 ID:o0AysZ7Q

乙。面白かった
でも冒頭で、蛇=やる夫のカットされた……と思ってもーたw
真面目な話だったんだな



411 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2010/08/14(土) 06:59:58 ID:w1Q8bHlc

京極夏彦『後巷説百物語』の「手負蛇」より抜粋&感想を足してみたもの
でした!

夏の夜は怪談だよね
と思って作り始めたら朝になってたでござる…オチのやっつけ感が異常
生まれて初めての投下だったので不手際はご勘弁をー



412 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2010/08/14(土) 07:18:57 ID:w1Q8bHlc

おお、こんな時間に人がいた
初めて乙もらったよー!

元の話では「蛇の頸の下辺り」を切ってますが
AA表現は無理だと省略したせいで、とんだ解釈をw



413 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2010/08/14(土) 09:21:44 ID:NeUFGzgU

乙です。
後巷説百物語ってあの分厚いやつか。


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■御感想or寝言

13872 名前:  [] 投稿日:2010/08/18(水) 13:19:30 ID:-

>後巷説百物語ってあの分厚いやつか。
全部分厚いからこれじゃわからんw


31151 名前:無関係な名無しさん [] 投稿日:2013/02/26(火) 01:52:49 ID:-

「娘がこれは復讐だと思うだけで、結末も、それに経過も、変わらず成立するということだろ」
にぞわっとした。
でも京、極作品ではこの「呪い」が根幹なんだなあと思ってる


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