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短編まとめ 推奨スレ 【実験作】やる夫スレ短編投下所 No31 【練習用】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1248363357/ やる夫短編投下所 2 http://yy700.60.kg/test/read.cgi/yaruo/1248015197/ やらない夫短編投下所5 http://yy701.60.kg/test/read.cgi/yaranaio/1248107417/ お奨め度☆☆☆☆ 出演 やる夫 できない子
572 名前: ◆rpmUKaHt7Q[sage] 投稿日:2009/07/22(水) 09:35:28.21 ID:zGkUNLko 流れも止まっているようなので、失礼して今の内に… 【愛の遺伝】 こういう話がある
|::::::::::::ヽ ,.:i |::::::::::::::ヽ /:::| ._,,, |:::::::::::::::::ヽ. /::::::::'´:::;/ 飛ぶのが、とても早いツバメがいた |:::::::::::::::::::::ヽ. ,,. -‐'ヾ::::::::::::;/ 誰もが羨むスピードと優雅さを、そのツバメは持っていた ヽ::::::::::::::::::::::ヾ´ `;;;/ ヽ:::::::::::::::::::::ヽ. / <':::::::::::::::::::::ヽ. / しかし、そのツバメは「壁に激突する」という、とてもあっけない方法で命を落とす ,.::´:::;;;;::::::::::::::::::::::ヽ/ それは何故か /:;;。''' `;:::::::::::::::::::::::ヽ. レ'‐--ー'''ヽ:::::::::::::::::::::::::ヽ、 ヽ::::::::::::::::::::::::::`ヽ、
~''~-:;.,,_..;;;::;;;;ii\\У/-' i;' レ/iiilliiii!!!:::;;;::_,_ノ,,.r' ~'ー-、_!!iiiiiヾ.:liii;i;:::::;i;l|l;:|'゛iiiiiii!!!::;;:,,,..-‐'~" ~""'''']liii;i;:::::;i;ll;::{'''""゛゛´´ }l ii; ::;iii ll|:! ⌒-. |ii;::;::::::;iii l|{ γ 答えは簡単である :::... ) |ii;li;::::i;:;il;ll;;| ( その親ツバメも、とても早く飛ぶ力を持っていたが ^ ⌒.:) }liii;i;::::::;i;l|l;:| ~, ヘ( ( 「壁に激突しない方法」を知らなかったからである ゛:、 ...::) ]liii;i;::::::;i;ll;::{ ) ( 、それを教えられなかった親ツバメは、壁に激突して命を落としていた :::::...._ ) }l ii; :::::;iii ll|! ⌒::.、 { ._...._........._......._...._... }llii;::;::::::;iii l|{ _......_.........__......._... : : . : .:: : ::: ; : : : . |iili;li;::::i;:;il;ll;;| : : . : .:: : ::: ; : : : また、親ツバメの親もその方法を知らなかったため、 - ~ -. }liii;i;::::::::;i;l|l;:| - ~ - やはり同様のスピードで、同様の方法で命を落としていた ~~~ ~~ ~ ]liii;i;::::::::;i;ll;::{ ~ ''''"""´´´^~ ,,,,,... -- ''''""~゛~ :}l ii; :::::::;iii ll|! v'wwWル |ll ii;::;:::::::;iii l|{ |ll ii;::::;:;:;:;iii ll[ Wwノル
|::::::::::::ヽ ,.:i |::::::::::::::ヽ /:::| ._,,, |:::::::::::::::::ヽ. /::::::::'´:::;/ |:::::::::::::::::::::ヽ. ,,. -‐'ヾ::::::::::::;/ ヽ::::::::::::::::::::::ヾ´ `;;;/ このツバメの一族は、 ヽ:::::::::::::::::::::ヽ. / これからもまた同様の方法で命を落とし続けるだろう <':::::::::::::::::::::ヽ. / ,.::´:::;;;;::::::::::::::::::::::ヽ/ 親が子に、 /:;;。''' `;:::::::::::::::::::::::ヽ. 「壁に激突しない方法」を教えられないのだから レ'‐--ー'''ヽ:::::::::::::::::::::::::ヽ、 ヽ::::::::::::::::::::::::::`ヽ、
574 名前: ◆rpmUKaHt7Q[sage] 投稿日:2009/07/22(水) 09:37:01.81 ID:zGkUNLko ここに、子を産んだばかりの「母親」がいた
___,> Y´'ー-、 _>z二_ ___`ー≧__ >┴'´ ̄` ‐-、 ̄ 7 < / ヽ `Y′之> . / , l、 、 , 、 | ヽ }< 彼女は早くに両親を亡くし、 l ,ィ {7Tハ T寸寸 | }ノ | 夫も入院中に不慮の事故で亡くしていた |ハ |(●) (●) / / ,/レ′ 彼女には「最愛の存在」がいなかった `| ヽ 「)'/|/ ヽ、_ ― _,.ィT/ だからその分、「子」に精一杯の「愛」を注ごうと決意していた l 7Eニ::ィ1│ 'イ/ヽ::::`l┘ i´ ̄ `|::::|
___ /― ―\ 彼女の「子」は、よく質問をする子であった / ● ● \ 「彼女」はその質問に、一つ一つ丁寧に答えた /⌒ヽ⊂⊃ (_,、_,) ⊂|/⌒i ヽ ヽ ィ‘ /
575 名前: ◆rpmUKaHt7Q[sage] 投稿日:2009/07/22(水) 09:37:58.85 ID:zGkUNLko ___ /― ―\ / ● ● \ 「どうして、海は青いの?」 |⊃ (_,、_,) ⊂⊃ | 「それは、空の色を映しているからよ」 /⌒l ィ’ / / ヽ | l Y |
/ ヽ `Y′之> / , l、 、 , 、 | ヽ }< l ,ィ {7Tハ T寸寸 | }ノヘ )) 「どうして、虫を殺してはいけないの?」 (( ,ヘ, |(●) (●) / / ,/ / 「人間も虫も、みんな同じ命を持っているからよ」 '、 `|'''' r-‐‐┐''''.「)'/|/ / \ヽ、ヽ、__,ノ _,.ィT/=/ < l 7Eニ::ィ1 〉 ゝ'イ/ヽ::::` 、 /
時には幻想的に、時には現実的に… 自分の持てる知識全てで、「子」の質問に答える「親」 それが「親」にとっての、「愛情表現」であった
視聴者カウント
576 名前: ◆rpmUKaHt7Q[sage] 投稿日:2009/07/22(水) 09:38:58.20 ID:zGkUNLko .. ____ / ― -\ . . / (●) (●) しかし、やがて「子」が大きくなった時、 / (__人__) \ 彼は「質問しかできない子」「自分でものを考えられない子」 | ` ⌒´ | になっていた . \ / . ノ \ /´ ヽ ____ / \ / ─ ─ \ 「どうして」「なぜ」「なんで」 /( ●) ( ●) \ その言葉しか発せられない「子」は | (__人__) | やがて、「特別扱い」されるようになった \ ` ⌒´ / / ー‐ ヽ / `
577 名前: ◆rpmUKaHt7Q[sage] 投稿日:2009/07/22(水) 09:40:07.07 ID:zGkUNLko >┴'´ ̄` ‐-、 ̄ 7 < / ヽ `Y′之> . / , l、 、 , 、 | ヽ }< 「母」は絶望していた l ,ィ {7Tハ T寸寸 | }ノ | |ハ |(○) (○) / / ,/レ′ 「子」が「特別扱い」される苦痛ももちろんあったが、 `| ヽ 「)'/|/ それ以上の苦痛が彼女にはあった ヽ、_ ― _,.ィT/ l 7Eニ::ィ1│ 'イ/ヽ::::`l┘ i´ ̄ `|::::|
~''~-:;.,,_..;;;::;;;;ii\\У/-' i;' レ/iiilliiii!!!:::;;;::_,_ノ,,.r ~'ー-、_!!iiiiiヾ.:liii;i;:::::;i;l|l;:|'゛iiiiiii!!!::;;:,,,..-‐'~" ~""'''']liii;i;:::::;i;ll;::{'''""゛゛´´ }l ii; ::;iii ll|:! ⌒-. |ii;::;::::::;iii l|{ γ :::... ) |ii;li;::::i;:;il;ll;;| ( 親も夫も、誰も頼れる者がいない中で、 ^ ⌒.:) }liii;i;::::::;i;l|l;:| ~, ヘ( ( せめて「子ども」だけは愛そうと、 ゛:、 ...::) ]liii;i;::::::;i;ll;::{ ) ( 精一杯の「愛」を注いできたはずなのに :::::...._ ) }l ii; :::::;iii ll|! ⌒::.、 { ._...._........._......._...._... }llii;::;::::::;iii l|{ _......_.........__......._... 自分の「愛」は間違っていたのか : : . : .:: : ::: ; : : : . |iili;li;::::i;:;il;ll;;| : : . : .:: : ::: ; : : : やがて、「彼女」は自分の「愛」が信じられなくなった - ~ -. }liii;i;::::::::;i;l|l;:| - ~ - ~~~ ~~ ~ ]liii;i;::::::::;i;ll;::{ ~ ''''"""´´´^~ ,,,,,... -- ''''""~゛~ :}l ii; :::::::;iii ll|! v'wwWル |ll ii;::;:::::::;iii l|{ |ll ii;::::;:;:;:;iii ll[ Wwノル
578 名前: ◆rpmUKaHt7Q[sage] 投稿日:2009/07/22(水) 09:41:08.19 ID:zGkUNLko 「どうして、僕は「特別扱い」されるの?」 「子」の質問に、「親」は答えることができなかった
|::::::::::::ヽ ,.:i |::::::::::::::ヽ /:::| ._,,, |:::::::::::::::::ヽ. /::::::::'´:::;/ |:::::::::::::::::::::ヽ. ,,. -‐'ヾ::::::::::::;/ ヽ::::::::::::::::::::::ヾ´ `;;;/ 飛ぶのが得意なツバメの一族は、 ヽ:::::::::::::::::::::ヽ. / これからもまた同様の方法で命を落とし続けるだろう <':::::::::::::::::::::ヽ. / ,.::´:::;;;;::::::::::::::::::::::ヽ/ 親が子に、 /:;;。''' `;:::::::::::::::::::::::ヽ. 「壁に激突しない方法」を教えられないのだから レ'‐--ー'''ヽ:::::::::::::::::::::::::ヽ、 ヽ::::::::::::::::::::::::::`ヽ、
【愛の遺伝】 end
579 名前: ◆rpmUKaHt7Q[sage] 投稿日:2009/07/22(水) 09:51:37.74 ID:zGkUNLko
というわけで、スレ汚し失礼致しました… やっぱり自分の都合優先しないで、もう少し人のいるような時間にやらないとダメですね
580 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage] 投稿日:2009/07/22(水) 09:58:48.19 ID:qxphUbwo
読んでて悲しくなった。乙です。
581 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage] 投稿日:2009/07/22(水) 10:11:12.51 ID:spKu.coo
できない子は自分のできない子に愛を伝えることができないってか。乙
582 名前: ◆rpmUKaHt7Q[sage] 投稿日:2009/07/22(水) 10:15:57.16 ID:zGkUNLko
>>580>>581 ありがとうございます そして、朝っぱらから辛気臭い話で申し訳ないです
583 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage] 投稿日:2009/07/22(水) 10:27:14.33 ID:sDrW9Tgo
授業中、スズメだったかが窓にぶつかって倒れてたなぁ 暫くしたら復活してたけど
584 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage] 投稿日:2009/07/22(水) 11:58:34.08 ID:04wQrq6o
鳥類でも最速と言われるアマツバメは100m/sで飛ぶんだっけか そりゃ壁に当たれば命は無いわな
585 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage] 投稿日:2009/07/22(水) 12:29:44.10 ID:slP7CF6o
椰子の実を運べばいんじゃないかなと思った
586 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage] 投稿日:2009/07/22(水) 12:30:43.10 ID:C.0BpCYo
人間ならそこらで腐るほど売ってる育児書だの教育書だのに頼るという手があるね。
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