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■2009/09/27(日) 短編勝負 Sleeping beauty フリー短編部門


短編勝負スレ の記事一覧

一部訂正したので再度あげます 作者さん申し訳ありません



709 名前: ◆TrT2LNcvvM[sage] 投稿日:2009/09/23(水) 04:25:09 ID:ms6XT.Bg

それでは投下します
タイトルは「Sleeping beauty」
ちょっとした注意書きがありますので控え室の270番台を一読願います



    274 名前: ◆TrT2LNcvvM[sage] 投稿日:2009/09/23(水) 03:04:36 ID:I.kHdtE6
    
    完成はした…
    だが構想どおりに投下するとレギュ違反になりかねないのでちと問いたい
    
    例えるならバイオ2で、レオン編を2ch部門で、クレア裏編をフリー部門で投下という感じ
    キャラは当然縛ってあるけども、完全に裏表でつながりのある話
    NGと思う人が多ければ、もうちょっと絞ってフリーのみで投下するつもりだけど…
    
    あとついでに酉テスト
    
    
    
    275 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2009/09/23(水) 03:13:24 ID:02Ts/0vo
    
    >>274
    個人的には片方しか読まなくても話が理解できるならいいと思う
    両方読まないと意味のわからないところがあるならアウトかな
    
    
    
    276 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2009/09/23(水) 03:27:11 ID:owgVOjTk
    
    >>274
    それは是非見てみたいな。
    
    個人的には2部門で1セットでも良いんじゃね?って思う。
    ルール違反に抵触する所はないし、
    両方の部門に1票ずつ投票できるわけだし、
    2部門ならではってのも有りだろう。
    
    ただあくまで個人的な意見なので、管理人さんが「不可」って言ったらそれまでだけど。
    
    
    
    277 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2009/09/23(水) 03:29:05 ID:b56OiO2Q
    
    作品中に双方で話を補完するような所があるとアウトだと思います
    世界観は同じでも、独立して読めるのなら問題はないかと。
    
    
    
    278 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2009/09/23(水) 03:56:31 ID:I.kHdtE6
    
    結構ルール解釈の難しい所をついたとは思う
    全編フリーなら何も問題ないと言えばそれまでなんだけど…
    
    まぁ現状のまま投下しても何とかなりそうな最悪の言い訳は思いついたけどね!
    
    
    
    279 名前: ◆TrT2LNcvvM[sage] 投稿日:2009/09/23(水) 04:22:24 ID:I.kHdtE6
    
    まぁいいか、人のいない今のうちに投下して、後でいい訳残しておこう
    
    フリーで20レスちょっと、後に2chで20ちょっと、最後にフリーで5レス投下
    こんな変わった形式で投下します
    リアルタイムで見ている方がいましたら、多少混乱させてしまうかもしれない事をあらかじめお詫びします
    
    
    
710 名前: ◆TrT2LNcvvM[sage] 投稿日:2009/09/23(水) 04:25:42 ID:ms6XT.Bg
            彼女は「眠り姫」と呼ばれていた
                     その呼び名が彼女を傷付けていたのか
                               今となっては確かめることもできないが―

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                  ,. -‐'ニ ̄      ̄>、:::::::.`ー┐、__
                 / ‐' ̄          ヌ、   :.:.ヾ>、 \
                / /  /  ,/    /  ,' タ、.....  ヾタ、  \
                /  / / /    /! /   t〉:::::::::::::::::iス    ヽ、
                 i. 〃.// / / ///  / /! / テ>、::::::::::::I>,    ヽ、
                 レ'′レ' ./_,ノ,ィー‐/―- /,.イ  ヾ!:::::::::::::::i_〕     i
                   ∨/ .f弍''≒ァ-ノ- / _>::::::::ノ、     :.. !
                  r-―'´  込ン= '′  // 〔 r‐勹´∧! ヾヽ   l:. i|
                 〉          /   :::>ヽノ / | '、ヾヽ  l:. | 
                   ヽ、       _,.- "  ,.-‐'´ヽ__,/ | i=='-'   l:.:.|
                   { `   ー=ニ二-―' ̄〉:. ;:  / l   ! 「 .:. .   ヽ:.ヽ 
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                  `ヽ、   . : : : . .:.:.:./ /   .| | i   ヽヽ、.:.:.:. . ,.-―
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                        ,|.:.:.:/ /   メ ヽ! i   / レ'  
                           / |.::/ ,〃 /宀ヽ.:.:. i  /      ____ _
                         / /7'´ /´.:.:.:.:.:.:_〉-―く__  ,. =≠三ヲ
                     ./ / / /.:.:.:.,.‐´ ̄.: :.:.:.:.: :.. `ヾ.三三く  ニ _
                  _, -'ニ -'´,//.:.:.:.,ィ´ .: :.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : :. ヽ三三三 _ _
                  ̄  -=' ''´ゝソブ  ..: :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.. : : . ヽ,三三三
                          / ん/  .: : .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: : : :. i、三三 ‐
                        , / /Z/  ..: : : :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: : : .  i、三三三
                      // <ソ/  ..: : : :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : :.  i、三 三

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            もし今一度会う事が出来たならば…
                      無神経だった級友を代表して謝罪したいのだ
                                もし、もう一度会う事が出来るならば、だが…

711 名前: ◆TrT2LNcvvM[sage] 投稿日:2009/09/23(水) 04:26:15 ID:ms6XT.Bg
         彼女の名は水銀燈という
               私は彼女と中高と同じ学校に通っていた
                     常に彼女は同級生から賞賛を受ける人であり
                             …そして私は彼女に憧れを抱いていた


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                                             /!
                            __                 / j
                       ィ我'^'"^"'^ー、.、   |、    /| / /
                      ∠r~^ー^ー-、__〉{\ | |  /V |/ /イ ,.イ __
                      /'/  }  \ ヽ. / ハヽヽ! ! | { /  ///'´  /
                    // /! |.ハ ヽ ト、 l」∨ l}__〉 | レ' / /j//_,,.. -‐ ''"´
                     ,' ! ! !l /   !l |! |ィル1 | | ト、|!l / /'´/∠二∠_ ̄
                     ! | | l∧ト、_」 リ|ノ _,ノ イ .,'! ト、| | // /  __二>
                     ヽNハ. ヘ _,>    ノノ lリ:‐-.、/ニ-< ̄二_‐-、  ⌒ヽ
                     ヽ_又ハ、 ゙' -  ´.イ /.:.:.::.\:\-‐=ニ>二_‐-、   ノ!
                 fi⌒)  人∨/ /フ::ー-イ!//.:.:.:.:::::::::::::: 〉‐- ミ \\ ̄ー<ノ
             ,. -─--ヾー_‐‐='´ /r′:::::rヘヘ.:.:::::; -‐::::::_/r-、\ ``\ \  `ヽ、
            / / フ´ ̄_ ̄-‐_,.ニ//〔::__::rく,L」_ {`く/.:::::::/::ト、> \〉  `ヽ、- 、\    ヽ
            ヽV / _, -<_// /rく /ヽム_ミ} }::/::::::::/:::.|V \ `丶、   \ \ヽ   |
               {〈レ'´_/´ ̄`  ̄``ヾ、{  〔  V^ヽ::::::/::::.:| ヽ \  \、  ヽヽ ヽハ  l
             // ヽ/ _,. -   |::::`ヽr′ /:::l.:.:::∨__::.:ト、  ヽ  iヽ \ヽヽ |l !ノ | /
       ____r'之´-‐ァ、 ∨ ̄`ヽ  |::::::::::::`ヽ!::::.|\/\::`>ノノ} } l | |lヽ V. } lリ 、.ノ′
       ::::::`ー∠ `ヽ /.∨\|``ヽ‐、 _」.:.:.-‐:::::.:.:ヽ:.:|!:.:ヽ:.:.:〉::\ リノノl j  ヽ ! ノ´
       .:.:.:.::::ト、 ヽ.ノ'  L...ノ_,」二} ヽ:.:::::::::::.:.:.:.:.ハ|:.!::.:.∨::!:::::::\ ー'    l.j
       :.:.; イ__ \/く几勹く「}>‐r'⌒ソ:::::::::.:.:.:.:.:.:|;:ノ!:.l~′:::!:::::::::.:.`ヽ. 、__,ノ
       ⌒ヽ\`ァ'ア了兀_]〈八}匚_「 ::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:l::::.|:_」:::::::::.:.:l:::::::::::::::::.:.:`ヽ、
       ーn _〉、}{ノ{ミ|´:::::::::l┴/`ー' .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:::::ヽ/:::::::::::::::.:.:.i:::::::::::::::::::.:.:.:.:.:〉
       :代_,.ィ-、}\|::::::::::.|∨:::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::::.::::|::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.!::::::::::::::::::::.:.:/
       :::.:.:./{'´ ,.ィヘ}::::::::.| !:::.:.:.:.:.:.:.:.:.:,:ヘ::::::::::.:.::|:::::::.:.::::::::::.:.:.:.:.!_:::::::.:.:,.イ
       ::.:./ \/:::レ'|::::::::.|」.:.:.:.:くヽ,//:::::::::::::.::j〉:::::::::::::::.:.:.:.:.:ハ  `ヾ<、
       ::/   |.::::::7!::::::::| !.:.:.:.:.:.> く::::::::_;. r<] \::::::::.:.:.:. /\ヽ / ̄{イ
            |::::/. !::::::.:!|.:.:.::.:.':'´`>イ }∧//^ヽ:::.:.:.:;.イ r‐-} YZ]V
       ト、_/:l::/ 」 へ:||.:.:.:::::://〈:::::己ヘ) 匸.}ヽ._/:.:.:;:イ_.ン匕_/‐┘


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       成績優秀にして運動万能
             文武両道を体現するかのようだった彼女だが…
                   高1の中ごろから毎時間のように居眠りをするようになった


                  それでついた渾名が「眠り姫」だった

712 名前: ◆TrT2LNcvvM[sage] 投稿日:2009/09/23(水) 04:26:48 ID:ms6XT.Bg
       私は彼女に疑問をぶつける事にした
              ほとんど説教のようなものだったが…


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                                     ∠こ二フヽ二フr<::.::.::.::.::.::.::.:く)`ヽ
                                     /ー'′       `¬ヘヽ、::.::.::.::.::く)_\
                                   , ´                 `ーヘ、::.::.:::\} ヽ
                                 /      , ′            L入::.::.:::__YZ `、
                                  , ′,  ,  ,  /     ;   |  l  i l    >'´ィ介、`ヽハ
                       .         // ′/ / ,′    /   ,イ ,′ l ,′/::::/ 川ト、 ヽ::\
      判ってはいるんだけど…          /,' ,′.′.′/,'     /   / l ′ //  \:く  //!h::ヽ ノ:::ノ
                                 l ′i  l  i  l |   /  ,イ / /  /,′ ,′ヽ∨/ !| lヽ::r‐' !
      どうしても眠くなっちゃうのよぉ     八 l  |  | ハ{   / / ノ/_/__/_  /    7′l:||!::| |
                                 ヽト、 、 ト二ヽ /レ'   ̄二ニ∠」_ノ /   ,′ / ! ハ:::、 |
      夜は普通に寝ているんだけど        ` `7ヽ弋なY      '^ぃf{ノ} 彳 /  / /  /:/ ! l ::Ⅵ
                                   ,' ノ ハ ゞ ' ,        ̄´ /   イ ,′ /:::l ハ |::::∨
      おかげで中間も酷い成績だったわぁ     /{ { ′ゝ 〈          _彡 / //  └く!| | |::.::」|
                            、     /ハ ヽ、 \   _ __    ー― '´7 //   i   | l `了
                            ヾミ≧x \/ /ンーヘ、` ニ`       '′//   l   ハ  /// /
                                `ヾミニ∨ '    `> 、 _  -‐ _ _ イ/:l     !  ,′∨厶∠
                              ー==≠二7,′   /\ レ'了」斤く:::ノ/::::l    ,′/ ノ三彡'′
                              _ 二..:.::::.:..;′   /ミ///7| l:ヽ\::.::.:j   / /彡仁三三
                           ` ̄  _.:::   .::.     /ヽ{ く/ / //! |::::l |::.:/  ,' 厶-―v'⌒ ̄
                       ー===ニ三ミヽ、.:::.:.:.::i    ! |::..:::ヽ、/ /∧L二´ノ::/  / /::.::.::.::.: :: :. : . .
                            ` ̄`〒ミゝ二| i   |/::.:::/⊥」 l L::;仆-ク  , ,.:'::.::.::.::.::.: :: :. .. . .
                                l∠ニ三! !  リ::.:::/}   l_| ゙ー┘ / , '/::.::.::.::.::.::.: ::: :: :. : .


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713 名前: ◆TrT2LNcvvM[sage] 投稿日:2009/09/23(水) 04:27:22 ID:ms6XT.Bg
            …それならば、答えは簡単な事である
                    心構え、根性、その他諸々…精神論としか言えないものであったが


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、.__... ='''""\ ̄ヽヽ:.:.l\ヽ:.:.:l. :.|.:.:      .:! :|:.: .|:.:
',\「            _\ト、\:.:.!:.:.|:.:.:      .:.:| :.!: l.:.:
:.! ヽ          /:,:.!   ヽヽ\:.:.!:.:.:   ..:.:./:./: ./.:.:
ヽ.  ゝ      l:.//    トゝ.ヽヽ:.:. ..:.:.:.:///l:rイ':´  ,:       寝たくないのに眠くなっちゃうのよぉ!
 ヽ 、ヘ     ー'         ヽヽ':.:.:.://イ'T, !:.: ..:./:
    ` -丶-_-- ――-_-       ヽ',:/ /,リ ,イ/:.:.://
ヽ    ` ̄        ̄`      '′/' '' //:.://´:
ヽ:\                    l`¬'イイl:.:./:.:.:
\ ヽヽ                   ',  ,'.: | !:/:.:.:
:.:.. \``丶                 / /:.: .!/:.:.:
丶、:...ヽ、               ,. '´  , ':.:.: /:.:    /
   `丶、 ,ィニ二二.._‐ .._        /.: :.:./:   //
      〈 、      丁:.:ア´   ,. イ:.:.:.: /,. ィ"/
        ヽ二...__‐..二!/  ,.ィ:´:.:!:.:!:.:-'‐:.´ l |
              ,...:.':´:.:.l:.:.:.:l:.:.!:.:   : / /


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          彼女は少し怒ったようにそう言ったのを覚えている
                 当時の私は彼女をからかい、さらに怒らせてしまったのだが―
                          実際の所、それは彼女の責任ではなかった


                     彼女は病に犯されていたのだ

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714 名前: ◆TrT2LNcvvM[sage] 投稿日:2009/09/23(水) 04:27:55 ID:ms6XT.Bg
         結局私たちは3年間同じクラスだった
               恋人となったのは2年生からだったろうか―
                      儀式めいた告白はなかったが、そういう間柄になっていた

         ある日、私は彼女が異様に痩せている事に気がついた…


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                                  /.:::::::}>{包}く]:::::::::::::::::::::::::.\  \
                                  /.:::::  -宀冖冖宀ー- :::::::::::::.\  \
                                 /.:::::/                \:::::::::.ヽ  ヽ
                          .      /:::/             、   \::::::::'   l
   女の子にそれを聞く普通!?          //      '   /        |  l |  ヽ::::|    |l
                             〈/      | | i |   |  | l∥|| | l_|::::|_ l|
   でもまぁその…仕方ないわねぇ        ′| '| || | | l|| ! | '. l j」L⊥!| l {{⌒氷⌒ヾ||
                             |  | |l l| |l | | l |l | l| >イ | l | || | ヾ、イハ、_ノl |!
   その…ゴニョゴニョ                 | |l| |l |ヘT ト ハ ヽ ヘ´ ,,斗=ニ、寸| l /7⌒lT´l |l
                             | ||l l|ヽ|,,ゝ ;=ミ  \\〃 | r、 }〝リ //.:::::::| |l| |
                              、トヾ ヽヘ〈 { tヘ      、ヾノィ //〈::::::::::ハ|| |l
                               \l\ヽ\ ヾ彡       ̄  , ∧::ヽ/ー┴ッ  l|
                                |  \ ヽ    ‘   _,,. u// / 厂::::::::fア >'⌒ヽ、
                                |    ` >、  ヽニ´'´   イ ' /.:::::::::::fア /.::::::::::::::::::l
                                ∧   〈 |||>,、 __  <__l l l::::::::::::fア /.:::::::::::::::::::::|
                               〔 ̄ヽ   ヽl| l:::::|{ム::::::::仁ヽ_| |:l|:::::::::fア /.::::::::::::::::::::::::ト、
                              _〕ーt__,、 イl |:::::| {ム:::::::}_ ィト| |:l|::::::fア /.::::::::::::::::::::::::::::い、
                             八__ト、    ̄ヽ|l |:::::| `{ム::::::/::|∥ |::|:::fア /.::::::::::::::::::::::::::::::::.\ヽ
                               廴__人}   ∥(|l:::ト、 `ヾイ::::|∥ |:::fア r'::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::〉
                               \   `¬ l 八:::::廴   ̄ l |l [   |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::イlヘ
                                 `ヽ、 | |':::::|::::L>―<_lハl⌒l⌒ヽ:::::::::::::::::::::::::::::/l | |


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715 名前: ◆TrT2LNcvvM[sage] 投稿日:2009/09/23(水) 04:28:28 ID:ms6XT.Bg
         30代前半…明らかに異常だった
              彼女の身長は160センチはあるはずでは…?
                  


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           ,ォェ、___
        ,.f込tン:::::::::::` ヽ、
     /::::;. -‐  ´ ̄ ̄`丶\
    〃::/          \ヽ、
.     ll::/   l        、 ヽY _
    ll::l}   l  |    l | l   lイニ}|           別に体調が悪いわけじゃないし…
    ll;;l} l、 |   | l、 -l‐七/v'  lミ彳、
.   _,'Vi  l,x tT二t,|ヽ,ノ,ィT}`'j l ||〃へ.、         痩せられるなら、ぜんぜんOKじゃなぁい?
  /<//l、 ヽヽィf_lj`     ¨ ∠ノlノ.|| l ヽ>
  ヽ//{∧  \_.  __'_, ,ィ′l  レ. l
.  / //'l | \__<. 、 __`_´.イ,ヽ  \,__ l
  / l_| |_!   l  l l'ー--,<└vヽ  \\!
. /    ,ィー-.‐|  |'′ //lYミヽ|l ハ 、 ヽ:.\
/     /.::::::::::::{   \ーtfノli 斤 l:::::|j\ l:::::::.\
    /.:::::::::::::::ヽi\ ヽ  ̄l」 |/  |::.Y :::`'::::::::::/


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    しかし事態はそれだけでは収束しなかった
           体力の低下から部活を辞め、授業中は居眠りし、成績が低下…
                 不良化のモデルケースとも言える彼女を、周囲が放置しておくはずもなかった
                        生活指導の教師から、呼び出しがかかったのである

716 名前: ◆TrT2LNcvvM[sage] 投稿日:2009/09/23(水) 04:29:01 ID:ms6XT.Bg
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 , '                                    ヤz:. :. :. :. l!:. :.
,.'        /              ,              ヤz:: :: :. :l!:. :
     ,  ,'   ,          ,   i               ヤz:: :: ::l!::
      i  !   l        : : :l    !            ヤz: :: l!::
      ! : |: : : :l!. .    . : : : : | . . : | : : : : . l         ヤz:: l!::      自分でももどかしいわぁ…
    . . l: : !: : : |'; : : : : : : : : : :l: : : : l; : : : : : :l . . .l : : .    ヤz:l!::
. . . : : : :, : l:, : : l、; : : : : : : : l: i!: : : :l|: : : : : :/: : : l: : : .    ヤツ厶      「授業がつまらない」
. . : : : : : ト: lヽ: :l ヘ. : : : : : : l:/| : : / l: : : : :/: : : /: : l: : : : . .|:: :K::
; : : : : : : :lヽ!ツヘ:lx、ヽ    /|'´l: ./‐-!: : /l. . ./!: : /: : : : : :l:: ::!:ヽ      そう思えば、すぐに寝ちゃって…
ヘ. . :, : : : ',  弋:::;;i㍉.、 〃 j:./ z:ュl/二j.//. :/: : : : : :/|!:: {',::
 ヽ. ト、: : ヘ  丶ー'、 ヽ'   /'  ´ i:::::;;;;;::_ト/./: : : : : /: l|:: ::!:';:      最近は授業についていけなくて、
   \\: : \   ,/         丶 ::::ソ/! . : : : : ;.': :/}:: ::! :l
       l: ーz ゝ  〈:.                /. . : : / : /:〈:: ::l: :!      もっと面白くないし…
    ,. -i: : : :\   '             ,. '´. . . :,. :' : : : / : ト:: {: j:
_, -:. ':. :. !: : : : ; :\   'ー-、    -=ニ´:__: ; -'. . : : : :/: : :l/::j:/::
:. :. :. :. :. l  . : :l: : |:_、 ´        _ , -‐7: ,  . . : : :,':l : : {:: :!:i::      体力だって…前は100m泳ぐのも余裕だったのに、
:. :. :. :. ::,'   . .|!: :!:. :. ≧x:--‐_´≧´:: :/ ./  . . : : /: l : : l:: |:l}::
:. :. :: :: ::!    . ll: :l:: :. :zヤ:,:-rx':: :: :: :: :/イ   . : : /!: l!: : :ヘ::〉l::      今は25mすら終わったら倒れそうになるの…
:. :: :: :: :l     |:'; |: zヤ l/::Lノヘ:: :: :/:: ::/  . . . . /: l: l|: : : : l :ト
:: :: :: :: :|     !:ハ|zヤ /|::/ |:: l|:: :: :: : /  . . . ./zャ‐- 、__,. --     私、本当に病気なのかしらぁ…?
:: :: :: :: :',     !::fヤ  z!:l/ j::/':. :. :/   . . ./´:: :: :: :: /:: :: :. :
:. :. :. :. :.ヘ.    |fヤ zスソ/ /l:/:. :/  . . . : /:: :. :. :. :. :. ;':. :. :. :.



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             しかしすぐに私に明るい笑顔を向けたように、彼女の性格が陰る事はなかった
                   この時無理にでも病院に行く事を勧めていたならば、
                        あの事故は起こらなかったろう…

717 名前: ◆TrT2LNcvvM[sage] 投稿日:2009/09/23(水) 04:29:34 ID:ms6XT.Bg
        二人で自転車に乗り、出かけていたときの事だ
                 なんと彼女は、自転車に乗ったまま眠ってしまったのだ!
                        自転車は何の前触れもなく横転し、縁石に頭から激突した
                              この時、私は生まれて初めて、携帯で3桁の番号を押した…


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                   _ , - 、, -、 __
               _.r‐、f;- '~ ̄´ ̄`¨スく¨L、
              _rケ´ _, - ―   -- l 、`ヽ}_ヽ
             ,.イ/ , ´   _ , -‐ォ - 、 _ ヽ丶  Yヽ
          /r.//  _, イ-┘ ̄  ̄└ 'ト|! ヽ. ヽハ
          / _.jノ,   ィ_ノー 'l l  ヽ  \   |lz、 , t.ュ-_ 、
     ,  '´ , ル'  /ノ    l  l   ヽ l ヽ.| /',/ハヽ、〉〉
   , - ´  //(j , 少 l  l  ',  l |   \i   !〈〈//!l |ト‐イヘ
‐ '´   , '´ /  l /」 |l  l l i ヽ  l ',   |    ヽ' l:|:!ヽ、l |            このことは学校のみんなには言わないでぇ…
‐ _, '´   ,   ル'i  l:|  | l  ',  丶| ヽ. ヽ  lヽ j|  /' | ト\ l
/      / , :l| i:,  ∥  ヽ  l|  iヽ. \j ィ|!´ /|l !  i:ヽ\
        , // l l ! | l  l| 、   \|  斗イヽl __ム} l/l /   |  `ト、ー- 、       自転車に乗りながら寝ちゃったなんて…!
      /イ/ :| ', 、 k.ヽ_.L. 二..  lト、 」 .ィヘ:::lツ /|〈 イ  l  l|    ̄iヽ
      / /   :l  ト、 ヽ下、.! __、ヾ! 丶 丶  ̄i| /イ| ∨ 、 :l  |i    ヽ|
      ,' //   :!  i ヽ 丶\込.::::ソ '       l:! /' | ト|l ヽ:!  : |!    |
    ./ , ,'   :!  l, 、   \ ヽ`´    _ ,    |l  /}」:ル  丶 l|_ヽ
  / :/ ,_ , -‐/ .:. `丶、 ヽ ト-    _.::っ::.r 、f¨Vニ=- 、  /l ',  ̄`ヽ
,//:/ ´  /  ,:    ` ー- ≧:x'´/.:l/:〉/!:. !:!:|::.::::   \  |i ',    ヽ
 /  / / /   l   .::  :::::::/ .:/ :/ /{. l |  、i V ::: .   ヽ l ヽ    ヘ
'.:/  ://  /   l /   .:: ::::::/: ノ :/ :;':::l: ヾ: l  |: ∨      ヽ:. |      ',
/   //   / l   j/  / .::./ lハ {. | l.: :ヘ  , ヽ ヽ l 、  ヽ   `丶、    ',



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         彼女の怪我は不幸な事故として受けるべき同情を得た
                  しかし、自転車を乗りながら寝てしまったという事実が広まったら?
                           きっと彼女は…「眠り姫」は嘲笑を浴びせられた事だろう…

718 名前: ◆TrT2LNcvvM[sage] 投稿日:2009/09/23(水) 04:30:07 ID:ms6XT.Bg
         この事故がきっかけで彼女の病名が判明した
               バセドー病といい、新陳代謝が異常に激しくなり、疲労がたまる病気だ
                    エネルギーを大量に消費する事が、彼女が頻繁に眠りに落ち、痩せていく原因だった

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   (⌒ヽ__
   \ )        ,r=={薔}ー-、      / j
           〆/ ̄ ̄ ̄`'┴-、  (_/
       __f7∠ /          \
       |「 ̄ノl|_〉)// /  ヽヽヽ    ヽ 
\lヽ.     ||//人ソj | |     | | i .} }ヽ |
:::::::::::Vl  く/l_|| || | `ト、\  .斗七|/| j }|                 薬を飲むだけで治るらしいわぁ!
:::::::::::::::i∧/ /从|ヘ/ /⌒ヽ\ソ⌒ヾ〉/ /,イ
:::::::::::::::::::/ / |  | |/ _f:j  f:j_厶'イ|/         /|_         あとは月一で血液検査して、進展を見るだけだってぇ!
::::::::::::::/ /  \\>  ┌‐┐' .ノ / ト、  /|/l/::::::::::::'ーz_
:::::::::::/  /   /ヽ \ー __ノ ,イ ∠r‐-、 V::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/    これで前みたいに、普通の生活が出来るのねぇ!
 ̄`フ ./ /:::::::::::\K/||\>::|/::√  }  \:::::::::::::::::::::::::::<_
  / ,イ  〈::::/了ミy'⌒ア  {:::::ヾ::{   ト、  |:::::::::::::::::::::::| ̄
  |/ ノ   V:::::::|弓}_.ノ⌒⌒7:::::ノ/`l { } .jー─-、l ̄
  (   /:::::::::|弓}_」   /:::::/::{. |_ノ /  /
    \ く;::::::::::::ノ弓厶ノ| /:::::/\}/ /  /
     \ト、 ̄了了弓イ不ゝ:::::\{厶-‐'j /
        >|二ユノ‐'´/ \,-‐''´廴,-‐'´|/
  , -─':´::::/:::::::::::::::::/\/ ヽ::::::::::::\
/:::::::::::::::::/:::::::::::::::::/ ./\  \::::::::::::\



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        ずっと悩まされてきた事が、病気のせいであり
             克服すれば元の生活に戻れる…そんな希望を抱いていたのだろう
                  嬉しさのあまりクラスの何人にも嬉々として自分の病気について語っていた
                        もっとも、そんな病気があるとは大半の人間は信じなかったが…

719 名前: ◆TrT2LNcvvM[sage] 投稿日:2009/09/23(水) 04:30:40 ID:ms6XT.Bg
        高校2年も残り少なくなるにつれて、彼女の遅刻は次第に増えていった
              級友たちは、なんと残酷だったのか、「歴代連続記録更新!」とからかうのだった


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                -r=y=y=y、、
               /z〆..::::::::::{f勾::::::..ヽ
              /x<..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
            /.f7.:::::刈ー'^ー'^ー'^ー'ヘーマ}:::ヽ
.           / xリ::xFノ l   l .l  .l.  l   マヘ
          / {{l::/ノ .i .|  ll | l| |! |  ! | l|   ハ
.         / {{:/ノ  l .l l l l || |l |  | | l| ! llハ
        /  ィリ{ l| 十 t .⊥l l| ハ.} , ィ 千 l l| .|              うっさいわねぇ…
.       /, .//|:}トヽlヘlr=tzぅミヽリ リj 斗 T7/ハ l、
  .、   .// 〈〈_}小ノハ ヾ弋ン`    ゞ ' 〃イ リヘヽ
  l:ト:. // 〈.{ /ハ、}.〉\__       '  u イ / l .l::|//             睡眠時間を削って受験勉強してるのよぉ!
、 ヘ!:V./   ゞイ 1トム‐イ \ 、-.. _,  // / l.l:}.1   ._
i;\ヽ;i〉./ _〃∠ノ1 / }| ノ1 ヽ  - イ / / /千1!|Yチi;i;i;i卞z,,_
i;i;i;i;Y// //⊥ー |||_ノ´  } ヘ.:::::´:y:::ム/ / /ム!|:!||;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i≪_
i;i;i;i;i;{/ 〈〃::::::ヽゝン⌒   ,、 Y`ーt:::/イ〃/::::\トi;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;≪,
i;i;i;i;i/  ノ:::::::::::::::≧ x _, -、く \ヽ }|´__ //:::::::::::::\i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;
i;i;i;/   /::::::::::::::::::::::::〈 \ 「 ヽ _  く. l ||:::::::::::::::::::::::::l;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;
i;i/_ 、|__::::::::::::::::::::::ヽ__,. -< ヽー"' ||:::::::::::::::::::::::/;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;
 l:t- 水ー::l:}::::::::::::::::::::ヽ \ ` _>--ハ才1::::::::::::::/i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;
 |:|/ィ|トヽ:l:l::::::::::::::::::::::::\ へ__> ヽ   |::::::::::::/;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;



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          彼女は明るくそのからかいを跳ね除けてはいたが…
                    内心、悲鳴を上げていたに違いないだろう
                            後に知ったが、この頃は1日の半分を睡眠に当てていたという

720 名前: ◆TrT2LNcvvM[sage] 投稿日:2009/09/23(水) 04:31:13 ID:ms6XT.Bg
          彼女が通院を始めて、半年ほど経った頃の事だろうか
                 彼女は現状と悩みを打ち明けてきたのである


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               ∠こ二フヽ二フr<::.::.::.::.::.::.::.:く)`ヽ
              /ー'′       `¬ヘヽ、::.::.::.::.::く)_\
            , ´                 `ーヘ、::.::.:::\} ヽ
          /      , ′            L入::.::.:::__YZ `、
           , ′,  ,  ,  /     ;   |  l  i l    >'´ィ介、`ヽハ
.         // ′/ / ,′    /   ,イ ,′ l ,′/::::/ 川ト、 ヽ::\
        /,' ,′.′.′/,'     /   / l ′ //  \:く  //!h::ヽ ノ:::ノ
          l ′i  l  i  l |   /  ,イ / /  /,′ ,′ヽ∨/ !| lヽ::r‐' !
       八 l  |  | ハ{   / / ノ/_/__/_  /    7′l:||!::| |
          ヽト、 、 ト二ヽ /レ'   ̄二ニ∠」_ノ /   ,′ / ! ハ:::、 |       …検査の数値が異常だって…
          ` `7ヽ弋なY      '^ぃf{ノ} 彳 /  / /  /:/ ! l ::Ⅵ
            ,' ノ ハ ゞ ' ,        ̄´ /   イ ,′ /:::l ハ |::::∨       普通なら投薬で、ホルモンが下がるはずが、
          /{ { ′ゝ 〈          _彡 / //  └く!| | |::.::」|
     、     /ハ ヽ、 \   _ __    ー― '´7 //   i   | l `了        逆にじわじわ上がってるって…
     ヾミ≧x \/ /ンーヘ、` ニ`       '′//   l   ハ  /// /
         `ヾミニ∨ '    `> 、 _  -‐ _ _ イ/:l     !  ,′∨厶∠       入院を勧められたけど、修学旅行も、
       ー==≠二7,′   /\ レ'了」斤く:::ノ/::::l    ,′/ ノ三彡'′
       _ 二..:.::::.:..;′   /ミ///7| l:ヽ\::.::.:j   / /彡仁三三        受験だってあるしぃ…
    ` ̄  _.:::   .::.     /ヽ{ く/ / //! |::::l |::.:/  ,' 厶-―v'⌒ ̄
ー===ニ三ミヽ、.:::.:.:.::i    ! |::..:::ヽ、/ /∧L二´ノ::/  / /::.::.::.::.: :: :. : . .
     ` ̄`〒ミゝ二| i   |/::.:::/⊥」 l L::;仆-ク  , ,.:'::.::.::.::.::.: :: :. .. . .
         l∠ニ三! !  リ::.:::/}   l_| ゙ー┘ / , '/::.::.::.::.::.::.: ::: :: :. : .



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            悩み相談というものは、大体7割は決まっているようなものだが
                  この時の彼女はどちらにすべきか、本当に悩んでいるようだった

721 名前: ◆TrT2LNcvvM[sage] 投稿日:2009/09/23(水) 04:31:46 ID:ms6XT.Bg
           当時は私もそこまで深刻には考えていなかった
                  結果、私は彼女と高校生活を楽しみたいと、そう伝えた



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   て /  / イ  |   ||       |  | | ||  弋__\  ヽて...、||
   ノ/ /∠⌒|    |    ||       |  | | ||   | | |) \  |  )||
  {_ | / (ヽノ  |   | l  ||        |  | | ||    | | トヘ, ヽ | 〔_||
ヽ ___〕レんノ    |   ||  |l         |  ' | ||    | | | く__,ハ| | | |
/<√ ̄    |ヽ ¬ ト 、 l|       , /  | ||    | ||  〔__|| r┘||
::::::::::::〉|  |      | -\-ハ  \     / / __,ハl|___/|l r―‐く ||>┴‐┐
|ヽ::::〈/| |     |㌻7卞ミメヽ ll   /イ  /__|_/ j/ | 「 ̄ヾト{} イ「 ̄〕|
\ ∨/  |   |、ヽ | {:::::::;l゚ト\ ヾ / / ,,斗f千 T卞く厶 | |   小、| | //
:::::トイl |  |   | \ ゞ辷彡,.  \/   〝 |。l::::::::} |! 〃┼ヘ ヽ-'/ト、ー'/|
:::::Lヾ_|   l    | | \ ̄´           弋ー‐グ / ,,″  ̄//| |  ̄  |        …うん、そうよね!
::::::: 丁|    |  | ト、                   ̄"~`/ 〃   //l | |    |
::::::::::|_」l    |   | ∧\       l           /// ,  〈/|| L -―         自転車に乗るとか、
::::::::::::||:|   |   ' ∧       、 __      /  / /  /| |_|
::::::::::::||:l     |ヘ   |ヽ\     ヾ、_/       イ /   ′l /              そういうことをしなければ大丈夫よねぇ!
::::::::::::||/|   |∧  l \\            / // /   / , /
::::::::::::/ |   | ヽ  、     >,、       ´ // /   / //
:::::::::/   l  |   \ ヽ  / | ` <〔__/ /´ /  / 〃∧  !
/}∨    |   |     \ /  |       /  /  / 〃/ ハ i  /
 /    |   |       /     |     /ヽ     /  / ″' / | i /



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        結局の所、彼女は私のその言葉を待っていたようだった
             今考えれば、なんと軽率だったろうか!
                    たとえヘソを曲げられようと、入院するよう言うべきだったのだ

        …いや、在宅にしろ入院にしろ、結果は同じだったのかもしれない
               彼女の病気はバセドー病とはまったく別の奇病として、彼女への侵食を加速していった

722 名前: ◆TrT2LNcvvM[sage] 投稿日:2009/09/23(水) 04:32:20 ID:ms6XT.Bg
        3年生のとき、転機となる事件が起きた
              彼女はどんな事が起ころうとも、目を覚まさなかったのである
                      けたたましく鳴る目覚ましの中、彼女は寝息を立てていたという
                              彼女は眠ったまま、病院に運ばれた


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                              t,ヘ∨/l:: /ヘヽ     / ,       、
                            / 〉/ .|:: |  }::l   / /   /       l
                      .     / //  l:::ニ'彳′,/l ,イ   !         !
                           / //  , /l::! /l / { l !l  l        l
                           / //   // l::l l l__,'ェ l」_|lヘ l     i  l
                         /,イ'  ,','{ // ,ヘ |l { -Y リ`lーl一  ,'  /
                       / (::{   / | ∠/ /,ィ=リ==ミ ヽ }l   メ、,/ } l
                      '´   ヾゝ/ ハ {、 {   ||       |/ Y ノ._/ヽ//
                          / l/ / ,ゝト、.!、 l|          |/jメ、ヽ.メ,
                          / i / / ∨`トゝ/        ,ィ    `シ /
                      .   /  l /,イ   ,ヘヽ     , ュ      ,Z_/
                      - -/ /.|l´ハ|   ,/ ∧ヘ        ,. - ,二ニx/
                      :::::/ /::::リ/:::{   l:::::::::| }`ュ、_ ,/イ¨:::::::::::::::::ヽ/
                      / /::::::|{:::::::l  i::::::::::l !:::::::::::://::::::::::::::::::::::::::::::ヽ



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        同級生の中に笑いが起きた
               担任までも「白雪姫の喉にはリンゴが詰まったようだ」と冗談を飛ばした
                      しかし以前自転車の事故を見ていた私には、嫌な予感がしてならなかった
                               実際、級友達が笑う事ができたのは最初の一日だけだった


                    彼女は眠り続けた

                                       その次の日も

         またその次の日も―


                                                   私は、ある決心をこの時に固めた

723 名前: ◆TrT2LNcvvM[sage] 投稿日:2009/09/23(水) 04:32:53 ID:ms6XT.Bg
         彼女が目を覚ましたのは、2週間後だった
                クラスの全員が安堵のため息をもらした―
                         必ずしも、彼女を「眠り姫」などと呼んだ事への罪悪感もあったろうが…


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::         / ィ{{ヽ   /  /  . :  . :| !     : : ! :    .
. :: ..      // ハ \./ ./  . : :  . : :| !       : : i !:  :!:  !:
:: :: :: ..   // i i::::{  :rヽ./  . : |:  . : 小     : : :|:!: : !:  !: :
:: :: :: :: ::/く   | |::ト、、_j_ノ /. : /i  . :/|:|: :i  :  . : : |:|: : ト: . |: : :
:: :: :: :/´:: ヽ.  | |::| ハ.  :/ :/:/!:|  / |:ト、l  :  . : : |:ト、: :i }: ハ: : :      凄く混乱したわぁ…
:: :: :: :: :: :: :: :: \ ! |::レ' l /l /./-リ| :/=-:!-ゝ  : : . : :/リ__! j-‐リ-ヘ: :
:: :: :: :: :: :: :: :: :: ::.! |::|  ノ´ /j/___j/--- リ、  i  : : : / , -レ-―  ト、      目が覚めたら知らない天井で、
:: :: :: :: :: :: :: _ - | ¨! i   ヽ\「 丁弐T笊ミ、 i、 : : /   , ィ卞:T:丁丁
:: :: :: :: /´    |  :l i : . : ハ   _丈__ソ_,   }|\:{     戈__ソ, |      救急車で運ばれたって聞いて…
-― '´ . ::::::::::::::::,'   :!:ト. : . :ト| `ー ̄        `       ̄ ー |
....::::::::::::::::::::::::::::,'   :リ :ヘ: : : :::.          .:::j              |      一番ショックなのは、2週間も寝てた…
...::::::::::::::::::::::::::/    : : :ハ: : ト:.          `           ,:イ
...:::::::::::::::::::::::::j i  : : : : {:::::\!:::ヽ         ,r-、           ,.:'::ハ      今までに無かったじゃない…?
...::::::::::::::::::::::::l /:! : : . : :i !:::::::::::::::::::゙::..、      二         /.::/  l
....:::::::::::::::::::::,'/::::! : : . : :i |:::::::::::::::::::::::::::`丶        . .:::::´::::::/   |




        / ,  /   / i   ィ  /!   // |::!\ /:/
      / 〃 l !|   / |  /_L_/ l <:::く__ l::トヾ::ノ`!
.      / i'  i 、| / /l‐イ レ__フ,.|   テー、;ィ::i \::、 \
     | ,!l  ト、ノ,x  // ,イ沙, //  /     !::!  `i:l  \         今回は入院した方が…って言われたけど
     l ! 、 l ´ィ。N  '´ `  ´/ /j !    |::ト  l::i   丶
     ヽl  ヽト、ヽ` 、     // ´ l/   /|::| \ ヾ!            正直どうでも良かったわぁ…
        /:::,ヘ \  =- ∠/  /   /└く   \
         /::/ !  ̄ 、      / 〃  ∧   丶  \           自分の体への不安の方が、とても大きいの…
      〈:_/ /,|   i! ー ,‐、 ´ __,〃  /  \
          、/ !  リ _ /;ィ::f::ヘ:V /ニi、                   また眠り続けるのか?ってねぇ…
       /ヾメ、\ | l::f´/:/ !::!E〈/:;}三 \     ,-
 ー==;;=‐ゝ;;;;:\` ヾ゙'::/ l:::!三三三三三\  /三



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         それ以来、また彼女は普通通りに登校した
                  居眠りこそ相変わらずだったが、それで彼女をからかうものはいなくなった


           授業中の居眠りから自ら目覚めた彼女が、声を殺して涙を流す姿を見てしまっては―

724 名前: ◆TrT2LNcvvM[sage] 投稿日:2009/09/23(水) 04:33:27 ID:ms6XT.Bg
         しばらくして、彼女に誘われて彼女の部屋に行った
                  彼女が大量の睡眠を要するようになってからは途絶えていたが…
                           私たちは、将来のことについて話していた



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       __{〆..:::::::::〆        `  、
    /_{f7.::::::::::〆                 \
   / __{f7.:::::::〆   /           \  \
  厶イ7:r-、く  | |    |        ヽ   \
 〈〈__/:ハ::.Vヽ\ | |   |、          |    ヽ
. /ヾィ/ イヘヽノノ | |ヽ  | \   ',    |    | '.
/ /://ll |:「´   |{ 丁ヾト、|  ヽ  |!   |    |l |        大学か…私も行きたいわぁ…
  |::|  l| |:|    |ヽ弋f==,ミメ、 ' ∥  /ハ     || |
/|::|  || |:|ヽ   |   、_{._!ンヾ  }ノ|l /厶| , / ハ|
  |::|  || |:| \  ヽ   ̄¨`    l/rテミ|/ / / }ノ
  |::|  l| |:|  l \ \         、ヾ' / イl/
     l|     |   ` -\       ′/  ノ
      |l    |\        ‐-,,、  / /
     ハ    ト、  、      ` イ
    / ハ     l::.\ >_,、   /  |
     / ∧   l:::::/.::7爪  丁   |
―-  _∠::::ヽ  ∨:::/ 小ヽ |l   |
―‐ 、 ` マ}__ ト、  ∨/:||:lL)〉ハ   |
::::::::::..\「` マ}___\  ∨:||:「く/  |  |


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         この裏にはきっと、長い眠りにまた落ちるのではという恐怖が浮かんでいたように思う
                  あの眠り以来、私は病気の話題は避けていた

725 名前: ◆TrT2LNcvvM[sage] 投稿日:2009/09/23(水) 04:34:00 ID:ms6XT.Bg
         彼女も、この話題に触れられたくはないようだった
                  当時の私に、何かアドバイスか可能だったわけではないのだから…

             しかし、彼女の感情の堰はついに決壊した

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            /     | |     | | l  '.    ヽ| /トヽ::| |:|
         r= /         | |     | | |  l |     | |:| |::|::|_|:|
       /|/.′   ′  | |     | | |  | ||   | |:|_|::|ヾイ
  ______//|:|::.′ l   |  l |    | l | | l  jハ| ヽ    ヾイ| |:|l
 ´ _/| |::.::|:|::| | |   | | 八  | lノ ト⊥.厶斗‐┼|   l |:| |:| !
  \::.::.| |::.::|:|::| | |  | | { __ヽ- l / ノ^彡7ラメト、||   | |:| |:| |      毎日夜が怖いわ…
  ト、 ヽ:| |::.::ヾイ | |l   l  |ィ彡=ミメ、 {      弋ーソっノイ   | |:| |:||
  |::.\ } |::.::.::|:| ハ||l   ヘ´_|x仆ヘい         ̄" o |  ||」 `l|     日が暮れて、また明日太陽を見れるのかしら…?
\|::.::.:: ヽノ.::.::.:|:|'::.::}ハ ヽ ヽト >=''´          。 |   川  l| |
三}::.::.::.::.::.::.::.::`::.::.::.::.|\ \  o     ヽ          /|  〃   l| |     こんな恐怖って、わかる…?
/\::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::|l |  ーヽ       r―ヘ      イ.:j  //   || |
::.::.::.::.ヽ::.::.::.::.::.::.::.::.::. 八|   | | \      ゝ _ノ   /..::// ′   ハ |     また2週間眠るかもしれない…
‐-、::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:|∧  ! ハ >r   _   _ イ.::.::.:/ / /   /.::| |
 ̄廴 -‐   ̄>、::.::.::.ノ/ヽ 乂 l |  \:: ィTT:ト\ ::.:/ ´  〃  /―l |     いえ、今度はもっと長いかもかもしれない…!!
 ̄      〈  厶 -―‐ 、 \  ノノ  〃ー|:| |::| ヾ∨    {{  .′ j j
 ̄ ̄ ̄ >、 |´      ヽ `< ̄匸丁 {:{__ノ:ハ:ヽ--':|      \{   ノ '      二度と目が覚めないかもしれない…!!
     ├┴'       \  )ヾこ二二ア´   ̄ 八       ー-  _
     |          \ 〉ヘミー――__-         \ ー- _   _
     ヽ      ヽ   }/ー'´ ̄ ̄ ̄) ) )       >'⌒ヽ ̄ ̄ ̄


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726 名前: ◆TrT2LNcvvM[sage] 投稿日:2009/09/23(水) 04:34:33 ID:ms6XT.Bg
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     /      .   / . : //   . :// . :/!:/      }、: : .
   /      :  .:/ : / ./  . :, ' / . : / l:′ノ   j ! ヽ: : .
   ,'     . : . : { . :/  /  . : /_,j =≠ 'i´ ´    . / V  ト、
   j    . : . : :/:|: /   ! -―/´  _{ ナ<|:   . : / ! ト、 |: 、
.  /    . : : : : : / : |:′ - :! . : / -‐ ´ l: i|  |:, . : /:/ }: ハ ヽ.!: :
 /   . : : : : : :./: :     :| :o{    __j: |!-_ィ: . /〃   〃 \j: :         毎晩こんな事ばかり考えてるわ…
ノ  . : : : : : : : /: :    イ:ヘ: :|-,wvvィ彡i|三ミ!: //   /_、_-、i ハ:
 . : : : :_: : : : /: : :   :/ /:  i、|ゝ- 7´     |//    、_`ミwz': }:         寝たくない、寝たらダメって思っても、絶対勝てない…
 ̄ ̄ . : : /イ: : : . : イ:/:  i ド i!´             ! `i!!: |:
: : : : : : /:/: ,': : : . :/{ |/:  ハ: '、 i!              ノ  i!}: : :         朝日を見たら、本当にホッとする…
: : : , イ /: :,': : : : /ゝ、!:   / ヽ ヽ                j!l: : :
`<: //: : :l: : : :/ ̄` |:  イ   \ 、__      , rェ ー‐ァ   j!ハ: : :         でも、また夜になれば、同じ思いをする…
   `:ハ: : :|: : : {` ー|: ハ    ヾ、      ` `二 ̄`  /'  \
   |:{  \!: : :ハ    l: {  ヽ     ヾ 、            , '             その繰り返しなのぉ…
   ゝ   ヽ: : ハ.  ∨    \    `  、       , ′
        V: {、        ` 、_    ヾ、     / }
         }: : :\        / ̄  ┬ヽ i─ ´ ノ



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        可愛そうな「眠り姫」…彼女は囚人なのだ
               日暮れとともに来る眠りの足音に、震えるしかできない
                    私には彼女の目覚めをいつまでも待つ、と誓う事しかできなかった

727 名前: ◆TrT2LNcvvM[sage] 投稿日:2009/09/23(水) 04:35:06 ID:ms6XT.Bg
         私はその日、彼女を抱いた
                  女性を抱いたのは、最初で最後だった
                           それは、彼女も同じだった…

             触れれば砕け散りそうな、というのはこういう事を言うのだろうか
                      彼女の体は私に、夏の終わりに見つけたセミの抜け殻のような印象を持たせた


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i.i.i.i.i.i.i.i.i.i. ,'辷ミラ:::i|!:::i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.: : :.:.:.:.:.:.::: : : : ヾ"`ヽ: : :
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i.i.i.i.i.i.i.i.i..:|辷ラ.:.:i;;|::::::!:::|::::i:::i::i.:.:i.:.!..i. .!.: : : :i.:.i .:.!.:.!.:!::l,. ',.:',.: : ',メ\: : : : :
i.i.i.i.i.i.i.i.i. |辷ラi::i::|!:i:::|::::!::::|:::i.:i.: | :i .i:. i :.!: : |:.:! ::| _|_||!|| i!',' ,:: : ':: ヽ.:Y: : : : : : :
i.i.i.i.i.i.i.i.i. |.辷ラi:i::|:::!::i|:/// .l |! | .i i| 小.!:..:.:}斗テ,7//,|!. |!:i: i',: ':: :.}.:}.: : : : : : : : : :
i.i.i.i.i.i.i.i.// \ i::|:::!::i///: : 川;;;|ュ//,,.}',:|i::.:/.リ;|,ィモテフ`!:/:::|: :!': ':/::.:.!:.:.:.:.:.: : : : : : : : : : : : :
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i:i.i.i.i.i.i.i.∨∧/.', i::|i|/://:.:.-=モ;フ:'¨`:. :..リ: :      /イ/::|: :|!:l:,  '::.:||:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: : : : : : : :      …疲れちゃった
i;i;i;i; i;i;i;i;i;i;||;||:::::::',i|i:/::|ミ、.:.:.:.:´´               ;::::::! .:|!; :  '::レ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
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                                             翌日から



            彼女は




                                  また長い眠りについた─────

728 名前: ◆TrT2LNcvvM[sage] 投稿日:2009/09/23(水) 04:35:40 ID:ms6XT.Bg
         彼女は卒業式に出席しなかった
                  病魔は、それさえ彼女に許すことはなかった
                           あの日、私は彼女の生きるエネルギーすら奪い取ってしまったのでは…?

             それから彼女は10ヵ月後に目覚めたそうだ
                      しかし私は、その場に居合わせることは出来なかった―


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     .,/         `-、,、   /     丿 / ,/`   .,,-'ン'"`,/` _,/′
   .r‐'゙                ゙l  ,i´    ,i´ ./.,/`   .,//` .,/ _,/゛   _,.
   )               │./     ,i´  レ゜    ``  .,/゙,,/   ._,,-'"゙、
   .l゙                 ゙l,!    丿         ,彡'゛ _,,,-‐'"`  ″           ,、
   |                    }   .,l゙,、   ⊂     .  ``     ,/′     .,,/  .,r ,/
  /                ,f゜   │ ゙l               _,,-  ,,/`     .,,-"   ,/゙丿
  |                  ,彳   │  ″         ,,/゛ ._/    ._,、'"/   .,/`,i´
  |                ,l゙ .|   |   -,_,--,,、   .,/`  ,,-_,,,,,,,--‐''" ,,/ ,,,ッ / ,/`
  .|                |` .|   .l゙       ‘'ー、..,/  ,/ ̄    ._,,-'"_,/゙,/ / /
`,/                 |  |   l゙           l゙    ノ′  ,,w=┴''''"` /./_/
│       .          ,ノ  |  .|        │   ,/             ,,-ン'ン'"
 ヽ              丿  |  |        |   .,i´           ,,ィツ'''〃′
  ヽ               l゙   |  .|           |   .l゙
   ヽ          ,,,″   .|  l        │  .l゙
    ゙‐''''''''"゙"''''ー、,,,/     | .l゙        │ .l゙
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         現役での合格がかなわなかった私は、予備校の勉強合宿に参加していた
                  「実家との連絡は厳禁」という規則のせいで、私と彼女は引き裂かれた
                           聞いた話では、彼女は酷く取り乱していたという…

             その事を知らされた私は、後悔のあまりそれから毎日のように彼女を見舞った
                      しかし、彼女は閉じた瞳で静かに私の失敗を責めるだけだった


                    彼女が再び瞳を開いてくれるまで、6年の月日を要した

729 名前: ◆TrT2LNcvvM[sage] 投稿日:2009/09/23(水) 04:36:12 ID:ms6XT.Bg
         その知らせを聞いて、1枚の書類を持ち彼女の病室へと駆け込んだ
                 私の時間では7年ぶり、彼女にとっては1週間も経っていないが―
                             緊張を抑えるのは困難を極めた



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             ,. -ュ,ニニ弌垳ト、
             /r'^ _rヘ-ヘ/^ヽr宀、
           /!7ト、7′ 〃    l ヽ ヽ
   、    / l//L」| ∧l | ! |l  | ! ヽ
    |:l    / 〃 ||丁l トH、lV| |l  /l  } l |
    ヾヽ  / 〃 |l | l抔卞`ヽ{ /-ト/ //リ
 \  ヽ:∨ |」 /l| lトヽ ̄   レ'戎シ' / ′
⌒ヽ!ヽ._j\\ / 八 |ヽ   __ ' ∠r1=彳
::..::..::..::..::..`::..::ヽ/ ハ ヽ‐ >、  ,. イ| }::..`ヽ、              今度は何ヶ月…
::..::..::..::. /⌒ヽ、ヽjノヽ.∨r 芥、/:./ /::..::..::.、\
::..::..::.::./:.:.:.:.:.:.:.:.:ヾ⌒Tlヽ}l,ハ/-/ 〈::..::..::.`ヾ\ヽ            …いえ、何年寝てたのかしらぁ?
::..::../:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:∨_ || ヽ:レ':.:ヽ::..::..::.くヽ.j
::.r'´.:.:.:..::.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∨_ ||ーrヘ.:.:、:.:.\ヽヽ:〉
仆、 :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ∨_l〉 ri心:.:',:.:.:.:.:ヽ}
′ \_.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ∨_ ゞ=仆ヽ.:.:_ノ
 ,   〉个、:.:.:.:./.:.:.:.:.:.:.:.:.∨_ l  }〉:.}'´
 |  く_/^ト、>:.∧:.:.:.:.:.:.:.:.:. ∨_リ 〈|:.ハ
 |  //:.:.:||:.:./ ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∨┐r':.:{ 、ヽ
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         私の容貌の変化から、自分が年単位で寝ていた事を察したようだ
                  この時、彼女は取り乱したりはしなかった
                           運命を受け入れていたのか、諦めていたのか…

730 名前: ◆TrT2LNcvvM[sage] 投稿日:2009/09/23(水) 04:36:46 ID:ms6XT.Bg
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           ,ォェ、___
        ,.f込tン:::::::::::` ヽ、
     /::::;. -‐  ´ ̄ ̄`丶\
    〃::/          \ヽ、
.     ll::/   l        、 ヽY _
    ll::l}   l  |    l | l   lイニ}|
    ll;;l} l、 |   | l、 -l‐七/v'  lミ彳、          その格好…
.   _,'Vi  l,x tT二t,|ヽ,ノ,ィT}`'j l ||〃へ.、
  /<//l、 ヽヽィf_lj`     ¨ ∠ノlノ.|| l ヽ>         お医者さんになったの?
  ヽ//{∧  \_.  __'_, ,ィ′l  レ. l
.  / //'l | \__<. 、 __`_´.イ,ヽ  \,__ l
  / l_| |_!   l  l l'ー--,<└vヽ  \\!
. /    ,ィー-.‐|  |'′ //lYミヽ|l ハ 、 ヽ:.\
/     /.::::::::::::{   \ーtfノli 斤 l:::::|j\ l:::::::.\
    /.:::::::::::::::ヽi\ ヽ  ̄l」 |/  |::.Y :::`'::::::::::/
.   /.::::::::::::::::::::::|:::l ヽl_,、_r、,_,、r、l'|:::::', :::::::::::::/
  〈:::::::::::::::::::::::::l:::::\゙ ' | l / ' ,}::::/ :::::::::::ハ
.   \:::::::::::::::::::i、:::::::::\  仍} ,/:::::l`ヽ:::::::::::::',
     T :::::::::::/ \:::::::::::` - 、/::::::::l  ヽ:::::::::..ヽ


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         私は彼女の入院している病院に、研修医として勤務していた
                  無論、彼女の病気の研究のためだ
                           彼女の担当だけは、絶対に誰にも渡さない―!

731 名前: ◆TrT2LNcvvM[sage] 投稿日:2009/09/23(水) 04:37:18 ID:ms6XT.Bg
             私たちは高校時代のように、話し込んだ…
                      年齢は重ねていても、彼女の心は高校時代から数日しか進んでいない
                               私は、私の心が弾んでいくのを抑えられなかった


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       __{〆..:::::::::〆        `  、
    /_{f7.::::::::::〆                 \
   / __{f7.:::::::〆   /           \  \
  厶イ7:r-、く  | |    |        ヽ   \
 〈〈__/:ハ::.Vヽ\ | |   |、          |    ヽ
. /ヾィ/ イヘヽノノ | |ヽ  | \   ',    |    | '.
/ /://ll |:「´   |{ 丁ヾト、|  ヽ  |!   |    |l |
  |::|  l| |:|    |ヽ弋f==,ミメ、 ' ∥  /ハ     || |
/|::|  || |:|ヽ   |   、_{._!ンヾ  }ノ|l /厶| , / ハ|          …その書類は…?
  |::|  || |:| \  ヽ   ̄¨`    l/rテミ|/ / / }ノ
  |::|  l| |:|  l \ \         、ヾ' / イl/
     l|     |   ` -\       ′/  ノ
      |l    |\        ‐-,,、  / /
     ハ    ト、  、      ` イ
    / ハ     l::.\ >_,、   /  |
     / ∧   l:::::/.::7爪  丁   |
―-  _∠::::ヽ  ∨:::/ 小ヽ |l   |
―‐ 、 ` マ}__ ト、  ∨/:||:lL)〉ハ   |
::::::::::..\「` マ}___\  ∨:||:「く/  |  |
::::::::::::::::::::::::::::..マ}___\ ∨| ヘ`ー|  ∧


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         彼女が私の持つ書類に気がついた
                  いつ差し出そうか、タイミングを計りかねていたのだが―
                           この日、彼女が目覚めたときのために用意していたものだった
                                    私は、ボールペンと一緒に彼女に差し出した

732 名前: ◆TrT2LNcvvM[sage] 投稿日:2009/09/23(水) 04:37:52 ID:ms6XT.Bg
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                          . /  //    ..\      ._,
                          /  //      .`ヽ,.._,ィ''´  `'ー- 、      /i
                          /  //                  \,.   _..ノ .|
                      .   /  //          婚姻届       ⌒´   .|
                        /  //   夫となる者     妻となる者     |
                        /  //                           |
                      . /  //  ニューソクデやる夫                .|
                      /  //  .                          |
                      /  //                             .|
                     ./  //                            . |
                    /  //                               |
                   ッ芝ヾシ⌒ヽ、                           |
                   .ヾニジ    \      ._,.イ⌒ヽ               |
                            `ヽ,.._,ィ''´      `'ー- 、        .  |
                                           .\,.   _., 、  . .リ
                                             ⌒´   \._,ノ


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         彼女は恥ずかしそうにうつむいて、頷いた…
                  この日から、私と彼女は同じ苗字になった
                           わずか8時間の新婚生活で、彼女はまた収監の身となった



                      今度の眠りはとてつもなく長いものになった―

733 名前: ◆TrT2LNcvvM[sage] 投稿日:2009/09/23(水) 04:38:26 ID:ms6XT.Bg




                                 - reverse -






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734 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2009/09/23(水) 04:43:08 ID:EAOQAdZc
くそ、こんな時間に面白い試みの作品投下されたら
気になって寝られないじゃないか……

735 名前: ◆TrT2LNcvvM[sage] 投稿日:2009/09/23(水) 04:53:34 ID:ms6XT.Bg
                                 - return -






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736 名前: ◆TrT2LNcvvM[sage] 投稿日:2009/09/23(水) 04:54:07 ID:ms6XT.Bg
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        |:l:::::l::::|:::レ':ナナヽ|:::::l::l\ヽ.:‐:十:|十!、.::::::::::::::/
        lハ::l::::|:::レ'´ ‐- |:::/l/  \::::::|:::|::|::| .:.::::.:::|:./
            ',l::::|:::|  _  |/       `` ``7!.:.:::::.:::|/
           ト、ト::ト、´ ̄`ヽ     ‐==ミ、 ./:!:.:.::::::::|              お帰りなさい、やる夫先生
            ヽ:|:::|::!             /./.:.:::::::::;′
              `l:::|::ト、    _`_      /::/.:::::::/l/               奥さんは今日も元気ですよ
           |:::!.l.:::>、     `   ,..イ::/::::::::/
           |.::::::/:::/ニ>.--‐ <ニ7⌒:::::/   _ _
        ,r‐r‐- 、|::::/´l/  L_      /   |::/ ̄`ヽ   `」
       ノ:いぃ ̄|:/ヽ     `ーrrrt7′  l/    V ̄``
       レ'⌒.:いハ`ヽi     ノノ只〕ト、          i ‐1⌒
      /.:.:.:.:.:.:H.::〉ヽl     〈:::(ノ八ヽ)::〉       l ‐|.:.:.:

737 名前: ◆TrT2LNcvvM[sage] 投稿日:2009/09/23(水) 04:54:41 ID:ms6XT.Bg
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   / _ノ Ξヽ、_  \            いつもありがとうだお…
  /   (◎)―(◎)   \
  |  ::::(((__人__)))::::  |          こんな爺さんのわがままにつき合わせて…
  \     `⌒´     /



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         ,.. -‐':.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.::: 、
       /:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.::.:.:.:.::.::.\
       ':.:.:.:.:/:.:.:.:|:.:.l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:...:.:.ヽ
      ':.:.:.:.:::':.:.:.:.:.:.:|:.:.|:!.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:..:.',
     .'.:.:.:.:./:.:.://ハ:.:|:lヾ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l.:.:.::|
     l:.:.|:.:.レナナ'‐  l:.ト! \:.__:.:.:.:|.:.:.:|            いいんですよ…
     |:.:.:ィ升Krォァ=、 ヾ!\´ _ゝ_ ` .:, .:.:.,'
     |:.:.ハ:.:|  辷'ノ   丶 イt::_iヾレ:.::.::,             奥さんが羨ましいですね
     |:.:.:.:l:.| ::::::        ゞ-' !:.:.:.:.:イ
     l.:i:.:.:.|ヽ.    _  ′ :::::  ハ:..:./              ここまで愛してくれる旦那様がいて…
.     |:l:.:.:.|:.:.\     ̄    イ:::::/
     ヾ!.:,|ハ..:.:.|ゝ、  _ ...ィ/:.:.レ:j/                それじゃ、何かあったら呼んでください
    _ _ _ゞ\ー- 、   |:./レl:.:..:/
   _レーハヽ     ヽォ_ー 、. |:.:/
   /::::::::::つ    /,イjくヾ\'_
   /:::::::::::::::L   レ' //}ヽ.j\ヽ7

                                                    彡サッ

738 名前: ◆TrT2LNcvvM[sage] 投稿日:2009/09/23(水) 04:55:14 ID:ms6XT.Bg
       ____
     /~~~ \              水銀燈…
   / _ノ Ξヽ、_  \
  / o゚(◎)―(◎)゚o \           計算ではここ数年で目覚めてもおかしくないはずだけど…
  |  ::::(((__人__)))::::  |
  \     `⌒´     /           間違っているのかお…?






  `¨ - 、     __      _,. -‐' ¨´
      | `Tーて_,_` `ー<^ヽ
      |  !      `ヽ   ヽ ヽ
      r /      ヽ  ヽ  _Lj
 、    /´ \     \ \_j/ヽ
  ` ー   ヽイ⌒r-、ヽ ヽ__j´   `¨´
           ̄ー┴'^´






            ____
          /      \
        /  ~~~   \
      /   _ノ Ξ ヽ、_   \         お願いだお、水銀燈…
      |   ( ◎)─(◎)  |
      \  (((__人__))) /         ほんの数分、いや一瞬でも…
       γ⌒  ` ⌒´   ⌒\
       /  (___    __) \        やる夫が生きてる間に…水銀燈が死んでしまわないうちに…
      (____ ヽ γ' ___)
            ヽJ  し’             もう一度、目覚めてくれお…

739 名前: ◆TrT2LNcvvM[sage] 投稿日:2009/09/23(水) 04:55:57 ID:ms6XT.Bg
         ____
        /_~~~\ 
      /  ~~~  \
    /:::    ─    ─ \            やる夫は、水銀燈を傷つけていた事を謝らなければならないんだお…
    |  ::   .(_)  (_)  |
      \  ( ( (__人__))),/            水銀燈を「眠り姫」なんて呼んでいた事を…
  ..  ノ      ` ⌒´   \
  /´               ヽ
 |    l              \
 ヽ    -一''''''"~~``'ー--、   -一'''''''ー-、.
  ヽ ____(⌒)(⌒)⌒) )  (⌒_(⌒)⌒)⌒))







      ____               …いや、きっと目覚めるお
    /_ノΞ ヽ_\
   / (◎)―(◎) \            もう少し…あと少しなんだお
 / ::::::(((__人__))):::::\
 |      ~~~      |          こうしている間にも目が覚めて、やる夫に微笑んでくれるはずだお…
 \             /
                         きっと…!












           そして私は、彼女の手にそっと口づけをした







.                                    .Fin

741 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2009/09/23(水) 04:58:25 ID:EAOQAdZc

乙でしたー。

アイディアも構成も凄い素敵だった。



742 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2009/09/23(水) 05:20:52 ID:r2vaesd2

また主催者が悩みそうな作品をw
それぞれ単体で作品として成立していれば戦略のうちだと思うけど。
乙。



743 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2009/09/23(水) 05:49:22 ID:tqFH6FfE

乙。素敵な恋物語だ





Sleeping beauty 2chキャラ限定版へ続く。


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| 00:45 |コメント(8)
カテゴリータグ:やる夫短編祭 2009年やる夫短編勝負 200809

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■御感想or寝言

6761 名前:無関係な名無しさん [] 投稿日:2009/09/26(土) 10:51:08 ID:-

このコメント欄が10まで伸びればドラマ化決定


6771 名前:VIPPERな名無しさん [] 投稿日:2009/09/26(土) 11:22:01 ID:-

寝ている間もやはり歳をとるのだろうか


6785 名前:  [] 投稿日:2009/09/26(土) 11:56:51 ID:-

全俺が泣いた


6792 名前: [] 投稿日:2009/09/26(土) 12:25:32 ID:

このコメントは管理人のみ閲覧できます


6793 名前:無関係な名無しさん [] 投稿日:2009/09/26(土) 12:26:11 ID:-

あの原作をやる夫で作る人がいるとは、ビックリだ。


6816 名前:無関係な名無しさん [] 投稿日:2009/09/26(土) 15:29:08 ID:-

「レナードの朝」を思い出した
あの映画は泣いたなぁ
もう一度見よう!


6871 名前:ao [] 投稿日:2009/09/26(土) 23:15:07 ID:-

貴子 潤一郎の「眠り姫」だよな?原作
久しぶりで楽しめたから個人的には良し


6892 名前:無関係な名無しさん [] 投稿日:2009/09/27(日) 03:24:46 ID:-

このページ、ちょっと送り方がおかしい。

フリー版の- reverse - まで
→2ch限定版の - reverse - まで
→フリー版の - return - 以降
だから。


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