やる夫短編集 地獄編→
http://mukankei961.blog105.fc2.com/

やる夫我執 愛と誠編→
http://mukankei769.blog114.fc2.com/

※やる夫短編集は短編作品の保管依頼を募集しています。詳しくはやる夫短編作品 保管募集要項にて

■2009/09/27(日) 短編勝負 Sleeping beauty 2chキャラ限定部門

カテゴリータグ:やる夫短編祭 2009年やる夫短編勝負 200809

過去記事の検索欄



短編勝負スレ の記事一覧

一部訂正したので再度あげます 作者さん申し訳ありません



719 名前: ◆TrT2LNcvvM[sage] 投稿日:2009/09/23(水) 04:40:18 ID:eRq8n1BQ

投下開始します
多少複雑な形式を取っておりますので控え室270番台
およびフリースタイル側の私の酉の投下を見てからの閲覧をお勧めします



     274 名前: ◆TrT2LNcvvM[sage] 投稿日:2009/09/23(水) 03:04:36 ID:I.kHdtE6
     
     完成はした…
     だが構想どおりに投下するとレギュ違反になりかねないのでちと問いたい
     
     例えるならバイオ2で、レオン編を2ch部門で、クレア裏編をフリー部門で投下という感じ
     キャラは当然縛ってあるけども、完全に裏表でつながりのある話
     NGと思う人が多ければ、もうちょっと絞ってフリーのみで投下するつもりだけど…
     
     あとついでに酉テスト
     
     
     
     275 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2009/09/23(水) 03:13:24 ID:02Ts/0vo
     
     >>274
     個人的には片方しか読まなくても話が理解できるならいいと思う
     両方読まないと意味のわからないところがあるならアウトかな
     
     
     
     276 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2009/09/23(水) 03:27:11 ID:owgVOjTk
     
     >>274
     それは是非見てみたいな。
     
     個人的には2部門で1セットでも良いんじゃね?って思う。
     ルール違反に抵触する所はないし、
     両方の部門に1票ずつ投票できるわけだし、
     2部門ならではってのも有りだろう。
     
     ただあくまで個人的な意見なので、管理人さんが「不可」って言ったらそれまでだけど。
     
     
     
     277 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2009/09/23(水) 03:29:05 ID:b56OiO2Q
     
     作品中に双方で話を補完するような所があるとアウトだと思います
     世界観は同じでも、独立して読めるのなら問題はないかと。
     
     
     
     278 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2009/09/23(水) 03:56:31 ID:I.kHdtE6
     
     結構ルール解釈の難しい所をついたとは思う
     全編フリーなら何も問題ないと言えばそれまでなんだけど…
     
     まぁ現状のまま投下しても何とかなりそうな最悪の言い訳は思いついたけどね!
     
     
     
     279 名前: ◆TrT2LNcvvM[sage] 投稿日:2009/09/23(水) 04:22:24 ID:I.kHdtE6
     
     まぁいいか、人のいない今のうちに投下して、後でいい訳残しておこう
     
     フリーで20レスちょっと、後に2chで20ちょっと、最後にフリーで5レス投下
     こんな変わった形式で投下します
     リアルタイムで見ている方がいましたら、多少混乱させてしまうかもしれない事をあらかじめお詫びします
     
     
     
720 名前: ◆TrT2LNcvvM[sage] 投稿日:2009/09/23(水) 04:40:51 ID:eRq8n1BQ
         …夢を見ていた
                  これはいつの思い出だろうか?
                           確かこれは…中学校か、高校時代のはずだ


□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■



                                ____
                              / ⌒  ⌒\
                            / (● ) (●)、
                           /::::::::⌒ (__人__)⌒\
                           |      |r┬-|   |
                           \       `ー'´  / (ヽ
                            >        <  ( i)))
                           γ´          ,ヽ/ /
                           / /、:::..  、      _./
                         / ノ .):::..       |
                        l∪ノ /   ,      /
                        UJ' i   |     |
                            ヽ_,ヽ__,  |
                              ヽ..:::\   ヽ
                              ノ::: ノ  ,ノ
                             (___(_.._ヽ
                                     .



□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■


         彼の名前はニューソクデやる夫
                  そうか…彼の夢か、そう思うと心は踊るのと同時に沈んでいく…
                           そんな複雑な感情を抱いたのだった

721 名前: ◆TrT2LNcvvM[sage] 投稿日:2009/09/23(水) 04:41:24 ID:eRq8n1BQ
         高校時代の彼は、はっきり言って目立たない生徒だった
                  勉強も運動も人並みで、友達も多いわけではなく…
                           そして普通の人生を送っていくはずだったのだ



□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■




                       ___(⌒ヽ               γ⌒) ))
                     /⌒  ⌒⊂_ ヽ              / ⊃__
               (⌒ヽ∩/( ⌒)  (⌒) |(⌒ヽ          〃/ / ⌒  ⌒\
                ヽ  ノ| :::⌒(__人__)⌒ ::| ⊂ `、        γ⌒)( ⌒)  (⌒) \ ∩⌒)
                 \ \    )┬-|   / /> ) ))     / _ノ :::⌒(__人__)⌒ 〃/ ノ
               (( (⌒ )、 ヽ_ `ー‐' ,/ / /      (  <|  |   |r┬(    / / ))
                 \ \ /          /         ( \ ヽ \ _`ー‐'  /( ⌒)
                  ヽ_ ノ       │                        / /





□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■



            もし今一度会う事が出来たならば…
                      彼の運命を狂わせてしまった事を謝罪したいのだ
                                もし、もう一度会う事が出来るならば、だが…

722 名前: ◆TrT2LNcvvM[sage] 投稿日:2009/09/23(水) 04:41:58 ID:eRq8n1BQ
         私は高校時代、級友達に「眠り姫」と呼ばれていた
                  理由はいたって簡単だ
                           私が毎時間のように居眠りをしていたからである



□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■



         ____
       /      \
      / ─    ─ \            どうしてそんなに居眠りをするんだお?
    /   (●)  (●)  \
    |      (__人__)     |           自分が「眠り姫」なんて呼ばれている事、知らないはずないお…
     \    ` ⌒´    ,/
     /⌒ヽ   ー‐    ィヽ
    /      ,⊆ニ_ヽ、  |
   /    / r─--⊃、  |
   | ヽ,.イ   `二ニニうヽ. |



□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■


         自分でも判っている、しかし耐えられないのだ
                  おかげで成績も酷いものになってしまった…
                           こう言うと、彼は実に軽い感じで答えたのである

723 名前: ◆TrT2LNcvvM[sage] 投稿日:2009/09/23(水) 04:42:30 ID:eRq8n1BQ
□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■



               ∩_
              〈〈〈 ヽ
      ____   〈⊃  }
     /⌒  ⌒\   |   |
   /( ●)  (●)\  !   !          じゃあ簡単だお!
  / :::::⌒(__人__)⌒:::::\|   l
  |     |r┬-|       |  /          居眠りしなければいいんだお!
  \     ` ー'´     //
  / __        /
  (___)      /



□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■



         それが出来れば苦労していない!
                  彼の無神経さにあきれて、そういったことを言ったのを覚えている
                           実際は、私の意志でどうこうなる事ではなかった…


                      私は病に犯されていたのだ

ハグとも! 隣の優しいギャル娘は初めての・・・
視聴者カウント
アクセスカウンター
セフレメル友ライブチャットガールズ出会い 無料テレクラ・ツーショット



724 名前: ◆TrT2LNcvvM[sage] 投稿日:2009/09/23(水) 04:43:03 ID:eRq8n1BQ
         結局彼と私は、高校時代はずっと同じクラスだった
               恋人となったのは2年生からだったろうか―
                      儀式めいた告白はなかったが、私たちはお互いを恋人と見なすようになった

             ある日の帰り道、彼は私にとんでもない事を尋ねてきた


□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■



      _____     ━┓
    / ―   \    ┏┛
  /ノ  ( ●)   \  ・
. | ( ●)   ⌒)   |               ちょっと気になってるんだけど…
. |   (__ノ ̄    /
. |             /                今、体重どれくらいだお?
  \_    ⊂ヽ∩\
    /´     (,_ \.\              いや、デリカシーとかそういうのは判ってるけど、ちょっと…
.    |  /     \_ノ



□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

725 名前: ◆TrT2LNcvvM[sage] 投稿日:2009/09/23(水) 04:43:37 ID:eRq8n1BQ
         …全く持って失礼な男だ
                  しかし、彼の口調はからかうものではなく、私を心配してのものだった
                           だから私は素直に答えてあげることにした…


□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■


         ___
        / .u   \
      /((○)) ((○))\
/⌒)⌒)⌒. ::::  (__人__) l_j :::\     /⌒)⌒)⌒)          さ、さんじゅう{ピー}キロ!?
| / / /     |r┬-|     | (⌒)/ / / //
| :::::::::::(⌒) U .| |  |    /   ゝ  :::::::::::/            確か身長160はあったんじゃ…?
|     ノ    | |  |    \  /  )  /
ヽ    /    └ー.┘    ヽ /    /              …病気じゃないのかお?



□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■


         別に体調が悪いわけでもなんでもない…
                  それに、女子高生が「痩せすぎだから、肉を付けなさい」といわれて、従うだろうか?
                           あまりにありえない事を話すのは、ナンセンスな事である…

726 名前: ◆TrT2LNcvvM[sage] 投稿日:2009/09/23(水) 04:44:10 ID:eRq8n1BQ
         しかし、病は悪いことに私の体を順調に蝕んでいたようだった
                  体力が低下した私は、所属していた陸上部を辞めざるを得なかった…


□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■



      ____
    /:::::::::  u\
   /ノ└ \,三_ノ\   ,∩__
 /:::::⌒( ●)三(●)\ fつuu         どうして部活、辞めたんだお…?
 |::::::::::::::::⌒(__人__)⌒ | |   |
 \:::::::::   ` ⌒´   ,/_ |   |         まさか、やる夫以外の男と会うためじゃないかお!?
   ヽ           i    丿
  /(⌒)        / ̄ ̄´
 / /       /



□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■


         そんな筈はない
                  私はつい怒って彼に反論したが―
                           証明は、やはり病によるものだった

727 名前: ◆TrT2LNcvvM[sage] 投稿日:2009/09/23(水) 04:44:43 ID:eRq8n1BQ
         私は教師陣の間ですっかり有名になっていたようだ
                  自分で言うのもなんだが、生徒としては優秀だったと思う
                           しかし部活を辞めて成績が低下してくことで…
                                    生活指導の教師に目をつけられたのである


□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■


            ____
          /      \
        /         \
      /   _ノ   ヽ、_   \        確かに不良化のモデルケースみたいなものだお…
      |   ( ●)  (● )  |
      \    (__人__)    /        本当に病気なんじゃないかお?
       γ⌒  ` ⌒´   ⌒\
       /  (___    __) \       いくらなんでも、おかしいんじゃ…
      (____ ヽ γ' ___)
            ヽJ  し’   



□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■


         ある意味、彼は私より私の体について判っていたのかもしれない
                  彼の勧めるように病院に行っていたならば、あの事故は起こらなかったかもしれない…

728 名前: ◆TrT2LNcvvM[sage] 投稿日:2009/09/23(水) 04:45:16 ID:eRq8n1BQ
         2人で、自転車を走らせていたときのことである
                  落ちていく成績を挽回しようとして、寝不足だったのが祟ったのか―
                           私は、自転車に乗ったまま眠りに落ちた
                                    自転車は横転し、私は縁石に顔から激突した…


□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■


         ____
    .   /     \
      /  u   ノ  \           …!大丈夫かお…?
    /      u (●)  \
    |         (__人__)|          いくら…いや、その…
     \    u   .` ⌒/
    ノ           \
  /´               ヽ


□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■



         手術後、彼は何か言いたそうだったが、口をつぐんだ
                  私は彼に、この事故の原因は他言無用にするよう懇願した
                           噂が広まったら、また私は周囲に嘲笑される…
                                    その状況に、私は耐えられそうになかった

             私の額には、いつまでも消えない傷痕が残された―

729 名前: ◆TrT2LNcvvM[sage] 投稿日:2009/09/23(水) 04:45:50 ID:eRq8n1BQ
         私の病気の名前が、この事故をきっかけに判明した
                  医者の先生は細々とした説明をしてくれていたが、頭に入ってはこなかった
                           …ただ一つ、「投薬で治る」という点を除いては


□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■



       ___
      /     \
    /   ⌒  ⌒\
   /   ( ⌒)  (⌒)\            本当かお!?
   i  ::::::⌒ (__人__) ⌒:: i
   ヽ、    `ー '   /             本当に、良かったお…!
     /     ┌─┐
     i   丶 ヽ{ .茶 }ヽ             これで前みたいに、二人で自転車で遠出できるのかお?
     r     ヽ、__)一(_丿
     ヽ、___   ヽ ヽ
     と_____ノ_ノ



□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■


         この病気さえなければ、私は以前の生活に戻れる!
                  はやる気持ちを抑えられず、私はクラスの友達にこの病気のことを話して回った
                           もっとも、こんな珍しい病気の事は簡単には信じてもらえなかったが…

730 名前: ◆TrT2LNcvvM[sage] 投稿日:2009/09/23(水) 04:46:23 ID:eRq8n1BQ
         高校2年が終わりに近づくにつれ、私の遅刻回数は次第に増えていった
                  夜の9時から朝の7時まで睡眠をとっても、授業中に居眠りをしてしまう…
                           あまりの辛さに、休みの日の彼の誘いも断らざるを得なかった


□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■



       ____
     /     \
   /_ノ  ヽ、_   \          またかお…
  /(●)三(●))   .\
  |   (__人__)      |         本当は誰か他の男と一緒なんじゃないかお?
  \ ヽ|r┬-| /   /
  /   `ー'´      \



□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■


         彼の勘繰りも仕方のないことだった
                  しかし、私にはそれに構う余裕も次第になくなっていった
                           検査の結果が、投薬前より悪化していたのだ…

731 名前: ◆TrT2LNcvvM[sage] 投稿日:2009/09/23(水) 04:46:55 ID:eRq8n1BQ
         しばらくして、彼に愚痴をこぼした
                  持病持ちとしてはありきたりな、修学旅行への参加が出来るか
                           受験は出来るかといった事…そのような事を彼と話していた


□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■



      ___
    /     \            できればやる夫は一緒にいたいお…
   /  _ノ '' 'ー \
 /  (●)  (●)  \         高校もあと1年ちょっとなんだし、病気って言っても、眠くなるだけだお?
 |      (__人__)    |
 \      ` ⌒´   /         それこそ、自転車に乗ったりしなければ大丈夫だと思うお?



□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■


         後になって考えれば、私はただ彼の後押しが欲しかっただけなのかもしれない

                  結局私は、そのどちらも参加すら出来なかった

732 名前: ◆TrT2LNcvvM[sage] 投稿日:2009/09/23(水) 04:47:28 ID:eRq8n1BQ
         ある日目が覚めると、自分の部屋とは全く違った天井があった
                  一体ここは?私の頭は疑問で満杯になり、混乱の極みにあった
                           私の体に、一体何が…?
                                    恐怖が思考を支配した―



□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■


           ___
       /      \
      /ノ  \   u. \           2週間も寝てたって、本当かお…?
    / (●)  (●)    \
     |   (__人__)    u.   |         前の自転車の事もあったし、心配でたまらなかったお…
     \ u.` ⌒´       /
    ノ            \
  /´               ヽ



□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■


         彼が来る頃には何とか落ち着けていたので、多少明るく振舞う事はできた
                  しかし学校にまた通い始めると、やはり睡魔に勝つことは出来なかった…
                           涙を、止められない―

733 名前: ◆TrT2LNcvvM[sage] 投稿日:2009/09/23(水) 04:48:02 ID:eRq8n1BQ
         久しぶりに彼を部屋に招待した
                  私の病状が悪化するまでは、よくお互いの部屋に行き来していたのだが…
                           その日、私たちは将来のことを話し合っていた


□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■



  \  /
    X
  / ∩
/ ( ⊂)     ____
   | |.    /⌒  ⌒\
   トニィ'  /( ●) (● ) \
   |   / :::⌒(__人__)⌒::::: \
   \  |     |r┬-|      |
    \\_  `ー'´    _/        やる夫は、取りあえず大学に行くお!
       ン ゝ ''''''/>ー、_
      / イ( /  /   \        やりたい事を実現させるんだお!
      /  | Y  |  / 入  \
      (   | :、 |  / /  ヽ、 l
       j  | :   | / ィ    |  |
      くV ヽヘ_ ヽ  \  仁 」
        ー 〕   \  〉(⌒ノ



□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■



         眩しかった
                                    やりたい事があるという、彼が羨ましかった

                  私のやりたい事は何?
                                         病気が治らないとそんな話は泡沫の夢でしかない―



    もう、押さえきれない―!

734 名前: ◆TrT2LNcvvM[sage] 投稿日:2009/09/23(水) 04:48:35 ID:eRq8n1BQ
         私は彼の胸に飛び込み、恐怖を打ち明けた
                  夕暮れを見て、明日の朝日が見れないかもしれない…
                           次の目覚めはいつ?それとも…永遠に?ずっとその繰り返し…


□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■



        ____
      /      \
    /  _ノ  ヽ、_  \            大丈夫だお…!
   /  /⌒)   ⌒゚o  \
   |  / /(__人__)      |          やる夫は、起きるのをずっと待っているお…!
   \/ /   ` ⌒´     /
                           絶対に…絶対に…!!



□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■



         そして私は彼に抱かれた
                  こんな痩せた体で、申し訳ないな―そう思っていた
                           彼も初めてだったし、きっとこれから先に私が誰かに抱かれる事はないだろう

             二人で態度でクラスの皆にばれたら嫌だとか、そういったことを話していた
                      しかし、その結果を私は知らない



               私は、長い眠りについていたようだった―

735 名前: ◆TrT2LNcvvM[sage] 投稿日:2009/09/23(水) 04:49:08 ID:eRq8n1BQ
         目が覚めると、季節が1つ戻っていた
                  どうやら10ヶ月も眠りについていたらしい…
                           とうとうそこまでしないと、私の体は耐えられなくなってしまったようだ

             そういえば彼は一体どこに?私は傍らの母に尋ねた



□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■





                                 / ̄ ̄ ̄\
                               /        \
                               /  ─   \   ヽ
                               |  (●)  (●)   |
                               \  (__人__)   __,/
                               /  ` ⌒´    \
                             _/________i |
                          .. / /ヽ,,⌒)  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄(,,ノ \
                          /  /__凵_______ヽ..  \





□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■


         浪人したから予備校の勉強合宿に参加していて、連絡が取れない…?
                  ふざけないで欲しい、彼は私の目覚めを待つ、そう言ってくれたのだ!
                           前回が2週間、今回が10ヶ月…
                                    なら次回は…どれだけ時間が経っているというのか!?

             結局、彼は私が起きていた2日間に帰ってくる事はなかった
                      その間の事は…正直あまり思い出したくはない
                                両親に当り散らしたり…とにかく、絶望が心を支配していた

736 名前: ◆TrT2LNcvvM[sage] 投稿日:2009/09/23(水) 04:49:41 ID:eRq8n1BQ
         次に目を覚ましたのは…話によれば6年後の事だった
               目が覚めて、彼が隣にいる…なんという喜ばしいことか!
                       しかし、容姿がかなり変わっている…
                                このことから、私は数年単位で自分が寝ていた事に気がついたのだ



□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■



     _.. ‐'''''''''''' ‐ 、
   ,r'        \
   / ⌒         ヽ,
  ( ●)    ⌒     ..i
  i.     ( ●)    .|             おはようだお、「眠り姫」…
 . \(_入_ノ      /
    \______/              どんな夢を見ていたんだお?
    ./ゝ/ノ     \
    |ノ//   ヽ,   |
    |^      |   |
    |^      |   |



□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■



         彼は白衣を着ていた
                  私の病気の研究のために医者に?
                           彼の優しさに、涙が止まらなかった…

737 名前: ◆TrT2LNcvvM[sage] 投稿日:2009/09/23(水) 04:50:14 ID:eRq8n1BQ
         私たちは高校時代のように話し込んだ
                  私はまだ高校生と何も変わらない心を持っていたのだがー
                           なにせ、あれからまだ体感では3日しか経過していない

             ふと気がついたが、彼は1枚の書類を手にしていた
                      それは一体…?尋ねると、彼はボールペンと一緒に差し出してきた


□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■


                           /⌒ソ/⌒ヽ、
                          . /  //    ..\      ._,
                          /  //      .`ヽ,.._,ィ''´  `'ー- 、      /i
                          /  //                  \,.   _..ノ .|
                      .   /  //          婚姻届       ⌒´   .|
                        /  //   夫となる者     妻となる者     |
                        /  //                           |
                      . /  //  ニューソクデやる夫                .|
                      /  //  .                          |
                      /  //                             .|
                     ./  //                            . |
                    /  //                               |
                   ッ芝ヾシ⌒ヽ、                           |
                   .ヾニジ    \      ._,.イ⌒ヽ               |
                            `ヽ,.._,ィ''´      `'ー- 、        .  |
                                           .\,.   _., 、  . .リ
                                             ⌒´   \._,ノ


□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

738 名前: ◆TrT2LNcvvM[sage] 投稿日:2009/09/23(水) 04:50:46 ID:eRq8n1BQ
□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■


                          --─────-- 、、
                        /                \
                       /                \
                     /   ,.-‐-、      ,.-‐-、   \
                    /                          \
                  /     / '⌒`ヽ     / '⌒`ヽ       \
                  │      ヽ.   ,)     ヽ.    ,)       l
              ,:;'´`ヽ、 │     !/// (____人____)/////       |      やる夫と、結婚しないかお?
       .,:;'~`''‐-、,ノ  _,.-‐'´`''-、.,     ヽ      ,)           l
     _,ノ....:::::;;;;;;::,-'`''´;;;;::::....:::::;;;;,.ゞ      |,/⌒'⌒ヽ|         /
   ,.,:;'´......::::::::;;;;;/´;;;:::...,_,-彡'':;ミ..::::;;ヽ      l     j        /
    `ヽ、,...::::;;;;;,l;;;:::..ノ"r彡二=ミヾ〉  〉     `ー--‐''´      "´ \
      l....:::;;;;;i;;;::...l ,:l~''=-ヘ,.li,ノli  ,/ヘ、    ー ‐    /      ヽ
      .i、..:::;;;l;;;;::::..ヘ、 `''ー-、彡ノ  li..:::;;;li         /         ``,ヽ
       .l,..::::;;;i、,.  ヾミ,.-'"`''´ -‐'..:::;;;ゞヽ `      /       _/´  ̄  `ヽ_
       ヘ、..:::;;;;`''ー-、,.__,.  ,イ....:::::;;;;/`ヽ  \│  /        /         ヽ
         l、.......::::::::::;;;;;;;;;;`''´....:::;;,;:-'´、\、\ ヾ _/        /           `l
         ヾ,.....:::::::;;;;;_,.,-='´ヾ,ノ  ヽ  `ヽ、ヽ__ヾヽ__  /⌒_____        l
          く,,._,-―'´/\、     〉     ´l ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\     `ヽ       /
           iヽ_  i   ` ` く l       ヽ         ヽ            /
            ヽ ヽ、i       /       l                     /
            ヽ  i`ヽ 、    /        l              、     "'
            l ヽ {   ``  ヾ        /              │   /
            ヽl \     /         /_             /  /
             ヽ、_\____     _ -/   `\        _─  ̄



□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■


         言葉を発せなかった
                  結婚なんて考えられる状態ではなかった
                           ましてや心はまだ女子高生だ
                                    この男は、そんなややこしい女を伴侶とするつもりなのか―?

             私は、顔を真っ赤にしながら頷いた
                      わずか8時間で終わってしまった新婚生活だったが、
                               間違いなく生きてきた中で一番幸せな瞬間だった―

739 名前: ◆TrT2LNcvvM[sage] 投稿日:2009/09/23(水) 04:51:22 ID:eRq8n1BQ
         しかし、私のせいで彼の運命が狂ってしまったのは事実ではないのか?
                  もし私が病気ではなかったのなら?
                           普通のカップルとして、過ごすことができたのではないか…?

             医者になるための猛勉強も必要なく
                      子供も残す事ができただろう
                               彼の幸せを、私と病気が奪ってしまったのではないか…?

□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■



             /)
           ///)
          /,.=゙''"/              人人人人人人人人人人人人
   /     i f ,.r='"-‐'つ____      <                  >
  /      /   _,.-‐'~/⌒  ⌒\    < 細けぇ事はいいんだよ!! >
    /   ,i   ,二ニ⊃( ●). (●)\   <                  >
   /    ノ    il゙フ::::::⌒(__人__)⌒::::: \  YYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYY
      ,イ「ト、  ,!,!|     |r┬-|     |
     / iトヾヽ_/ィ"\      `ー'´     /



□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■


         本当に彼はこういいそうだが…
                  もし今一度会う事が出来たならば…
                           彼の運命を狂わせてしまった事を謝罪したいのだ
                                    もし、もう一度会う事が出来るならば、だが…

740 名前: ◆TrT2LNcvvM[sage] 投稿日:2009/09/23(水) 04:51:55 ID:eRq8n1BQ
         明晰夢という物がある
                  見ているときに「あ、これは夢だな」と思える夢のことをいう
                           私はよくこの状態に陥る事があるのだが…

             脳も活発に動いている、ということなのか
                      最近目覚めるときは大抵がこの明晰夢からの覚醒だった
                               ならば、次の私の目覚めは近いのだろうか?


□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■



                              ____
                            /⌒  ⌒\
                          /        \
                         /::::::⌒(__人__)⌒::::: \
                         |     |r┬-|     |
                         \      `ー'´     /



□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■


    さぁ、ならば目覚めよう

                                        そこに彼の笑顔があるはずだ

                               2週間、10ヶ月、6年、次は…何年?

               そんなの知った事か!

                                さぁ、この眠りの檻から飛び立とう―

741 名前: ◆TrT2LNcvvM[sage] 投稿日:2009/09/23(水) 04:52:28 ID:eRq8n1BQ




                                 - reverse -






.

742 名前: ◆TrT2LNcvvM[sage] 投稿日:2009/09/23(水) 04:53:02 ID:eRq8n1BQ

こちらの投下はこれで終わりになります
フリースタイル部門へお戻りください



743 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2009/09/23(水) 04:54:24 ID:ZzgSniUw

乙です。

そして
http://mukankei151.blog47.fc2.com/blog-entry-773.html
に移る、と。
良いアイディアだわー。



744 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2009/09/23(水) 05:10:57 ID:eRq8n1BQ

誘導どうもです



745 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2009/09/23(水) 05:13:26 ID:ZzgSniUw

うん、あっちでも誘導すればよかったと後で気付いた。
なんかごめん。



746 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2009/09/23(水) 05:40:24 ID:1Qb1QBu6


上手い!


280 名前: ◆TrT2LNcvvM[sage] 投稿日:2009/09/23(水) 05:06:33 ID:I.kHdtE6

あれ、リバースとかリターンとか付けたら合計52?
微妙にレギュ違反?
まぁスレ別で見たらどっちも30未満だからいいよね!
あと予め言われそうな事に対して…

2chの方、水銀燈視点じゃないのか?登場してんじゃねーか!という問いに対して
あくまで2chの方に投下したのは、登場人物は「私」とやる夫のみです
もしかしたら、あれはやらない子なのかも…?


原作は 富士見ファンタジア文庫 貴子潤一郎「眠り姫」でした
当初はフリー投下分だけで…と考えていたけど、「スレ2つあるんだから、使いたいよね」
という電波が降りてきたので、急遽ヒロイン目線で書いてみました
楽しんでいただけたなら幸いです
立ち読みしながらガチ泣きしたのはいい思い出だ!



関連記事

やる夫短編作品 ランダム記事表示(※試運転)

※「やる夫が水銀燈に帝位を継承させるようです」の◆vE52d9A8/6様制作のゲームが発売されました制作記はコチラ
| 00:45 |コメント(0)
カテゴリータグ:やる夫短編祭 2009年やる夫短編勝負 200809

|

<< 短編勝負 Sleeping beauty フリー短編部門 | HOME | 短編勝負 OBR! >>

■御感想or寝言

Page Top

■コメントの投稿(※批評は自由だけどあんまりヒドイ事言っちゃあいかんよ。)










管理者にだけ表示を許可する

Page Top

■PV